蘇る亀
灰泥軽茶

ほんのひととき

眠りから覚めた亀は

こんなに長く生きてきたけれど

これが死であったら

どんなに心地よいものだろうかと

そして再生される私の肉体は

これほどにすがすがしいものなのかと

甲羅から手足首を精一杯のばし

池に浮く


自由詩 蘇る亀 Copyright 灰泥軽茶 2011-11-20 01:48:39
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