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{引用=

世間が
大きな怪物に見える

それよりももっと恐ろしい怪獣が
他の場所にいる

麦畑が
静かに揺れている

彼らも
約束された平和の中に
揺れているだけ

刈 ....
あなたが喜んでくれるだろう言葉を口にする
あなたが喜んでくれるだろう行動をする
案の定あなたは喜んでくれるから
僕はそれを繰り返す

いつのまにか自分という存在は薄まっていって
あなたを好 ....
きみが聞いていても
聞いていなくても
そんなことなにも関係ない
ぼくに関心があっても
あるいはなくっても
そんなことなにも関係がない


ぼくはきみに話をする
いつわりの純粋さや ....
女の肉が男に汚されていた

肉の汚れを女が悦ぶたび

女のたましいはより美しさを増した

肉が涙をながす

涙の尖りがひかる

男は女の苦悶を見つめた

このカラクリは迷宮だ
 ....
小学校の修学旅行で
男子は三つの班に分かれる
クラスのほとんどがいずれかに手を挙げたが
ぼくはどの班に入っていいかわからない

先生が人数を確認していく
「男子がひとり足りないわ」
それ ....
首のない人 息をする
笛のように音がして
涅槃の闇に見つかった


無個性な僕らは進化を続けて
個性を失った
人間の脳は溢れて飽和している


息を、している、
生きている、息て ....
母のチョコレートを
一口づつ食べて横たわり
ふとんに寝ころびタオルを引っ張る
心だけが少し温度を纏う

ふろしきに近い紫で
女の子が差し出す緑色をした
男の子が受け取る汗ばんだ手の
パ ....
 
 
父は風呂に入りながら
トランジスタラジオを聞いていた
湯船に落としてしまっても
乾かせば直ると言っていた
実際お湯に沈んでも
ラジオの音は止まなかった

僕も父の真似をして
 ....
赤ちゃんはかわいい
赤ちゃんはきもちわるい
赤ちゃんはやわらかい
赤ちゃんはあぶない

夏が
台所に
腐って
うかんでいる
かわいかった
やわらかかった
壁に
首の断面を
押 ....
茜色に包まれる公園
母親たちの呼ぶ声
「またね」と
口々に
みんなばらばらになる


ぼくだけが一人
とぼとぼと家路につく


夕暮れ時は逢魔が時
いつもより大きい夕陽が
 ....
まっさらな雪の上を歩くのはいい。
歩くということがわかるから。
踏み固められた道をゆくのもいい。
{ルビ他人=ひと}の重みがわかるから。
あさのくうきが
ぱちぱち
して
うもれていた
気分の芽を
生やす

てぃりてぃりりり

しまっていました
ゆびとてを
まげて穴にかくれていました
くるぶしのさき

かー ....
たとえば鉄の味のする夜に
街がプラタナスの樹木にかわってしまうと
ひしゃげたかみひこうきが
ポストに突っ込まれる
それを開いてみると
不在票と書いてあり
ぼくに郵便物があって
差 ....
水を飲むように
音楽を採る
人は 僕はもっと音を聞くようにならなければいけない
ピアノの
ギターの
あらゆる楽器の
そのものの音と感触
とてもおおきく広く多角的に偏在するよう ....
そこから溢れだす甘い蜜が
何よりも大好きだ

だからといって
コップにとって飲んだり
ストローで吸ったりしたら
美味しいどころか
少々不気味になるわけで

やっぱり直接この口で
変 ....
墨いろの街道

放たれた欲望は

雨上がりの夜にさえ

涙ながして飛んでゆく

飛んでゆく


好きだけじゃ

足りないみたいだ

このせつなさを

春の切実と名づけ ....
ベティの双子の兄貴もまたベティ
だから真のベティを決める大会を開く
勝った方が真のベティ
負けた方は偽りのベティ
引き分けた時は規定によりテレゴング
FMレイディオの聴ける環境がほしい
ふ ....
俺は野菜の王様だから
ケツにネギを挿入して歩いてもいいんだ!
やった!うれしいよ!やった!
こんなにも眩しい朝日に照らされて
生きているって素晴らしいんだね!
ケツにネギを挿入して歩いてもい ....
青空だ

さぁ、でかい大口を開き かぶり付け

どれだけでも喰え

全部あるだけ喰いまくれ

己の内臓に納まり満たされる

喜び沸き立つ季節は

それでこそお前のも ....

血を含んだ風が
時折吹いて


血を含んだ塩が
髪にこびり付き


血を含んだ夢が
時折手折られて


血を含んだ花が
風に揺れている
空をあつめて
泣いてみたいとおもいます

たったひとりで
その
重みに
耐えかねて
幸と不幸の中間あたりを
泣いてみたいと
おもいます


海は
寡黙です

わた ....
日が長くなってきた
暖かい日がちらほらと
そろそろ学生遍路が道に迷い
路傍で空を見上げる頃か

蝉の鳴き声が聞こえる
まだ冬の終わりだと言うのに

耳鳴りだろうか?
幻聴だろうか?
 ....
 
 
朝、目覚めると
四十歳になっていた

王選手が
七五六本目のホームランを打った
ポスターが貼られた
四畳半の部屋で眠っていたのに

昨日は小学校から帰って
庭でスキー遊び ....
{引用=
風の音が聞こえる

戸外は雨だ

脹らんだ大きな雫が
木の葉の表面を滑る

熟れすぎた文化のなれの果ての
決済の時間のように見える

カーテン越しの
切れ長の瞳は
 ....
貴女の華奢なその肩に
僕の全てを捧げられはしない
抱きしめるのも憚られるほど
気付けば僕達は触れ合わなくなった

毎朝絶望と共に目覚め
絶望と共に日々を過ごし
一日と共に息絶える
感じ ....
どんなに冷たい風が吹いても
君と居れば温かい
殺風景な空間も
安らかにしてくれる

こたつよ

足元から温もる
やわらかな
この居心地

こたつよ

ゆるりと過ぎゆく
至福 ....
あのころあたし失恋したら

生き方までかえなきゃ気がすまなかった

だから名古屋で派遣してやった


カレの親友が好きだった

カレも親友も研究なかまだった

カレに結婚してって ....
風がブルーのカーテンを剥いだのか
レース越しの日差しに焼け出され 目を覚ます
昨日のセックスの余韻か
或いは 太陽の所為かわからないが
じっとりと汗をかいている

隣りで君は 裸のまま眠っ ....
母がいない生活に
ほんの少し微かな疲れが渦巻いている
週末に少しだけわがままを
聞いてくれる人がいてくれたらと

国道をぼんやりと立ったまま
飛んでいく紙飛行機にじっと立つ日
体は旋回し ....
おとこが
あかんぼうの
はなしを
している
おとこのこえは
ひどく
かわいている
夏が
二度とは
来ないことに
なったのを
知っている?
だから
とろけたあと
とがりついた ....
salcoさんの自由詩おすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空気- 真島正人自由詩8*10-2-28
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春の迷宮- 吉岡ペペ ...自由詩310-2-28
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The_living_Nirvana- ネハン・ ...自由詩1*10-2-28
バッカス- 番田 自由詩110-2-28
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za_zu- イシダユ ...自由詩410-2-27
黄昏- 寒雪自由詩110-2-27
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清朝- 唐草フウ自由詩4*10-2-27
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2010/2/27- 鎖骨自由詩1010-2-27
魅惑の蜜つぼ- 花形新次自由詩110-2-27
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1910-2-27
燈火- セガール ...自由詩210-2-26
逡巡- セガール ...自由詩210-2-26
青空- 蒲生万寿自由詩110-2-26
風の街- ゴースト ...自由詩110-2-25
空をあつめて- 千波 一 ...自由詩11*10-2-25
冬越え- within自由詩13*10-2-25
手紙- 小川 葉自由詩210-2-25
失墜する文明- 真島正人自由詩8*10-2-25
偽りの王子- 智鶴自由詩410-2-25
こたつよ- 自由詩1*10-2-24
名古屋で派遣- 吉岡ペペ ...自由詩610-2-24
休日の情景- アマメ庵自由詩110-2-24
あの人のこと- 番田 自由詩410-2-24
周期- イシダユ ...自由詩210-2-23

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