すべてのおすすめ
肛門に
縦に入ってるシワが
頭脳線でして
これが長いほど
頭が良いということになります
あなたは非常に短いですから
かなりのお馬鹿さんと言えます
それは
こうして四つん這いで
あたし ....
プチトマトの実がついたと
子供のようにはしゃぐ君の瞳は
まだ昨夜の喧嘩のことを
忘れていないよと言っている
後ろからのぞき込む
バツの悪い僕の視線は
幼いトマトと君の横顔の間を
....
ぼくはカウンターに肘をついて給料日
それこそは至福のときだ
さっきからボックス席の爺婆父母長男次男長女が
やかましく
カンパチヒラメ鳥貝シマアジウニ軍艦
赤だし鶏カラ揚げエビチリ ....
デイサービスの
老人たちが
歩行訓練を始める
ゴールで
待っているものは
何であるのだろう
長い廊下
張り巡らされた手すり
かすかな息遣い
静かな午後の
クラブ活動
あなた40代後半ですね?
な、何故分かるんですか?
それはですね
小鼻の横から
口角にのびる線がありますよね
・・・え、ええ
その線をほうれい線と言うんですが
・・・
それが大分クッキ ....
「天皇、日の丸、君が代、
日本を愛しております。
誇りに思って居ります。」
そうですか そうですか
日本を愛し誇りに思うからこそ
天皇制・日の丸・君が代 ....
130520
いちぬけたぁ!
宙返りする鱗木の
目玉を刳り抜き目薬点せと
腹の木霊に殴られた
広々とした草原を見晴らせば
有袋類が跳んで行く
輪郭線を消しな ....
沼のほとりで
朝日を何回か浴びているうちに
僕は気づいた。物語に参加していることに。
それから僕は
少し考えながら山道を登るようになる。
目の前にある栗林は
妙な匂いのする林で
樹木 ....
死ぬまで潜伏期間
私が私がって言いたくなる時
私の背中から羽がはえてくる
飛んでごらんとはえてくる
ほんとうは飛べるけど
まだその時期じゃない
うん と一呼吸すると
私はすとんと引っこんで
相変わ ....
やっぱりね
米軍に
もっと風俗を
活用したらどうかなんて
言うのは
女性を性の道具にしか
考えていない証拠でね
従軍慰安婦の問題も
日本だけじゃない
戦時下では
どの国でも必要とさ ....
まだまだ健康で
気力十分な人も
多いですから
昔みたいに
誰かが背負って
山に連れて行って
置いて来ても
帰って来ちゃうわけです
下手すると
連れてった人よりも
早く
帰って来ち ....
純白の朝、僕等は東向きのテラスの藤椅子に腰掛けて、去りゆくものに挨拶をした。
爽やかな風がさらりと流れ、僕等の机上に薄緑の葉を寄こした。
小鳥たちの明朗な歌声が林の中に鳴り響き、朝顔は寝ぼけ眼をこ ....
生まれ変わったら
サラサーティになりたい
サラサーティになったら
貴女にピッタリ密着して
一滴も漏らさずに
すべて吸収したい
そして
貴女を
多い日でも
安心させたい
ぐっすり
....
熱唱したいタイミングで店員が入ってきた
スフィンクスのように座る 両手で胸に秘密を暖める
手っ手ないない
そのポーズは誰でもする 人と思っている飼い猫だろうが
自由を選択した逞しい野良子だろうが
手っ手ないない
....
三輪車を 逆さにして
サドルを ペタンと地面に つけて
ペダルを おててでくるくるまわしながら
もうひとつの おててで 車輪に砂をかけて
しばらく くるくるまわして 突然叫ぶ
「ど ....
夕茜の
明るい目裏をみながら
ヘッドフォンの中にたてこもり
やがてしっかり目を瞑って
頭の中の音だけに浸った
天才たちが残してくれたメロディと
テキストの感傷を
ああ、天才でもないの ....
空前のオネエタレントブーム
と言ってもいい
今日この頃ですが
その先駆けはやはり
カルセール麻紀さんでしょう
今でこそ
手術で取っちゃうなんてのも
よく聞きますが
カルセルー麻紀さんの ....
深夜の競馬番組
通を気取る三流芸人が
したり顔して言いやがった
最終レースにはね、美学があるんですよ
この野郎
寝言ほざいてるヒマがあるのだったら
芸でも磨け
か ....
駆けぬけていった少年は
潮の灼けた匂いを残した
かなしい匂いだ
陽炎にゆられる
焦れったい、夢精の残り香
海を見に行くきっかけなら
それで十分だった
そこで心中したり
煙草をく ....
明け方
素になった
あしのうらが
のんびり呼吸をしていた
朝、起きて
人が再び活動を始めたときから
あしうらは忙しい
意にそまない誰かであっても
一緒に過ごさねばならない
破れか ....
赤いコンバースで踊ってくれ
赤いタンバリンを叩きながら
赤いルージュでくちびるを飾って
真っ青なスキニージーンズに汗が浮き出るまで踊ってくれ
にんじゃりばんばんって言ってくれ
そうしたら蔑ん ....
あなたを思うと
パッツンパッツン
に張って
五年穿き古した
ヨレヨレパンツの
うっすい生地なんて
簡単に突き破って
しまいそう
あたしのこの気持ち
あなたに
届け
ドピュッ! ....
田んぼ
乾いた田んぼに水が入って
追いつけないままに去っていった
春の詩をようやく諦める
花菖蒲は元気に咲いている
紫陽花もゆっくり色づいてゆく
発芽した朝顔は満員電車みたい ....
今日は一日天気で
日の照る中ティーシャツで過ごしたので
夜寝る前になっても
背中に暖かい温もりまだ残っていて
身体のストレッチをしていくと
太陽の温もりがゆっくり手足まで ....
とってもうるさい上の階
上の階には上が無い
上が無いからわからない
・・・わけじゃなかった
知っていた
特にうるさいお休み日
幼子ふたりとその父と
ドッジボー ....
いつか天を
指差して
立ち上がれる日を
待っている
この世のうねりに
波乗り遊び
飲み込まれることの
ないように
持てるものは
何もないけど
この身ひとつで
体当 ....
回転寿司屋の板前のブルースとか
山手線の運転手のブルースとか
今でもそんな事ばかり考えているんだ
この前の事なんだけど
風呂場の鏡に捨てられた犬みたいなのが写ってたんだ
誰だって聞いたら ....
雨が降って少し止む
鮮やかなレインコートを着た子供が歩いている
雲が流れて優しい鳥の声
コンクリートの脇っちょから咲く
可憐な透明オレンジ色の雑草は
遠くの国からハローハ ....
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