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あまだれが落ちるのを
じっと見ていた
そんな日があった
そんな子どもだった


樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
ああ
あまだれが1ぴき死んだ
あまだれが2ひき死んだ
 ....
角に追いやられた居場所を
ゆとりと無理やり読んで
朝まで遊び呆ける

大人気ない強情は
時には余力に気がついて
無駄と呼ばれる作業に勤しむ

それが一人遊びの業の楽しみ
と言えたら幸 ....
獅子に道聞き右には狼
一気に散り散り危機一髪存外に
堂々と理想を挑もうと恐れ多き
技師に師事し律儀に今豪快に
凛々しい理知に帰し響きに嬉々せよ

とにかく歌って来いや

見 ....
刈り入れ後の田圃
夕暮れ時に老婆一人
誰かを呼んでいる。
腰は幾分曲り膝に手を当てて
前を向き誰かを呼んでいる
視線の先には白い犬が一匹
老婆に向かって息せき切って走っている
懸命に走っ ....
{画像=120712232443.jpg}




陽の当たるところ


その建物は言いました
都会には幾つも建物があるけれど
そのなかでもぼくが一番さ

ぼくは一番大きな建物 ....
眠りたくない
明日がこわい

どうして人は
今日を越えないといけないの?

ずっとひとりぼっちで
眠ってきたけど
慣れないの あの頃から

言い争う声も
物音もきこえないのに
 ....
夜歩く俺の事を
奴は知っていて
狙いやがった

本体から分離して
暗闇に潜む奴は
アスファルトを這って
後を付回していた

街路灯の下で
急に飛び出してきて
俺の影に噛み付くと
 ....
東京から夜空の帰り道

視界からは動かない翼を眺めると
その周りに、その時間には似合わない明るい雲が見えた

不思議だな、と思いながら狭い窓から覗くと
無言で輝く真っ白な満月

今日は ....
枕元のタバコとサイフと携帯をかき集めて

ついでに目を二個と鼻とか口を持って






 ....
泣いている
夏の日の
斜め前
なんだかな

君のこと
聞こえても
見ないふり

思い出は
返すたび
色を変え
心地よく
都合良く
塗り替える

日差しだけがいつも眩しい ....
猫が生まれた
二匹生まれた
かあちゃん猫が
ダンボールに連れてった
ある夜のこと…

翌朝起きてダンボール
こっそり覗いて見てみたら
なんと四匹生まれてた
おばあちゃんがね
これは ....
空耳か
外を行く誰かの声か
妙に近い場所で
聞こえてくる誰かの声
聞き取れず
無視できない
例えるなら
かすり傷の
痛みのような
その声…


 ....
先に
想いが渡る

次に
鼓動が渡る

最後に
身体と車輪が
ついていく

川面は
曇り空の下で
もっそりと
黙りこくったまま
10両編成の
小癪なリズムに
渡られ ....
少年はカブトムシをつかまえた
兄が教えてくれた秘密の場所だった
早く少女に見せたくて走った
その頃、少女は黙祷をしていた
自分の汗が少し臭いと思った
生活というものは量であると
感じ始 ....
ロイター発
アラスカ、米国で
「人食いバクテリア」が
発見されました

病院関係者は5日に死にました

神もそれに感染しましたが
伝染の等級によって
心霊手術の後
内科治療を受け
 ....
言葉もなく
確かな声もなく この
何もない日に
寂しい眠りに落ちていく


風が吹いていくばかりだ だけど
この街は 何故だろう 不確かに流れていく
詩を書くことに何も意味はないの ....
言い訳を探していたら1日が終わった
掃除して洗濯して買い物して
夕飯の支度して食べて片付けて
"明日は仕事だから、もう休まなきゃ"
目が覚めたなら月曜がおはよう

朝起 ....
  ギュッ と 搾り出した
   いのち そのものが
    ここにある100
    パーセントの
     ジュース
      貴重
      高価
     とてもじゃ ....
身のうちに火を宿し
旅装を解くわれら
森の森閑として抜け目ない
眼差しの奥の
浮遊する電熱
白寂れ崩れるような
猫の背骨 たわんでなお軽く
湿地に降る雨のあいだに
城の姿を認めた
足 ....
標を砕いた
白い轍を
船が昇る
すぐに
消えてゆく


光の棘や 岩の双六
花でも羽でも在る息の
葉ひとつ分にそよぐ場所


乗るものもない交響
川を下り 雨 ....
四条烏丸から








大丸デパートへ向かって











大 ....
出口があまりに白過ぎて
産道の途中で立ちすくむ
心細さに
両手に暗闇をひとつずつ握りしめた
行く宛のないいのちはやがて
小さなひと型になって二本足で歩く
発達した耳に語りかける ....
あなたと手を繋ぐ夢をみた

幸せな気分で目が覚めたけど

逆夢だと思い至ると


泣きたいような

笑いたいような




(青空だという事に気がつく朝に)

 ....
波紋の中には何がある
そう思っていると
消えてしまった 波紋を 見ていた
時が生み出すものとはなんだろう


部屋からほど近いスーパーで新しい食べ物を探せば 夕暮れだった
トンカツ定 ....
夏の始まり
山へ向かって
坂を駆け上がり
坂の上の神社から
振りかえった僕の目の前には
静かな港の防波堤の内側
鏡のような水面が見え
防波堤の外側には大きな青い海が広がる
水平線に見え ....
江藤さんと飲んだ

江藤さんを飲んだ
わけではないので、
江藤さんはまだここにいる

江藤さんが山崎○さよしだったら
「僕はここにいる」
という曲の1つでも作って
歌ったはずだが
 ....
盗まれた
海の藍一色
ペン先に浸し
描かれた
白磁に咲く
蘭の花

開き行く茶葉の
馥郁たる芳香が
矢車草摘む
少女の面影を
うつし世に誘う

リフレイン
君にまた会えた
 ....
以下、ネタバレを含みます .... 白いミルクに 足先を浸す
グラスに浮かんだ 臆病な飛行船は
午後の温度に溶けていく

飾りだけの生活や
苦し紛れの性格に
飽き飽きしたころ
夏の気配を感じた

ノートの罫線に陽の光が ....
みんなみんな欲望にかられて

みんな欲張りになってしまった。

誰も止められはしないし止まらない

わたしだってそう思う。

大切な事の反対側で

もっと大切な事が過ぎてい ....
salcoさんの自由詩おすすめリスト(3903)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あまだれ- yo-yo自由詩1112-7-12
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