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勝手に生きればいい
しかし尊厳をけがしてはならない
人は苦しみ、苦しまれ、腐りゆき、絶望に涙する
(しかし人は悪魔という方向で落ち着いたようだ)
お前の呻き声は草むらの路上に悪魔の見下 ....
ベランダで育てたハーブを摘んで
朝ごはん代わりにサラダにしてわしわし食べて
お腹が満たされたぼくは
草むしりでもしようと
雑音まじりのラジオから
山口百恵の『プレイバックpart2』が流れ ....
しじみの輸入が自由化されるという噂を聞き
反対運動に尽力しろと指令が下るが無視する
労力を注いでも注いでも
状況が好転しないのは
呪われているから
自己中心的で仕切りたがりなのに
....
何らかの理由により
自分の意志を決める。
あなたは自分を人の前で
出せますか。
いいえと答える人
あなたの1年はあまりに
短い。
はいと答える人
あなたは嘘つきだ。
わか ....
伝わらないんだ。彼が鈍いだけじゃん
ひとりの時間誰にも必要こんな時代は
メガネ派になり 北風も心地よいかな
心が痛む?絶対なものは君自身だよ。
ズカズカ心に。 ....
何が1番
大切なのか
生きているうちは
気がつかないものである
気がつくのは
ほんとうに
大切なことが
見えなくなってからだ
失ってからだ
見えなくなってからでは
失ってか ....
それらをぼくは追いやって新しく息をしよう
それらをぼくは追いやって古くからの息をしよう
新しくて古いぼくは息をしよう
東大阪の公園で中国人のこどもたちが日本人のこどもたちを追いや ....
私の腸としての幻想の、
幻想の指先は、指紋。
網膜の一点としての、知恵の輪。
渦の音色は月面のクレッシェンド、
おごりとしての憤慨。
{引用=
いなくなったきみを探していたら
僕は自分を見失ってしまった
砂浜を歩くたどたどしい足元が
早く何処かへ連れて行ってくれないかと
波にさらわれることを望んでいるこころは
宙に浮 ....
内地から釣りに来た太陽と恋人たちを
島尻の斎場御嶽にガイドする。
財布から百円玉を取り出し受付機でパンフレットを買うのを指笛に
午後の観光が踊る。
....
ぼよおん ぼよおん ぺろん
ハイッ!
「ぼよおん ぼよおん ぺろん」
ヨシッ!
ぼよおん ぼよおん ぺろん
ハイッ!
「ぼよおん ぼよおん ぺろん」
ヨシッ!
もっ ....
好きな映画を観て
好きな小説を読んで
サントラを何度も 聴いて
あんまり遠出はしなけど
うちの前に咲く桜
はなみずき
もう 深い緑はきらきら輝いている
木々が風に揺れる 音になら ....
いじわるをいわせないためには、どうしたらいいだろう
*
最近の話をしようとすると
思考は酷く曖昧で
断片的なものになってしまうから
こんな形をとっ ....
41
前向きな人として有名な彼は、後頭部にもう一つの顔を隠しているので、いつも前しか向けない。
42
彼は、彼女が、あなたはまるで風見鶏ね、と非難したのを聞いて、風に向かって立ついい男だろう、と自慢 ....
この皮膚が 境界が
邪魔だ
「触れている」証拠
なんていらない
ドロドロに溶けてしまいたい
君と一緒に
中学が終わる日は
『んじゃ又な』って中学の知り合いと別れたし
高校が終わる日は
『んじゃ又な』って高校の知り合いと別れた
....
{引用=
午前三時、まどろみの淵で眠りについて、午前六時三十分、母の声で目が覚める。何もしていないのに、何故か身体中が痛い。きっと大きなクマが瞳の下で寝そべっているに違いなかった。目が、とてつも ....
今日のお昼は今年初のまめごはんを食べた
新婚ほやほや妻の手作りである
はっきり言って自慢である
社内のみんなに自慢したいまめごはんである
俄然鼻息荒くなるまめごはんである
窓際族であるが ....
正体を隠すのではない
内側に隠れた正体を
暴くものとして
仮面を与えよう
すべて通り過ぎるもののあとで
後悔することのないように
うたかたの戯れとして
仮面を与えよう
たかだか2m足らずの器の中から覗いているもんだから
何時まで経っても小せェまんまだ
手前ェの心に託したものを仕上げれば
空間も
時間も
飛び越えることが出来る ....
きのうなくしたのは
かげふみしたきおく
なしくずしのあした
いつまでもこうして
でぐちをみないふり
ひからびたどうこう
らくになったつもり
かすかなしょうどう
なにもないからっぽ
....
<上>
暗中模索のキッチンで
夜食を見つけて意気揚揚
紆余曲折のビール腹
逆三角の栄枯盛衰
横行闊歩の食欲を
抑えられない艱難辛苦
気宇壮大の体脂肪
Gパン入らず苦心惨澹
....
綿毛布 包まれしばし まどろむ
真夜中に目覚める度に愛猫じゃれつき
考え込むと眠くなるそれだけの器の人
のびた髪 娘の輪ゴムでおだんご頭に
レンアイと寂しさはボ ....
{引用=
身近に抱き合えば体ひとつ
こんなにも大きなあなたは
またわたしよりも遥かに
小さなものだと思う
腕におさまらない広い肩は
狭くこごまってわたしに甘え
触れる肌は当たり前 ....
31
朝日は海の深いところに落ちている。
32
彼女は、彼の下駄箱に手紙が入っていたのを見て、代わりにポストに投函した。
33
彼がアルバムを整理していると、出会う前の写真に不自然なほど写り込む、 ....
夕陽いろ・シャーベットを
ひとすくい
また ひとすくい
銀色のスプーンを
紺の夜空に 置き去りにして
今日の月は
そのひげが届きそうなほど
草の香りをしっぽで感じて
透き通る風のシルエット
耳に心地よくて
ぼんやりと
ふんわりと
春 満喫中
母の髪を撫でる
真夏に降る雨夜みたいで、どこかぎこちない
少し傷んでいるそれに触れるたび
愛しいような、疎ましいような感覚に溺れる
母と添い寝する
思い出の雪夜みたいで、どこかなつか ....
社会をはみ出し
坊主とやくざ
空(くう)に
般若心経撒き散らし
それ 有り難がたや
有り難がたや
老若男女が踊り狂
え〜どえ〜どの断末魔
江戸八百八町
と言える都心は ....
あごからくびすじにかけての草刈り
ふつかもしたらまたのびている
両手で皺波をさかなですると
休みない「いのち」の波がつたわってくる
若葉も日ごとにましている
緑陰を思う存分干からびた ....
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