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夕焼けの教室を
赤く染めて
冷たい海水を
青く染める
最後の瞬間まで荷物を集める私は
美しさを奪っているのだろう
Eu sou amavel uma pessoa distan ....
一匹の猫が毛をくわえてなめながら
道路端で毛づくろいをしている
通り過ぎる車の行き先をどこかしれっと見つめているようで
彼の行き先は誰も知らない
道端で死骸となった小動物をいく度も見て ....
『心を打たれろ』
そう書かれた紙を僕に見せて
君はこう言った
『詩を書いてみたんだ』
僕は成程本当の詩とはこういうものだったのだなと
妙に納得して ....
第一幕 (森の妖精たち)
矢継早に、四方より登場
わたしは、碧――
贅沢に華を散らして
眩しい朝の陽を浴びた葉桜のように
濃淡の影も爽やかなみどり
わたしは、黄色―― ....
そこに行けば
東宮御所が
そばにあるというよ
おいら
まだ一度も
行ったことないけれど
遥かな世界
その坂の名はゴンダワーラ
どこかにある
ゆーとぴあ(ゴムパッチンのほうです ....
<天の支配>
天邪鬼が見落とした
のぞき穴の向こう側で
支離滅裂に見えるように
配置された狂気
<まちるだ ・ まざあ>
巻毛の彼女の
乳房の黒子を
ルーペで焦 ....
これからいろんなことを「共有」したい、とあなたが言ったので、
ためしに桜を一緒に見てみた。
あなたの何かがわかるかもと思いひたすら桜を見ながら10キロも歩いた。
でも私にできたのはたくさ ....
おなかがへっているとき
だれかになにかをわけてもらうと
すごくうれしくなって
こころがゆうふくになったきがして
じぶんもだれかにわけてあげようとおもえる
そして
わ ....
鉄棒のように目を覚まし
自分の肌と同系色のものを食べ
いつの間にか飛行機に乗らなければいけない
ということに気づき
慌てて二階にしかない部屋で
知っている限りの身支度をし
途中 ....
紙切れを全部
宝石にかえてしまって
世界から落とすと
もうひとつの世界では
踊るヒトデが
それを重しに
深海に沈んでいく
朝、空を見て
なったばかりの蛙は思う!
高くて広い。
ジャンプしても届かない。
空
何が空の上澄みなのか?
知りもしないでジャンプすることをあきらめた,
空の高みをあきらめて
下ば ....
厚顔無恥な私を
やわらかな笑顔で迎え入れてくれたその家で
酒をごちそうになった
しどろもどろの
要領を得ない
私の話に
やわらかな笑顔で相槌をうってもらいながら
温かい
温 ....
ちから
ちから
あかくながれる
ちから
ちから
みわたすかぎりの
ちから
ちから
まぐまがもえる
ちかから
ちから
わたしのははと
ちちから
ちから
ぜ ....
ひとつ、指を折る
ふたり、目を閉じて
見えぬ、ものを抱く
夜は、闇を呼ぶ
いつか、捕まえる
無縁の、愛を歌う
名を、呼べぬままに
やがて、時は止まる
ここの、 ....
胸が痛むような思いをしてない
ふいに窓が開いても外を見ないことがある
カリフォルニアの陽射しと乾燥に
肌がもつれた
その重さは
私のために作られたものではなかった
眠っているうちに誰か ....
鈍い目眩とともに
やって来る歪な影
暗い夜明けのように
淀んだ白夜のように
めくれた上皮みたいな気分が
敷布の中から身体を捕らえて
煮物が駄目になるときのような ....
先生はもう液状になって
黒板の海を
白墨で汚している
本当は海の生き物たちが
みんな住んでいたはずなのに
僕の皮膚には朝から
いろいろなものが刺さって
痛くはないけど
....
{引用=――昔の旅を思い出して}
海沿いの
裏の国をさまよっていた
背後に山が迫る狭い平地で
当然のように道に迷った
時はゆっくりと勾配し
私に追いつきつつあった
いくつかの ....
俺は何だろう
道を歩いた 苦しみにされた
病人にされていく憂鬱だった
扉を手にした 幸せだった
俺は幸せになる
壁なのだ そこに立っていた
警備員だ 泣いていたかもしれない
おも ....
ベッドで海を渡る詩
空にはカモメが飛んでいる。
ベッドで海を渡る詩
港のすべてが満席さ。
ベッドで海を渡る詩
僕はあなたにおじゃまして
ベッドで海を渡る詩
あなたの名前を海にする。
石と夜の間に 硬質な 大気が宿る
焔の中に描かれた 淡い筋 その熱
鏡の水面に 風が揺れる 針のように
黄金の雨に 濡れながら 光る
蝋燭が 泣いて 熱い涙 生命を融かして
....
さて、標準的な手術の外報と言うからにでして、米を食む虫の眼球位であるところに穿孔の当たる事尚ドッペルゲンガー的妄冪の手探りにて前頭葉の傷つきを留めよ。飽くまで回路の修理であり、物寂しい音々しじまの凱旋 ....
陣中見舞いはもう飽きた
今度は俺が大将軍になり
世間の悪を正してまわる
そしたらお前は腰を抜かして
へぎそばを手繰る手を止める
ふたりの心が今ひとつになった
桜の花が満開だ永久に満開だ
....
春色慕情
無関無色といえること
五月の夜に悟れり
本を買わず
本を失わず
酒食を節し
心の赴くさまに
生きて禍なし
完成はせず
技を磨かざるべからず
常に研さんして
....
俺は就職する
なくなってしまった 朝日を流れる
街に 追いかけていた夢を
売りそこねた石ころだった
空中を見つめていたのかもしれない
宇宙に 汚されることすらなく
夜の雑音として死んだ ....
背中を合わせれば見えないものは無い
けれど振り返れば互いしか見えない
「うわっ、もう漏れそう!」な頃合を
見計らって
余った皮の先端を
赤い糸で縛ったら
慎重に放尿する
といっても
小便は放たれることなく
皮の巾着は
溜まった小便で
風船のように膨れて ....
故郷のある街には
とても 不似合いな
未来都市
さいたま新都心
そこに
ジョン・レノン・ミュージアムはある
もう開館10年
じきに閉館となると聞き
あわてて 訪れる
....
ストーンズの古臭いナンバーに
今日を生きる活力を貰いつつ
今日をやり過ごすエネルギーを貰いつつアクセル踏んでゆく田舎の
国道の一本道 今日は
客も少ないし予約の食事団体も無い
飛 ....
一日二回
同じ時刻を針は差す
空に穴がぽかりと空いて
金色の真円を描いた
木曜日のジュピター
金曜日のヴィーナスに
勝ち誇った顔で笑われる
一日三回
大量の糧が喉を通る
....
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