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魚が 跳ね
池の周りに 津波ができる
白の波紋が 広がっていく
ブラックバスも 跳ね回って
尾びれが 水面に絵を描く
川面では カブトや
クワガタが 飛び交っていった
アブラゼミも ....
不確かな全てを確かなものにしていく
ひまわり柄のワンピースを見ていた
あなたに、
わたしの中でずっと壊したかった
砂時計が初めて音を立てる
ギターの弦をやさしく弾かれた瞬間、
見失った ....
小林製薬の糸ようじを使って
歯と歯の間を綺麗にしようと
土曜日のわたしは思い立って
ゴムサンダルに変な柄シャツ
寝ぐせと無精髭で出かけたら
HONDA DIO ZXに搭乗した
ヤンキーの人 ....
おおらかに
清らかに
忍耐をもって
強く生きる
私自身の
目標です
お金にばかり
執着しすぎないこと
欲張らないこと
見栄張らない
威張らない
何が起きても
どんな
....
遺影の視線は遠い
叔母は この荒れた庭の様相を
予想していただろうか。
二十年近く、庭の入口に置かれたままの
雨曝しの軽トラックの窓から
自生した花が突き出ていた。
自宅菜園の畑は ....
まっすぐにしか
生きられない
だから
いいことも
わるいことも
真正面からうけてしまう
苦しむ
悩む
ジタバタする
コトバの裏を
読みとれない
未熟
....
君の用事を手伝って古い港に僕はゆく
頭上は悲惨な曇り空、八時というのに薄闇で
足下転がる野良の子猫は適度に餌を期待する
「午後には雨が降るらしいからなるべく早いうちがいい」
....
空を聞こう
いつまでも
こうして
遠くから
友達の声がした
そこまで辿り着けない
何が見える?
もう一度話して。
寝る前の入浴
妻は顔と手と
背中を
すっかり
洗ってこすってくれた
それから
ぐっすり寝て
朝の鏡には
若くなった
自分が
ありがとう妻よ
君のために
こうして詩を ....
どんな時も星空はある。
雨の夕方にも曇りの真夜中にも
青々と広がる空が頭上にあるときも。
その青空の、雨雲の、曇天の、
その上には常に闇があり星があり、
この世は闇に閉ざされた空間こそが常で ....
峠を越えると
雨は止み
雲の隙間から
一筋の
光が降りていた
神様が
父を迎えにきたのだ
私を待たずに
もう何もない
父の体を抱く
まだあたたかいのは
生きて ....
ぼくは遠い火になりたかった
ビルのかげや
山のむこうで
ちらちらと
ときおり
消えたみたいに見える
ながくながく燃える遠い火に
....
「はい、二五十円ね」
安さ(そこそこうまい)が自慢の弁当や
座って食べれる気さくなところ
小さな厨房は午前二時から真夏の修羅場で
汗と油と大さじ少々がフライパンのような熱でうたって踊る
....
尖った耳の荒地から
顧みられぬ広場まで
青と灰と青と灰
敷きつめられては動いている
手から手へ
骨から骨へ
やわらかく淡い月齢をひらき
ふたたびみたび閉じてゆ ....
悲しみの人々は
月に祈りを捧げている
月はその優しい光で
悲しみの人々の心を癒す
だけど月の悲しみは
誰にも話すことができない
悲しみで満ちた月は
今夜も蒼く輝く
優し ....
いつも 吹く 風を
手のひらにいつも
見ている 私は
ひとつ つなぎ止める
私の 思いは
どこへ そして 何を
戻ってくるのか 手に
わからない ここに 誰もいない
....
君よ
君は
どれだけのものを
あたしに
おしえてくれるんだろう
うまれてから
ずっと・・・
君は
わずか小5で
あたしの相談相手
中学生になったら
もう
り ....
空のチョークで落書きしよう
サラサラと書けば
あら不思議
文字が雲になってプカプカと
空のチョークで書いた
『I Love You』
空を流れて
君のもとに届くかな
青 ....
セーブポイントがないから
ダンジョンの最深部で極上の宝物抱えて
持ち帰れずに死んでゆく
....
とかげたちが庭の敷石の
こんもりしたのに静止している
とかげたちが静止しているのが
なにかに似ていると思った
ちいさな蛇のような
ちいさな恐竜のような
ながいしっぽ ....
まるで
夕立みたいな後悔のあとで
ぼくたちはまた
眠りへ向かう
汗と涙の共通点は
においのあるところで
においの流れ方だけがすこし違う
とても違う
虹がきれいに架かるとき
....
いつものように
キミのブログを目にする
涙がひとつぶ
落ちた
怜悧なキミの文章なら
いかようにも
あたしのココロは動く
今日は
苦しかった
どうしようもなく
秘密の ....
夏が来れば
思い出す
あそこの毛
剃り忘れ
ビキニの脇から
チラリでる
あそこの毛
遠い空
モズクみたいなのが
生えている
僕らの夢をのせて
生えている
ビーチの熱 ....
夏だからって休みは無いぜ
俺の体が垢まみれになることには変わりはないんだ
弟は幼い夢を見ている
陽炎がアスファルトの現実を教えてくれる
昨日も今日も歪んだ道を歩 ....
街でいつまでも 電車の中で
何も思わない 自分の体のどこもなくして
私は派手な言葉を使って 今日も働きに行くのだろうと 私が
思った 中に流れていく
青い空の飛行機を 飛行機の横切 ....
声
八月の
舌の上で溶けてゆく氷
その所作
吐息
歯
の並びを
ひとつひとつ
読み上げる
その要約の中に
静かに埋もれてしまいたい
針を
正午に合わせた時計が
生物的な誤 ....
青い影が彩る景色
水の音と静寂
水面に残るいくつかの波紋
途切れた行く先
黒い鳥が飛んだんだって
僕には見えな ....
席替え
小学校三年生になって担任が変わった。しばらくするとその女性教師は席替えをした。授業に集中しない生徒を前の方に集め、静かに授業を聞く生徒を後ろの席にした。だいたい男が前の方にあつめられ、女 ....
アップルパイみたいな女の子
サラリと長い髪がステキ
ニッコリ可愛いお嬢様
アップルパイみたいな女の子
ヒラリとワンピースをひるがえし
僕のココロも揺れ動く
アップルパイみたいな女の ....
彼女はこの夏よくがんばったから
さいごの日に
軽く打ち上げをおんな五人でする
だれもがだらだらしたり
旅行をしたりしているときに
すこし閑散としたいつもの道を歩き
....
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