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赤い落葉が 黄金の光に満ちた梢の先から
分離する その瞬間美の連続


細胞核が熱を帯びた怜悧 
冴えに 一斉掃射される


ざわめく毛穴 震動する皮膚 揺れる骨髄


大脳 ....
ぼくの中の 罌粟に酔って眠っていた人魚が
目覚めて 今 
ぼくの中を広々と 悠々と泳ぎ回る
そして彼女と入れ替わりで ぼくは罌粟に酔う

彼女の航跡は 蒼く甘い帯になって
ぼくの帯熱を 暖 ....
黒尽くめ



マドモァゼル




吹かす

Dominican cigar




煙の宙



泳ぐのは



鉛の魚

 ....
きみのおかげだよ
ぼくが
何もかも
投げ出してしまわないのは
感謝してるよ
だから
ぼくは
きみに平手打ちをプレゼント
痛いだろ
生きてる証拠さ


寝付いたきみの横顔 ....
欝になり
しばらくして
料理をすることが
困難になった

そして この10数年
簡単な料理以外は
作らなくなった

末の子は
あたしの手料理の味を
知らずに小学校にあがった

 ....
にこにこ笑って街歩くと
誰かれ構わず
僕を笑うようだ

お前らなんてよ
後ろから近づいてぐさりだ
なんて時々思って
陰向いて笑う

俺 笑ってるんだ
誰もそんなもんだ
なにか ....
ムラウチさんは横に座った人間が
とてもにおったので
ウエストポーチから取り出した
爪楊枝でそいつの手の甲を
刺した!
殴られた!
折れた!
歯が!

ムラウチさんはポ ....
二十六才のお姉ちゃんが十月に入院した
おじさんはボクに
「入院してから笑うことを忘れたみたいなんだ。」と
ポツリと言った。

ボクは、お姉ちゃんを笑わせることができないか
そんなことばかり ....
かえろうよ
そう言って風は積雪の氷をはがし
小さな白い頬を撫でた

一瓶の底に這う旅
握りしめる緑の葉づれ
きこえて 忘れて

かえれないよ
そう言って風は積雪の氷を埋めて
小さな ....
眉毛は太くて下がってて 
一重まぶたの団子鼻
唇厚くて下ぶくれ 
良いとこ一つもないけれど

語り口調はおかしくて 
さっぱり解らぬ話でも
話下手でもどもっても 
心のきれいな人だから ....
{引用=
他愛もない笑い話をして
おどけた返事をする

きみは
僕のことを
僕よりも詳しくて
その華奢な肩に
少しの間
体重を預けたくなったり
する時がある

でも僕が
そん ....
 
 
鳥かごの中で
小さなキリンを飼ってる
餌は野菜だけでよいので世話が楽だし
時々きれいな声で鳴いたりもする

夕焼けを見るのが好きで
晴れた日の夕方は
日が沈むまでずっと西の空 ....
カタヤマを丸亀でピックアップした
競艇にいってくれないか、ユキオはびっくりして聞き返した
このまえ上田さん、パチンコが好きだって話してただろ、
週いちどのカタヤマとの飲み会でそんな話になったのを ....
コガネイ係長と食事をしたあと係長いきつけのスナックに連れていかれた
ふだんスナックなど行かないユキオには居心地のいい場所ではなかった
こういう店はカウンターのなかにライトがいくようにしてある
大 ....
 
 
仕事はすべて
機械がやってくれるというのに
人はまだ働こうとしている

機械に負けないように
速度ではかなわないけれど
きっと彼らは何日も寝ていない

私は今
午前なのか ....
壊れそうな気がしていた
一瞬でも気をぬくとパンパンに張り詰めた風船のように
空気を全て吐き出して
しぼみ何処かへ飛んでいきそうだった
会社での私はそんな感じなのかもしれない

感情が分から ....
         ?

名古屋弁で言う「やぐい」タイプの俺
その主体性のなさゆえ
夜桜ツアーに参加したのだが

桜と言えば一本だけ
バス停のそばに二部咲きのがあったきり
かなりの数のヤ ....
 お月さま取ってきてよ
 些細なことでボタンを掛け違えて
 へそを曲げてしまった私に

 ちょっと待ってろよ
 今、長いハシゴ作っているから


 そんな我儘を言ったことも
 すっか ....
コンビニの袋をちりちりいわせながら歩いていた
夜風のなかに小便のような匂いがした
あたりを見回すとその匂いはツツジの群生からこぼれていた
それは甘くて涼しいヨシミの匂いにも似ていた

連休ユ ....
金色の粒子が降り注いでそこら中
寂れた町も今日は暖かい
素肌の風が髪をさらう
息吹をBGMに
きみといつまでも溶け合っていたい
こんな日には
きみと離れる
方法を模索する
きみと繋がる ....
不幸になりそうな顔をしているから
不幸になったという説明が
発せられたために
皆が納得したおももちで
論議は終結したが

本当は偽物なのに
本物の中に混じっていたから
うまくいかなかっ ....
{引用=
約束の時間に間に合う為に道路に飛び出してきた子猫を轢殺す
目の前の死にそうな人間を救うより偉業を成し遂げる為に労力を使う
そんなあなたは時々泣いてみせる
苦しい重荷を一身に背負ったヒ ....
土色に枯れた千の蛾が部屋を覆い尽くす
それに 白粉の殺虫剤を 噴きかける
ぽそぽそと 大小の蛾が 落葉になって
床に重なると 兄さんが 粉で真白の瞼を擦って
真赤な涙を垂らしながら言う
「一 ....
(1)

 核戦争後の荒廃した未来で、少年がかつての国家首脳部の電脳室にたどり着く。
 そこで、昭和のSFに出てくるような大仰なコンピューターに向かって、

「ゼムリャフランツァヨシファ ....
その街は静かになりました
もう、人間しかいませんでしたから
精霊も、神様もいませんでしたから
なのに彼らは恐れていました
もう、人間しかいませんでしたから
精霊も、神様もいませんでしたから
 ....
きみんとこ、自動倉庫できるんだ、

ようやく工事物件の話をひとつ掴んだ
いまある自動倉庫を移設したいんだけど、きみやってみる、と現場のコガネイ係長が声をかけてくれたのだった

カタヤマの言い ....
体の中に呼んでいるみたいに
手にさせられることの意味が 何かですらもない
手に確かだった 何にも無い 魚すらいない

夢を言葉もなく舗装された今は見ていたのだろうかと
川を見つめる 平た ....
何を嘆いてるんだ
踏み出した足を出し間違えたことが
そんなにも悔しいのか
大したことじゃない
何にもしないで
うじうじしてるやつらのこと
考えてみろよ
ま ....
サイトーさんの常備薬のひとつに釣り針があって
咳の止まらない日にはそれを喉に引っ掛けてミチさんを釣り上げる
ミチさんは体長数ミリの小人で
だいたい寝ている間に鼻から入ってくる
ミチさんが何 ....
貝の中で眠る
エナメルに身を添わせ
なめらかな肌に
潮騒を聴きながら

貝の中で歌う
孤独とは空間原理
反響して丸く閉じていく
原初細胞の相似形

世界の外では日が昇り
また太陽 ....
salcoさんの自由詩おすすめリスト(3890)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
酔歌_-_8_/_****'04- 小野 一 ...自由詩3*10-3-31
酔歌_-_3_/_****'04- 小野 一 ...自由詩6*10-3-31
_Dominican_cigar- 唯視自由詩410-3-30
Thanks_For_You- 寒雪自由詩210-3-30
キッチンドリンカー- 森の猫自由詩4*10-3-30
昼間はやってらんねー- 竜門勇気自由詩2*10-3-29
ムエウチさん- アキヨシ自由詩210-3-29
お姉ちゃんのこと- 板谷みき ...自由詩6*10-3-29
春風- 砂木自由詩6*10-3-29
あれはいつものこしゃくなびびんちょ- 板谷みき ...自由詩1*10-3-29
なみだ- 高梁サト ...自由詩6*10-3-29
鳥かごのキリン- たもつ自由詩2510-3-29
蛇つかいたちの行進ラスト- 吉岡ペペ ...自由詩810-3-29
続_蛇つかいたち- 吉岡ペペ ...自由詩310-3-29
しずまない- 小川 葉自由詩2*10-3-29
球体採取- 暗闇れも ...自由詩210-3-28
ジャパニーズ_カルト- ハイドパ ...自由詩6*10-3-28
月_の_雫- 鵜飼千代 ...自由詩10*10-3-28
蛇たちの天体- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-28
休日- やや自由詩2*10-3-27
オンコット- a自由詩110-3-27
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悪名_/_****'04- 小野 一 ...自由詩7*10-3-26
ゼムリャフランツァヨシファはどこにあるのですか- a自由詩110-3-26
避雷針の街- 瑠王自由詩4*10-3-26
蛇は転ばない- 吉岡ペペ ...自由詩710-3-26
空気なんだ掴めない- 番田 自由詩110-3-26
一歩- 寒雪自由詩210-3-25
許せない春- いとう自由詩7*10-3-25
呼吸をするようにひらかれていく- 瀬崎 虎 ...自由詩710-3-25

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