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町の明かりに

じぶんを問いかけている

やくざが入れ墨に

じぶんを問いかけるみたいに

ぼくの遺伝子がONになる


海を聴いている

茶色いレーズンを吸っている

 ....
雨の底の
底に
俺は沈んで


終わることのない
脳髄のノイズを聴いている


時間は混濁して
精神は
幾年も日向で放置された
古い
毛布のようで


 ....
誰も
事が明瞭になることを望まない
夜更けに
蝋燭の灯を囲んで
妥当な食事にありつく
静かな眠りにつく毎夜ごとに
吐き出される
それが獣の吐息であっても
夢の中では人の姿をしている ....
早いもので
もう
師走ですなあ
スキンヘッドに眉剃った
袈裟着た師が
猛ダッシュで
次々と
どぶに落ちますわなあ

ところで、わたくし
二十歳で童貞を失ってというもの
女川を流れ ....
殴られたこともある ボロボロにされてもマオ
付き添ってくれる気持ちがあればいいのさ
俺にしてみりゃ たかが酒の上でのこと
エビーゾー so sweet

北はその後何の動きもないし
閣僚の ....
老女体を
さらに180度回転し
こちら向きに騎上位にさせ
俺のひざの上に
手をつかせた後
彼女の両足首をつかんで
天高く上げた

俺は下から
高射砲のように
ばばあを突き上げた
 ....
空が青くても海が青いとは限らない夜が深くても悲しみが深いとは限らないぞんざいに出した左手をあの娘がぎゅう!っと包み込 .... 昇った月
真円の月
紅に染まった木々
紅に染まった頬…

淡い月の光が
雲と絡んで微かに
陰影を浮かび上がらせる
空にそっと手を伸ばす

体を預けて
微かに感じる冷気を誤魔化す
 ....
逆光の色など美しいわけがないと、
絵画を見つめながら私は呟く。
私の絵画が目の前には実体として確実にあるのだが、
夕暮れの、緑色の丘における、
涙色をしたため息を吐かされている。


 ....
私は眼を鑑賞する////壁の空いたところに三十万円で購入した生きた眼を植えつけたのだ////まばたきをすることによって眼は私から知識を食べていく/そのときの私の軽い疲れの顫動をも眼は知識の尾として食べ .... 東京ドームで
ボン・ジョヴィのコンサートがあった
妻が息子、16歳になった息子と
二人で出かけた

妻は20年間
ボン・ジョヴィが来日するたびに
大喜びではしゃぎ回り
コンサートは欠か ....
美談にしたいテレビの
当て外れてあまりにも
ありきたりな障害者の日常
からから笑う全盲の友

平気で私の弱点つく
あんたほんとに弱者なの?
お前よりは強いかもねと
いう君のとても大きな ....
たくさんのさよならが、きょうになる
あしたはいつも、かなしみのうえのひかり
だれもいないそらのした
なまえのないうたが、またひとつ
じめんにしみこんでいく

ぼくらのとちゅうには、うちゅう ....
風が無い季節に
病葉(わくらば)が落ちる

眼に見えない時間が
自分の掌から零(こぼ)れ落ちて行く

突然訪れた季節に」
黄色の銀杏並木は
幹まで落葉で覆われ

道行く者の足を ....
声帯の下から胃の入り口まで癌が拡がっていると
入院して一週間目の兄が一本目の点滴を受けながら
病室で静かに語る

声帯が大丈夫だったことに安堵した様子で
芸大の声楽科に入って声楽家として
 ....
埼玉から都内の西に越して
一部屋減った

3LDKの都民住宅

なにも家具が入ってない
下見のときは
とても とても
広く見えた

が!!!

おとな5人と成猫2匹には
狭い ....
あり合わせの野菜と特売の豚ばら肉で作った野菜炒め
ちょっと辛めなのは彼の好みで
できたての熱々をふたりのお皿に取り分ける

彼はと言えば相変わらずのパソコンに熱中していて

彼のお皿にはお ....
クリスマスが嫌いだ










精肉コーナーの銀皿に山積みされた固有名詞の無い丸鶏が嫌いだ








 ....
木枯らしがわがままに通り過ぎる新月の夜
きみとぼくは人気の疎らな
寂れた駅のプラットフォームで出会う
互いにはにかみながら
それでも幼少期からそばにいる
竹馬の友を真似た笑顔で
触 ....
久しぶりに母に電話した

聞くと 家で転倒したいう
もう1ヶ月だと
結局 インドメタシン入りの
塗り薬と痛み止めでしのいで
整形外科には行かなかったと

あぁ 医者嫌いの母らしいな
 ....
生きてもいないこの世界に
君は 何を思うのか
私は 何も思うことなどできない
ああ君であることのそのほかには


そこで 私は タクシーの窓を開け放ち
ニューヨーク全体の風を受けていた
 ....
馬鹿にされた悔しさ
加速する暴走
先祖伝来の不動産 
有価証券
貴金属の類
すべて換金した

その金を持ち
北アフリカの
マラケシへ飛び
文字通りマラを消した
いや正確には
付 ....
優しくない
人を妬む気持ちが
ドロドロと溶けだす夜
私はまた罪をおかしそう

もっているものをあわてて確かめる
人並みに揃っていればいい
多少足りないぐらいなら
コンビニにいって買おう ....
歩道に溜まった雨粒が静かに夜を抱いている、口笛はマイナーセブンスを僅かにフラットしてる、君の左の袖口は少し濡れている、僕の右の袖口と同じようなセンチで
コンバースの爪先に空き瓶がぶつか ....
旦過市場を抜けたはいいが
山を越え
谷を過ぎ
ここはどこやねん
ぐるぐるぐるぐる
廻る道
これがニーチェの言っていた
永劫回帰か
あほんだら


天と地におけるありとあらゆるも ....
山田さんの背広が
朝焼けを縫い込んだみたいに
ひかりかがやいてみえた


やるじゃん、山田


ぼくは呟いてコンビニに入り
缶ビールとつなあげを買った

 
自分の屍の未来を
歌った 私は
街をさまよう
私は かき消されていった


大バーゲンセールの閑古鳥を
たった ひとり
夢すら 持たずに 私は
あなたの声となり さまよった


 ....
優しい眼をしている。街角で行き交う
人たちはみな忘れている。周りにある
危険を。ふいに背後から、あるいは前
から、加えられる危害を。そうでなけ
れば互いの距離を取らないで、どうし
て正気でい ....
青い年のひとはよく云う
「自分をほめてやりたい」と
だが 黒い年のおらはつぶやく
「自分をいとおしんで逝きたい」と
つむじかぜが快音を殺して
      紫斑の肉につきささる
薄日が歓声を ....
もう
秋をくくっておしまいよ
ありあわせのヒモでいいから

週刊誌と新聞紙を
別々にするように

そう
風と光は
別々にくくって





お別れだ
  
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