かや かや かや

しなの ほの なき

かな かな かな

つれた つもり の そそらの はなお

ひせの くら ふき

さや さや さや
たんぼを適当に切り抜いて、開いた空間に建てたような小学校だった。敷地とたんぼは舗装道路でくぎられていたが、ブロック塀や植え込みで囲われてはいなかった。校舎はカステラのひと切れみたいに呆然とつったって .... ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
ありったけの小銭を持って
僕らはオークションに出かけた
実家が火事なんです
と泣きじゃくる男の人に競り勝ち
三匹のサワガニを落札した
一匹は僕が名前をつけて
一匹は彼女が名前をつけ
 ....
連れてこられました
真っ青な部屋です
まるで深い青空のなかを
迷う小鳥のような気分にもなれ
濃ゆ過ぎる空を切り取ったような
真っ青な部屋です
君は今ごろどうしているだろう
連れてこられま ....
せっかくの ためいき

せっかくの ふじょうり

せっかくの りふじん

せっかくの ふこう

せっかくの たぼう

せっかくの すきなひとのよわね

せっかくの すきなひとが ....
大きな家並み
さらさらと消えていく
小さいものは遠い
遠いものは小さい
当たり前のこと
当たり前のことなのだけれど
座席にまぁるく
またひとまわり
小さく白い母
毛繕いする風
瞼の ....
君にあてて手紙を書こう
便箋
ティファニーの
スカイブルーな

世界は
そうだね
まだもう少し続くみたいだ
ボクは
ボクの周りの
ごく限られた人たちが
平和でいてくれたらいいと
 ....
駆け抜ける光の中

たくさんの想いも駆け抜ける

次から次へと

流れる

走り去る

街も

車も

想いも



ねえ

何を考えてるの

心地よい音 ....
赤ん坊の頬をなぜるように
水蜜桃の皮をむいていく
あなたの指が
汁にまみれて
窓から差し込む光に包まれている
甘い水が
赤ん坊の膚のような
産毛の柔らかい皮をはぐたび
したたる
した ....
                  「メリーゴーラウンド」 7

  距離

星には決して手がとどかないって
知ったのはいつだっただろう
夜空のした
はじめて自分で立って見あげたあの ....
納豆をかき混ぜながらきみは
深夜まで見続けた同じ映像に目が釘付けで
醤油とって、と差し出す手に
マヨネーズを渡したとしても
きっと気づかないことでしょう

ときおり
あっ、とか
 ....
忘れないからと呟いたことも
いつのまにか忘れてしまう
そんな些細なことが毎日あること

やさしさも
伝えたい言葉も
たったひとつの出会いがくれたもの

耳を澄まそう 心に
思 ....
けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに

けだものの体毛は針のように硬く
生えている ....
懐かしいお風呂屋さんのフルーツ牛乳をコンクリに撒いて  滑りたい



群青色でよかったのに誕生日プレゼントの革ジャンなんて

グミチョコレートパイン味の千円札なので釣銭は結構です
 ....
くり抜かれた 口
墓のない 足 が
まじないを 諭す

延びて来る真っ赤な歌
電車を塞ぐ 
幾すじ もの 人柱

青は赤へ
赤は青へ

そこは どこへ 行く
それは 空虚へ 落 ....
さみしいなと思った途端に寂しくなくなった
それというのは自分でもわけがわからなくて
たとえていうなら水族館に行ったことが無いとか
煙草の火をつける方じゃない方に火をつけたとか
手帳に挟むペンが ....
秋刀魚のはらわたの味を思い出し

それはやはり

新米ではなく一年置いた白米ご飯

ほくほくと温かい甘みを堪能

秋刀魚の皮は青銀色に光るけれど

焼くと金色も加わる箔になる

 ....
あー、何?


セブンスター挟んで微妙に開いたドアの隙間埋めるべきだ/鳴ってるのはずっと8分の5拍子/ハンダ付けしてみ両手/そんなコート全然似合わない/6杯目のアップルジュースはもうほとんど水溜 ....
暗闇に
浮かび上がる 無駄のないシルエット
黄色く光る 大きな丸いふたつの眼だけが
無表情にこちらを覗いている

バルタン星人だ。

両手のハサミを重そうに持ちあげ
分身を残しなが ....
君に会おうと 

ついソコまで来たけど

やはりこのまま 

帰ることにする



背中を向けて

踏み出す一歩も

やけに重く
 

 
深呼吸がしたい、と

 ....
9月11日
学校帰りの地下鉄はいつも
ぎゅうぎゅうでみんな疲れてて きらいだ
でもそれが今日は少しやわらかな
そう、土曜日
休日の人もいるのだ
休日の人も



真実子ちゃん
こ ....
距離を守って下さい

噛み砕くために固い葉を望む
一字違いの日々です

ミルクのような牛乳を
もう一杯ください
欲しいのです牧場のように
強烈に踊りだしたくなるほど
こぼしますから
 ....
ふ、
と、きづくと腕やら腹やら裸足のあしのうらやらに、
うっすらと血のにじむ傷がむすうに
花の咲く木のしたに裸足の幽霊がつまさきをそろえて
べつになんでもかまわへん、とゆうような顔をしてたって ....
 緑なす
 鬼
 の
 木々の梢に
 切る切る
 さえずる
 鬼
 も
 母なる
 鬼、
 子、
 の、
 底に泳ぐ
 鬼、
 子、
 の、
 魚影を
 踏む、飲む、 ....
いつか
遠い昔の夜
暗い海の
浮かぶ月に例えてくれた
何も残さない
わたしの体を抱いて
その透明なまぶたでは
すべてが見えてしまうね と
力なくゆだねる
その体は
いつか
水にな ....
見てしまった 女の子 鎖をはさみ 上下に揺れていた
まだ 恥ずかしいことと 知らない ぐるりをみれば
ベンチのほうの 中学生も 女の子を みていた

僕は女の子が鎖をはさむのを やめて
前向 ....
本日はお日柄もよろしく
押入れの中は相変わらずのじめじめ模様が続きます
いつまでこの暗闇の中でかくれんぼをしなければならないのか
親方にも僕にもよくわかりません
ただ、かび臭い布団や枕 ....
いつもそこに
置き去りにされているものがある
薄い皮膜が複雑に重なり増殖して
蛍光灯の白い光りを乱反射させている
そのプリズムに照らされて
痙攣を繰り返す白い体
それが私の感情だろうか
 ....
肌寒い昼間が終わり
夕焼けも暗い射影に頭ごと押さえつけられるころ
人通りもまばらな繁華街のシャッターは
項垂れた音を鳴らす

子供の落書きに慰められた冷えかかる歩道の先まで
幾つかの藍 ....
チアーヌさんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ゆう_せ_に- 砂木自由詩10*04-9-21
コントラバスは昏睡していた- エズミ散文(批評 ...5*04-9-21
真空フラスコとティンカー・ベル- umineko自由詩45*04-9-20
サワガニ- たもつ自由詩904-9-18
room- 本木はじ ...自由詩1204-9-18
あっしゅ- 喫煙変拍 ...自由詩604-9-18
路面電車- バンブー ...未詩・独白304-9-18
背の割れた魚- umineko自由詩904-9-18
「_ドライブ_」- 椎名自由詩104-9-18
水蜜桃- 岡村明子自由詩9*04-9-17
距離- アンテ自由詩5*04-9-15
根拠のない永遠(その翌朝)- たもつ自由詩1404-9-15
いつかの出会い- 自由詩204-9-15
けだもの- いとう未詩・独白29*04-9-15
白線ないがしろ感- 喫煙変拍 ...自由詩304-9-14
ともせ- 砂木自由詩6*04-9-13
蚊をやっつけながら- 吉原 麻自由詩8*04-9-13
てばさ- 蒼木りん未詩・独白1*04-9-12
成仏する時の香り- 喫煙変拍 ...自由詩204-9-12
バルタン星人(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩704-9-12
水のソコ- ソラ太自由詩104-9-12
癖、焼いてまた、- みい自由詩10*04-9-12
枯葉- 本木はじ ...自由詩404-9-12
埋葬幽霊- なを自由詩504-9-11
「緑鬼、」- 川村 透自由詩504-9-11
わたしの体は、あなたを潤すためにできている- あみ自由詩7*04-9-10
under_mimicx- ハック3自由詩304-9-10
緑のT-TOP- たもつ自由詩1104-9-10
白い感情- 加藤小判自由詩504-9-10
風鈴売りの街- 瓜田タカ ...自由詩204-9-10

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