わたしは揺られてゆくのです
 暖房で濁った、暖かい空気に包まれて
 わたしはゆくのです

 赤い列車はわたしの知らない幾人を乗せて
 ここよりまだ寒い明日の方角へ向 ....
体中の細胞がいっぺんにしゃべりだしたら
そんな素晴らしい詩はない

分裂を繰り返しながら受け継がれるのは僕だ
どこかで乾燥して剥がれ落ちるのも僕だ

みんなも感じているのだろうか
恐 ....
悲しい話ばかりする君、こんにちは
あの朝は、原っぱの真ん中で、
ころりと転がる君の横に座っていた、
てらてら包む太陽のひかりのなかで
きみは、とてもとてもかなしい話を
笑いながら並べていくの ....
ダンボール
捨てたいものをつめた
ダンボール
は、ちいさかった
そしてなにもなかった
わたしはなかった
あ、あ、あ、
みじかい音をいくつも出して
壁に羅列のスタンプをして
そ ....
ひこなに よいごと
つつぬく かきもや

ちよやに くれとく
わきふす みやむめ

ひにすく ゆきやけ
うつるて はうつめ
私は明日、凍てついた(もっと凍てついてる北海道の方すみません)青森から、両親の
居る千葉へ里帰りする。2年ぶりである。さぞかしあったかいだろうと思いきや、横浜
には雪の予報。思えば2年前の正月 ....
ああ
かみさまはいるのだ、と
思った
そんな夜の話をしてあげる

雲をつんざく、青
無尽に動く、光
まっすぐ、
ひたすらまっすぐな、光
それから逃れるため
走った

(まっすぐ ....
つきのわぐまよ
つきのわぐま
私の町にやってきて
淡い夢でも見せてくれ
死んだ女を見下ろして
静かに歌をうたってくれ
お前の歌は宙を舞い、どこかへ行ってしまうだろう
それでもここに戻って ....
脱ぎっぱなしの服とか
飲みかけのコーヒーとか
何も入ってないバッグとか
あけたばっかりのジャックダニエルとか

君のものを全部
全部
箱につめて
新しい家に送ろう

聞いたことの無 ....
きみ
図鑑にのってるよ
知ってるかい

きみだけじゃない
ぼくも
きみの、
ぼくの、
おとうさんも
おかあさんも
きみの赤ちゃんも

さっき
赤ちゃんの手の甲をペロリとなめた ....
カーテンの折り目に隠れたら
誰も見つけてくれません

折り目は深く、その影は僕より濃いからです

ですから僕はカーテンに巻かれて
人型の布になりました

顔や手足を描けば、それは僕なの ....
初めて見かけたのは午後6時
センター街の陰でうずくまり
待つことを放棄しながら
背伸びをするリップスティック
名前は知らない
まだ明るい
これからの夜

1人でいる子を狙うほど ....
結露が止まらない
いくら拭いても
壁や窓から滲み出てくる
このままでは
部屋が水でいっぱいになってしまう
僕らは慌てて非常食、ラジオ付き懐中電灯、
釣り竿等々をリュックにつめる
 ....
かなしいところ では
あなたは
体中のちからを
ふりしぼります

どこで
立ちどまっていても
わたしは
すべてのひとに

見えているのです

わたしは
まるで それがないと
 ....
東京へ行くはずだった

駅の構内アナウンス
上りの新幹線に乗るために
開かれた空間
私にも開かれている
コツ コツ コツ..
自分の靴音を聞いて
自動改札をぬける毎に少し緊張
ホーム ....
一度降りたら乗り込めない通勤快速
今日も僕は力負けしてドアの外
入口付近の乗客が寂しげにたたずむ僕を見送ってくれる

  さようならみなさん
  僕は今日も迷宮を歩きます

そうなんです ....
休みの日前。午前七時位まで調子に乗って起きていた。
かみさんが俺の休みなのを知って、娘のカイリ保育園を休ませた。

午前中にカイリが起きて騒ぎまくっていた。
俺は眠くて機嫌が悪く布団からカイリ ....
私に許された我儘は 

髪を長くのばすこと

怠惰は

必要だから眼を瞑る

求めれば

眼が啓く

ずいぶんと永いこと

誰も私に気づかない

気づかないふりで

 ....
 




 男の部屋なんて
 臭くてオナニー三昧だ
 自分ではわからない臭い
 自分の臭いしか返ってこない毛布
 畳にころがった週刊プレイボーイ
 ビデオを借りに行くほど熱心じゃ ....
雨にうすく濡れた歩道の中心に
盲人用の黄色い凸凸道が
遠くへと敷かれている

いつもそ知らぬ顔で歩いていたが
凸凸道を求めているのは
よろけた歩みで目線の定まらない自分だった

黒いこ ....
仕事の都合で青森へ移り住み早2年、3回目の冬を迎えた。記録的な暖冬と思った矢先、
一昨日から40cmの降雪。やっぱり、「毎日毎日ま〜いにち」雪掻きするのである。
庭先のガレージにロードヒーティング ....
 
 



 面接官は一重の目で
 おれを見つめ
 何も言わなかった
 机にある採用チェックシートの上の宙を
 ボールペンがせわしなく回転する
 肌寒い頃だったが
 秋だかまだ ....
青い雪に優しく反射を
日が鈍く曲がり降ります
さっきまで
うなりをあげてたヒーターが
お構いなしに突然黙る
きっと勤勉なセンサーは
こう告げたのだ

 もう十分
 暖かくなりました
 わたしの仕事はここまでです、と

寒々とし ....
物を収集するという行為は
生存競争という過酷な環境に無い者にこそ許される
嗜好性の強さはその個体の死を意味すると言っても過言ではないだろう
生きていくためには他にすべきことが山ほどあるのだか ....
背は低いが均整はとれていると思う
顔は公表していないが公表できないほどではない
性格はまっすぐではないが読みやすいと言われる
30歳独身で彼女もいないがそれは募集していないからだ
いったい何が ....
幻想された異国のどこかで
ゆらたのざんげまださらせえ
少女の舌がキーボードの上をさまよいます
なるさばどーえゆたなかさ
キーボードはよだれでべとべとしています
ふはなたまやはなたや ....
私の「木葉 揺(このは ゆり)」ってペンネームです。本名は平仮名で「ゆり」です。
「ひらがなでいいじゃん!」と声が聞こえてきそう(笑)いや、これ私のこだわりなんですよ。
多くの人の逆の発想。。。皆 ....
僕はブーメランを期待して
君にくさいセリフを言ったのだけど

ちっとも返事が返ってこない

心配して見に行ったら

しまった
君はイチコロでまいっていたらしい
雪の積もった林の木
ネコが爪砥ぎをし
雪がパラパラ落ちてくる
それを見て仔ネコが空を見上げた
林の隙間から差す空へ
「フー!!!」と哭いた

家の戸を開けると
耳をピンッとたて
走っ ....
チアーヌさんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
away- アルビノ自由詩504-12-30
細胞たち- ベンジャ ...自由詩8*04-12-30
たいよう- nomi ...自由詩304-12-30
まばたき- オオカミ自由詩804-12-30
そえ_ひわ- 砂木自由詩6*04-12-29
転勤族のふるさと自慢その2- Dr.J ...散文(批評 ...304-12-29
夜の欄干- 望月 ゆ ...自由詩9*04-12-29
つきのわぐま- かなりや自由詩204-12-29
引越し- ヤマト自由詩504-12-29
こんにちは図鑑Ⅱ- 望月 ゆ ...自由詩9*04-12-29
これは、かくれんぼではありません- ベンジャ ...自由詩5*04-12-28
渋谷。リップスティック。14歳。- いとう未詩・独白1304-12-28
身辺雑記より(五)- たもつ自由詩804-12-28
カルト- みい未詩・独白7*04-12-27
東京へは行けなくなりました- 蒼木りん未詩・独白4*04-12-27
迷宮- ベンジャ ...自由詩3*04-12-27
いつも君だけが正しい。- 瓜田タカ ...散文(批評 ...604-12-27
微熱- 蒼木りん未詩・独白2*04-12-26
コブラツイストガール- カンチェ ...自由詩1104-12-26
浮顔- 服部 剛自由詩11*04-12-26
転勤族のふるさと自慢その1- Dr.J ...散文(批評 ...504-12-25
セプテンバー山男- カンチェ ...自由詩6*04-12-25
青雪日降- ふく携帯写真+ ...3*04-12-24
サーモスタット- umineko自由詩704-12-24
身辺雑記より(二)- たもつ自由詩504-12-24
世の中はクリスマスだと騒いでいるようだが- ベンジャ ...未詩・独白2*04-12-24
ひざやにいらえんよごら- 佐々宝砂自由詩1*04-12-24
漢字の名前にあこがれて- 木葉 揺散文(批評 ...13*04-12-24
ブーメラン- ベンジャ ...自由詩13*04-12-23
雪の晴れ時々ネコ- *くろい ...自由詩3*04-12-22

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