田圃に水が張られ
田植えもほとんど終わった。

これまでの鉄筋巣箱を捨て
庭付き一戸建て官舎に住んでいる。
職場まで車で5分
渋滞など無縁である。

田圃の上を
オハグロトンボがひよ ....
うそつきは泥棒の始まり
あなたが

かわいい、なんて言うもんだから
私は
あなたが誠実に
嘘までついてくれるのを

どうした
私の疑いスイッチ
どうしてあなたに作動しない

あ ....
高村光太郎が
智恵子の首を彫ったのは
34歳の頃だという


写真では
苔生したような絨毯の上に
白い
智恵子の首が
ぼそり と
載っている


愛なのか
悲痛なのか
 ....
曇り空に似合いの栗の花
白濁の匂い
蒸せる空気に重く混ざり咽る

萌えあがる緑にそそぐ霧雨は
「熱帯雨林」という言葉を浮ばせて

栗の花
呼吸困難

緑のトンネル
国道4号線
 ....
夜を飛ぶサーチライトをUFOと信じる子には光るシールを

映写機に撃ち落とされた銀幕の穴の向こうの月が綺麗だ

始発にて人気女優のクローンのような女と飛行場まで

新品のアメリカ製のス ....
あなたを傷つけるためだけに
あなたの友達を
好きになろう

あなたの

肩越しに目くばせをして
帰り道の話をしよう

あなたの友達が
あなたに
相談でもしてくれたら

最高! ....
暑苦しくて、雨の音が
夜がぼやけた夜に
私を連れて行く。
とろりと濃密な空気。

重ねゆく日々に
適応して
今は今を愛して
一つの夢に、魘される。

咲いた花が
その後どこに行く ....
意味も 理由も かなぐり捨てて   ただ 衝き動かされたい

思考   という行為から  もっとも遠い    刹那の閃き

感情の   その前にある    プリミティブな   なにか

気 ....
まめのこ は 
ぽくぽく 
つち の おうち
で ゆめみてる

どうなるのかな

しろい おうちには
みんな と いっしょ

おおきなて
に つかまれて いまは

ひとり ....
札幌という街に何度か足を運んだことがある
スマートで、ざわついていて
そして自負の感じられる街

札幌に住んでいるわけではないので
本当のことはよくわからないのだけど
(札幌の次は東京)
 ....
てらいを見せつけるシルクキャミソールは誕生日プレゼントに
おそらく僕以外の本命からいたく受け取ったものなのだろう


テスターは無限だ


恥じらいを持ってして当たり前のよう ....
 オレンジを冷蔵庫から取り出し
 二つに割って
 片方をサランラップで巻き
 冷蔵庫に戻す
 もう片方を皿に載せ
 ちゃぶ台の方へ持っていき
 座って皮をむぐ
 開けてある窓から
 ....
月など見ない日々が
何ヶ月も過ぎて
気がつけば
もうすぐ夏至が来る
7月の青い
海の日が来る

幸せに向かい
心ならずも
胸はずませ歩いていたのに
いつの間にか
その頂点は過ぎて ....
疲れ果てた僕の体の中には

変なうじむしが湧いていました

僕の心をかきむしり

むしゃむしゃと食べ尽くそうとしているようです

だんだん心が痛くなって

保健室に駆け込みました
 ....
西の空の
あの薄桃色は
今日を
黙って許してくれる
と いうしるし
明日を優しく
連れてきてくれる
と いう約束
大きく大きく
愛されている
ぬくもり

光る機体が
傲慢に突 ....
あの日
僕はふらっと出かけたそうだ

何処にも行けない身体で
何処に行けるはずもないのに
何処かへ出かけてしまったそうだ

(言葉を忘れるということは
 そんな遠い旅に出ることに似てい ....
陽に焼けて
薄い力を
なくした紙

ぺタリと セロハンテープでとめてたけど
格子から はがれてしまい
なにもないより 荒れてるような
みじめな部屋に 苦しくなり
重い腰を上げて 張り替 ....
夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている

夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
東京の水面は光りに紛れる
湾岸の運河は白っぽい夜空の下
ビルたちと同じように街灯りを抱いている

街中を少し外れると水面は暗い
平らかな夜景に微かに縁取られながら
水があることや河であるこ ....
子供らには教えられない
そんな
秘密を隠して生きているのか
オトナたちは

たとえば
抱き合うことの意味とか

赤ちゃんは
どこからやってくるとか

暴力はR指定だ
それはわか ....
そう言えば、書こう書こうと思って、ずっと書いてなかった話がある。
思い出した。そして時間があるので書いてみる事にした。
一昨年の夏に、岐阜に行った時の事だ。
…が、その前に、面倒な人間関係を説明 ....
誰かを救う使命を帯びて
闘う男(ファイティングマン)!
萌えるロマン!

「そんな事より腹減らない?」






あぁそうか
君の事忘れなくちゃあね
無理矢理出した答えだか ....
ピアノの音色が聞こえて目が覚めた


枕元には、つぶやく炭酸の声


コップ一杯のコーラがヘビのように僕を糾弾している


”地地地、知知知、オロ血、ミズ血”


障子を開けて ....
しだれた、ほそい葉の隙間に
隠れていたい。

眩しい光に
何度呼ばれても。
ふでばこを開けると
アフリカの草原が広がっていて
夕日に向かって一人
お相撲さんが
四股をふんでいる
何故あの日
僕はふたを閉じてしまったのか
守るべきものなんて
まだほんの少しだ ....
君はどんどん奪っていく
やすらぐ
はずの思い出を

蒸発するだけの
存在と

信じられたらよかったのに

どれだけ
季節を繰り返し
君が過去へと沈んでも

君はどんどん奪って ....
夜が街を歩いている
きらきら きらきら
瞬く星や月を身にまとって
夜が昼間の街を歩いている
きらきら きらきら
なんとゴージャスな
きっと昼食もゴージャスに違いない
誰もが夜に注目してい ....
知らない足音がわたしたちを追い越し
立ち止まっていることに気づく
群れるものたちのすべてが
居場所を持っているように見えて
小さな声でいることに
少しだけ疲れて

彩られた樹木たち ....
価値のないわたしが生きて命を喰らふ レントゲンで見ると
親知らずは4本とも真横を向いている
真横を向いて他の歯を押しているもんだから
時に
歯茎の断層が崩れ大地震を引き起こす
それはもう
大地震だから
ガタガタと唇が震え続 ....
チアーヌさんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
田舎- 草野大悟自由詩8*05-6-18
うそつきは泥棒の始まり- umineko自由詩5*05-6-18
首を彫る- 銀太自由詩6*05-6-18
栗の花- 蒼木りん未詩・独白3*05-6-17
幻燈機の夜- シアン短歌1805-6-17
あなたを傷つけるためだけに- umineko自由詩3*05-6-16
夢現- かのこ未詩・独白605-6-16
衝_動- 大覚アキ ...自由詩205-6-15
こまめの_まくらもと- 砂木自由詩11*05-6-15
夕暮れメガロポリス- umineko自由詩4*05-6-14
ヘルメイカースルメイカー- ayu-m自由詩205-6-14
夕渇き- マッドビ ...未詩・独白305-6-13
6月13日- 蒼木りん未詩・独白3*05-6-13
うじむし- マイマイ自由詩205-6-13
そら- さち自由詩12*05-6-13
ただいま- ベンジャ ...自由詩9*05-6-13
障子を_張り替える- 砂木自由詩8*05-6-13
夜になると、魚は- いとう未詩・独白3905-6-13
首都高にて- 小池房枝自由詩1005-6-12
R指定- umineko自由詩4*05-6-12
或る夏の日- 虹村 凌散文(批評 ...5*05-6-12
そんな事より腹減らない?- 虹村 凌自由詩5*05-6-11
『赤い傷魚』- 川村 透自由詩3*05-6-11
観葉植物- かのこ携帯写真+ ...5*05-6-10
ふでばこ- たもつ自由詩1305-6-9
気化熱- umineko自由詩5*05-6-9
- たもつ自由詩605-6-8
都市伝説- いとう自由詩22*05-6-7
価値のないわたしが生きて命を喰らふ- ふくだわ ...俳句205-6-7
親知らず- YASU自由詩305-6-6

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