話し相手をさがす。空白は濃度の問題で、強い時間に埋もれるほど離れては胃の中で体育座るかのような空洞、そう、空洞にも逆説的な密度があって、クラクラとしては見失ったスタイルに慣れて、ぼくらは文字通り緩い財 .... 手が血塗れになる
手ぇだけやない、身体も生臭うなる
でも飯のためや、一念発起

ザザザザザ
パーン、パーン
スサスサスサ
ナムアミダブツ
ナムアミダブツ
無慈悲や無慈悲
しゃあない ....
その日から
大きな穴や小さな穴が
空からぽたぽた降ってくる

気をつけていた
時々空を眺めては

ふと気を抜いた瞬間
まんまと私ははまってしまった
受話器を置いた直後のことだった
 ....
昔、
稲作とたばこ農家だった実家は、年中忙しかった。
周りの家も農家で どこも稲作とたばこをやっていた。
その上、
周りのように専業ではなく、実家の両親は共働きだった。 
兼業の兼業のような ....
富士の樹海にこもって
ひょっとこの面に
草刈ガマをもって
自殺しにきた女共に
のっかりたい
一枚岩のうえで受精したい
生命を宿す
ハッピー。
木のうえに住んで
悪魔をみせよう
 ....
鞄の中に 一匹のカブトムシが蠢いていた
しかもヘラクレスだ
数日前は ぶよぶよとした白い固まりだったのに
いつのまに そんな立派な角を得たのだろう

窓から 彼を外に放した
少し黄色がかっ ....
束縛のない 

この夜は 永遠に続く気がする

錯覚は 微かな明かりを感じる 優しい闇と 

雨に洗われた 清浄な空気のせいだ

無駄な音はない 

僅かに水の流れるような 意味の ....
●不眠羊

眠れぬ羊は何を数えるの?
「アンドロイドが1体、アンドロイドが2体…」
あまりに悲惨で眠るどころではありません


●三月うさぎ

三月うさぎが五月姫にふられて
年中四 ....
コーヒーを飲み過ぎたせいか
僕はコーヒーになってしまった
夜、眠れないとか
胃が痛いとか
そんな問題じゃなくなった


あ、こぼれてしまう


とゆうよりすでにこぼれてるねみんな
 ....
僕は思いきり夜を投げた
つもりなのに
君が受け取ったのは朝だった
仕方ないので
ぼくらは昼間から
昼寝ばかりしている
壁に描かれた
巨きな逆さまの音符が
錆びた扉を指している
軋む音のなか やがてゆるりと
道しかない道が現れてくる



うすくけむる明るい夜に
けだものは光を聴いている
ひ ....
寝室の窓を開けて
目の前の林の
緑色の香りを
一番に吸い込む

休日の朝の夢は
のんきな天気に溶けていった
笑えるものだったと思う

今ここにあるこんな普通を
今ここだけのものとし ....
悲しい夢を見て
泣きながら目覚めた
悲しかった物語は
なんだったの
思い出せないけど
去ってゆくあなたの後ろ姿の
ラストシーンだけで充分

隣りに眠るあなたが
必ずそこにいるとは限ら ....
お前がアイツが奴等が笑顔で
心配
この二文字顔に括り付けてる

どうも湿っぽいのは苦手なんだ
だから
笑って いつもの様に「じゃぁな」

さらば 友よ 俺は行く
見えもしない大地へ  ....
ととととと、かかかかか

襖隔てた 風の夜
目が冴えるような声がする
暗闇でも
薄く天井が見える
ねずみのおしっこの染み
眺めながら

ととととと、かかかかか

ねえ そっちでな ....
わたしは窓から身をのりだして
身投げのような夕陽を見ていた
消える 消える と小さな声が
両手をあげて泣き顔で
通り過ぎる祭を追った



わたしは高すぎて
わたし ....
:うっかりおとした粗塩 
:お砂糖小さじ一杯
:醤油大さじ三杯
:みりんキャップ一杯

それぞれ玄関にならべて一晩ねかせます

羽虫やアリが運びます そして よくわからない虫も
お ....
大きなガラスの花瓶に 

ストンッと そろえた花を生けて

すべての花の名と その特徴を 叮嚀に教えてくれました

私のために そんなにあっさり 

切り取ってしまって いいんですか
 ....


はがき一葉
舞いこみ、大要、

「言語障害が発症しているようです。発作もなく、突然電話中に失言症になり、思う通り表現できなくなりました。脳血管障害なら軽い症状で、希望が持てますが、アル ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
結婚式で 打ち上げた祝砲

幸せを祈り
永遠を誓い

襲撃と 思った米の飛行機

爆撃そして
みなごろし

ニュース番組の中 
子供も女の人も男の人も

棺に しがみ ....
ひとみなひとり

ひとみなひとり

ひとみなひとり

青空にいる
レシートに
渋谷が計上されている
カフェラテより安い
となりの女は
ハナ金を買った
どれもこれも
安いものだ
僕は
片手で揉みくちゃ
燃えないゴミへ
ダンク。



レシー ....
郵便屋が大きな声で歌いながら
手紙を一通
白いペンキのはげかかった郵便受けに
置いていった
さっきのは春の歌だったなあ
と思いながら
熱い夏の太陽の下
僕は草をむしり続けた

 ....
走る走る
虫とり網を持って

風を追いかける
夏のはじまりの川の風は
こんなに気持ちよくて綺麗だから
持って帰って窓辺に飾れば
みんな喜んでくれるだろうに

モンシロチョウも
する ....
かね かね かね の 世の中ですね

いにしえならば
女郎屋にあずけた お菊さんの身の上

借金のかたの かなしみなど
誰も
尋ねやしないから

時々 忘れてしまいそうになる
 ....
じめんのあちこちに
ふかいあながあいていて
うっかりよそみをしていると
おっこちそうになる
ながいいとがそらからいくつもたれさがっていて
やくにたちそうもないものが
えんにちのくじびき ....
ベランダを
君は
どのように名づけていたのか
知らない
ただ 
白い部屋のなかに
そこは
紛れもなく
草原だったんじゃないかと
僕も
一輪のガーベラ
十分だったから
ようやく  ....
あたたかいタクシでした
ぼくはうしろのざせきで
よこになっていました

おねえちゃんはとなり
まえのざさきにはお母さんです
お父さんはいません

なぜかお母さんは
ぼくたちに話したこ ....
−計測−

重さではなく
距離を測りたい

大きさではなく
熱さを測りたい

姿ではなく
真意を測りたい




−引力−

ひかれあうのではなくひきあうの ....
チアーヌさんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつもただ考える- nm6自由詩404-6-2
食ワネバ- rue自由詩104-6-2
大きな穴- mayaco自由詩6*04-6-1
たばこ畑- 蒼木りん散文(批評 ...3*04-6-1
樹海にて- 馬野ミキ自由詩7*04-6-1
ヘラクレスの遺書- シャッタ ...自由詩704-5-31
夜に- 蒼木りん自由詩2*04-5-31
草を食むものたち- クリ未詩・独白4*04-5-31
苦い夜- 本木はじ ...自由詩604-5-31
円距離- 本木はじ ...自由詩604-5-31
光と言葉(わたしとけだもの)- 木立 悟自由詩1004-5-31
ありふれている- 霜天自由詩704-5-31
- さち自由詩5*04-5-31
じゃぁな- HEDWIG自由詩4*04-5-30
ととととと、- 蒼木りん未詩・独白2*04-5-30
ノート(夕陽)- 木立 悟未詩・独白904-5-30
行列の作り方- 湾鶴自由詩1004-5-30
夏の午後- 蒼木りん自由詩2*04-5-30
梅雨空に- 狸亭自由詩16*04-5-30
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
空爆__結婚式- 砂木自由詩8*04-5-30
ひとり- 草野大悟自由詩4*04-5-29
レシート・シティ- バンブー ...未詩・独白204-5-29
草むしり- たもつ自由詩1204-5-29
虫とり網- 長谷伸太自由詩304-5-28
- 月音自由詩204-5-28
あなのそこ- アンテ自由詩9*04-5-28
ベランダの季節- バンブー ...自由詩404-5-27
タクシ- 辻野克己自由詩504-5-27
物理学- いとう未詩・独白15*04-5-27

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