黒頭巾ちゃんが寝ているあいだに
内緒で神さまをこわしてしまおうか
慈愛のシャワーがどうしてもやまないなら

谷間のユリ
という名前の薔薇をささげよう
あかいゴマシオを世界にふりかけるよ ....
水族の呼気を満たし
肋骨を開いて浮く
揺らぎのなかで
ターン
28から7を引いたら残りはいくつになりますか
答えは0です
私は除かれた7だったから


  +


ことがそろそろ長くなってきたので
座ぶとんを引いてパチンと切った
ことは勢 ....
108号室のスガワラさんは
ボンノーのかたまりのようなひとです。


っていっても子ボンノーですけど。


今日もまたカベごしに
「たかい、たかーい」
ってきこえてきます。
「たか ....
海からは程遠いこの部屋で
僕はパン生地をこねる
できるかぎり薄くひらたくのばす
それを焼くための釜がないこの部屋で


彼方の水面
君は手をかざしていた

何が見える?
「何も ....
声帯で
黙殺された孤独は
肺に
積もったようでした


声帯で黙殺された孤独は肺に積もったようでした
そして、やがては
床板に屈した体を
どうしても規則的に置いてゆく呼気に乗 ....
一万人にひとりの確率です

ああ
そうですか
ここは100万都市だから
年間にして100人くらい
だから
3日に一度
同じ病名の救急車は走る

一万人にひとりの確率です
そう
 ....
月にテープを送ろう

これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい

風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる


虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい

悟りは空に任そう
 ....
あぁ..引っかかる

今日
どうしても聞いてみたいことがあったのさ


ねぇ
社の掃除のおばさん

どうしたの?


私が煙草をふかしてるそばに来て
「今日は 灰があまり落ち ....
ゴミ箱の中にはピンク色のコンドーム
先端の方には濁った白い液体
朝起きて一番最初に目に付いた物が
そんな物であることに僕は小さく舌打ちをする
隣であどけない顔で無防備に寝ている女と
昨夜の彼 ....
ひとりで
ぼうっと見ていると
海は、
そっと私の中に入ってくる
怖くもない、
飲み込んだりもしない、
優しいばかりの
ミニチュアの海

カバンに入れて帰るけれど、いつの間にかなくなっ ....
                      communication breakdown (10〜12)

  花束

ちかくの花屋が閉店すると聞いたので
生まれてはじめて
花を買い ....
高架下の
冷えたコンクリートに
みみを添えて
こうこうとひかる夜の電車の
進む方向を
聞いている

せわしなく交差する線が
夜へと潜る
瞬間
手にするのは
あざやかに灯るうたごえ ....
午前三時

真っ暗な畳の部屋の、布団の上。

窓を少し開けて、扇風機を回す。

部屋の奥から君がシャワーを浴びる音。

一つの布団に一人で大の字になる。

周期的な風の音を聞きなが ....
90%知りたい
だけどそれはやめておく

死ぬのはいくつの歳か
それを聞きたいけど
聞かないことにする

と、57歳のおじさんが言った



ぼくの座る
駅前の公園のベンチの前 ....
捨て猫は泥濘で踊る

お婆さんの膝の上の心地好さを思い出しながら

捨て猫は泥濘で踊る

水たまりに映る汚れたトモダチと共に


雨降りの病みは、月明かりを遮り
大好きなトモダチを ....
くらい部屋の中
あなたはいつからいたんですか
ずっとそこにいたんですか
さっき?さっき来たばかり?
そうですか
全然気づきませんでした 
すみません
なんだか元気がないですね
お腹がす ....
君はただひたすらに自動券売機をつくっている
外、春はとっくに酸化してしまった
困るね、こんな雨の日は
花壇に水をあげることもできない
僕の手の中で冷たくなっている冷蔵庫
その扉を開け ....
カーテンレールを外れた布が
窓枠で首を吊っている
身動きもしない


六畳に寝かされた
汗ばんだシーツの皺
墜落した蚊
赤い斑点

タールに濡れた壁
照り返し象牙色
のなかに陰 ....

   面が取れそうでした



   鶴を飛ぶの?


    南下しなきゃね


だいぶ南下  



tulululululu  ....
びる
びる
びる

雨粒のの当たるびる
風のぶつかるびる

まどに空うつる
中でうごめく人影をとおくわたしの
目におくる

霧粒子
壁やねこやテーブルのばなな貫いて

あれ ....
心の中の本棚に
私小説が増えてゆく
主人公は
いつも不器用で
哀しいほど
いつもみっともない

誰が読んでくれるでもなく
ただ 
収められてゆく
落胆のため息とともに

それは ....
もしだ、

もしも いま

しばらく おばけになっていてくれと言われたなら、

学校のおばけになるよ

だって、

夏の学校の廊下は 冷たくて 足臭くて 

涼しい風が入ってき ....
象の大群
という唄い出しの主題歌を大音量で校内放送したら
サブリミナルアレルギーの男子生徒がとにかくガラスを割りまくり
創立30周年記念カルタ大会が中止

駅前に集合した障害物競走の失格者は ....
女は家庭に入るのが幸せ
と語るハナコさんは
コブラを殺せる

名前に因んでか、草花が大好き
洗濯が終わったら
いつくしんで育てた
色とりどりの花たちに
水をやるのが日課
庭を掃いたら ....
昔の喫茶店のような 
雰囲気を味わいたくて
コーヒーには 角砂糖を入れたかった。

角砂糖を入れたガラス瓶も
胸が きゅっとする。

ミルクは まだ入れずに
昔、
どこの喫茶店でも使 ....
 埃の体積する部屋にも
 光りは射す
  
 この空は

 吸い込むの
 落ちてくるの

 光りは涙みたいだね
 
 透き通った影
 触れるとあたたかいから

 僕はとか ....
たったひとつの貝殻みつけた
淡い桃色の
虹色の透明の

海風が
ぬるい愛を溜息にして
一筋の髪をゆらす

貴方が
桜貝だと言った

私のではない手をとり
微笑みながら

嘘 ....
寝つけずに気がつけば
枕元に私の子供が立っていた
一度だけ会えた時あの子は手も足もバラバラの血まみれで
顔なんてもちろんわからなかったけれど
不思議とあの子だ、と感じた
嗚呼、女の子だったの ....
風邪をもらってしまったようだ。
しかし最近は特に誰とも会っていないのだが、
それでも、もらったということにしておきたい。
と、後ろ後頭部をとんとんしながらこれを書いている。
当然ながら、後ろ後 ....
チアーヌさんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
肩にふりかかる- 角田寿星自由詩404-6-27
- 片野晃司携帯写真+ ...22*04-6-27
こときり- 石畑由紀 ...自由詩1404-6-27
108- まいきー自由詩9*04-6-27
僕がパンをこねている場所- MonKuri自由詩13*04-6-27
雨降り回帰- A道化自由詩504-6-26
一万人にひとりの確率- umineko自由詩504-6-26
ブルーチーズ- 松本 涼自由詩8*04-6-26
変ョ- 蒼木りん未詩・独白3*04-6-25
ピンク色のコンドーム- 快晴自由詩6*04-6-24
ミニチュアの海- 半分自由詩1*04-6-24
communication_breakdown_(10〜12 ...- アンテ自由詩4*04-6-24
羊水- 自由詩504-6-24
夜中の扇風機- 鷺沼 踊自由詩204-6-24
路上で無料占いをしていた時の話- よだかい ...自由詩2504-6-23
泥濘- 自由詩904-6-23
着床- 本木はじ ...自由詩904-6-23
ホームセンター- たもつ自由詩1204-6-22
模写- 生田自由詩804-6-22
無いんで- 喫煙変拍 ...自由詩304-6-21
透明通信- 石川和広自由詩1*04-6-21
本棚- さち自由詩16*04-6-21
おばけになれと言われたら- 蒼木りん未詩・独白204-6-20
鉄の失策- 喫煙変拍 ...自由詩104-6-20
専業主婦- 木葉 揺自由詩1504-6-19
角砂糖- 蒼木りん散文(批評 ...1*04-6-19
アーガス- マッドビ ...未詩・独白604-6-19
- 蒼木りん自由詩404-6-18
レクイエム- 石畑由紀 ...自由詩1104-6-18
自己紹介を兼ねた挨拶文を書いた- 生田未詩・独白204-6-18

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