紙コップに注がれる筈のインスタントコーヒーでいい

白いカップに淹れて

ください

珈琲は 

正装で飲むものかと

私を大正時代に連れて行って

銀の匙で

薄色のスー ....
 冬はまだ続いている。海からの光で、部屋は青に包まれている。神話の本を繰り返し読んだ。岬には女の顔をした鳥、ハーピーがいるという。元は風の精ともいわれている。そのハーピーが舞う岬から、水平線の彼方を見 ....  目覚めたのは何時でもいいだろ
 パンの朝食でコーヒーを飲んだ
 新聞を読んだ
 もうその記事など一つも覚えてない
 世界が反転すると何色だ?
 反転する ....
  もも
  トイ・プードル
  ちいさなわんちゃん
  かわいい舌で
  ぼくをなめ
  匂いをかいだ
  美貌の顔だち
  ぜんしん茶髪の
  女の子
  あかい首輪
  ふさ ....
ずいぶんたくさん
きんいろのいろがみをためこんでいると
おもっていたら
いもうとはにちようのあさはやくから
いろがみをこまかくちぎって
まるいだんぼーるにぺたぺたはりはじめた
あちこち ....
ゆらゆらゆれる・・・
ポロポロころがる・・・

つよかがってみたり
さみしがってみたり

わからない
わからない

しっと・・・
うたがい・・・  ....
君は死んだ
理解してる
どこを探してもいないんだ
腕は折れて
穴は大きく
後悔が去ることはないんだ
吐きそうだ
空回りだ
時が癒してくれないんだ
人にあたって
手を抜いて
どんど ....
しまったな、と
まぶたがつぶやいたら乳白色から
とうめいへと移行するビルを
つきやぶって
完全な朝が歩いてきてわたしのからだに
おおいかぶさった
さああ
 冬になり、女の顔をしたバードは飛び去った。わたしは、あの時の車をスクラップにして、海の見渡せる丘に部屋を借りた。情報誌でバイト先を見つけた。倉庫の仕事に就く。朝七時半、精神安定剤を飲んでから、家を出 .... 抱き締められたいと
ずっと
いえないで
暮らしの青や黄は過ぎ行き

いまここに
ことば
ぐりぐり
むねにボーリング玉
泣いている声

凍るほどに

レーンを見つめる
ピン ....
木の葉を一枚 硝子の器に浮かべてみました

空 をみつけました

心は 揺れておりました
ピッピは嫌いだ、すぐ牛乳の話ばかりする。



「ピッピなら飼っていいでしょう」「ダメよ難しいのに」



てーんてててーんててーん ピッピー!! はーい



ピッピ ....
ひからびている

あれは君を欲しがった
私だ


待ち伏せられた午後の中で
予感を創り

砂まみれの
希望を嗅いでいる



満ち足りている

あれは風に攫われた
私 ....
薔薇百合も花でしかなく私ならひとつの顔で死なない人間 虹を見つけるコツは
こまめに空を見上げること
雨のたび
忘れず雨上がりに期待すること


四つ葉のクローバーを見つけるコツは
誰かのために探すこと
本当は自分で見つけないと意味がないん ....
なにかこえにだして
ことばをいうとしたら
きらいとかすきとか
これがいいとかわるいとか
ただしいとかちがうとか
だからとかなんだとか
むずかしいとか
けっきょくとか
わけもなく ....
くすこはつんぼ
むかしから
なにもきこえぬ
かんじてる
くすこはふれる
はなのこう
やけにげんきな
ばばのこえ

てづくりゆかた
なつまつり
はなびうちあげ
ひかりみた
 ....
渋谷だらけの東京を秋雨前線が通過していく
地下鉄は簡単
指先のさじ加減で喜ぶことも可能です
走れ!って ぎっ?

トルエンをやめて三年目の兄弟が叩くレジから発生した油
川の流れ ....
そして廃墟のような季節がぼくを微熱を帯びたむらさきにするのです

どこまでもすすきがひろがる枯れ野のなかで
あなたが動こうとしないので
ぼくは仕方なくすべての扉に鍵をかける
すべての窓に杭を ....
ひとつ!
人気作家は出版社の許可なくして死んではいけない!

気分良く飲んでいた「笑えるプロレス技」という設定で話していた。
隣の奴が絡んできた、まるでカニ2000匹を相手にしているようなねち ....
脂喰坊主は地下鉄の端で
ホームに顔を突き出して遊んでいる
駅員が慌てて止めるが
大丈夫
脂喰坊主は死なない
脂喰坊主はバツの悪い顔で笑う
それから
目を閉じてかっきり一秒
 ....
運命なんて
しゃららるん
うたっても
尽きない夜の火柱

近付く
あつい火の粉
かなりかなり
なんだ
ミナミのビル街の
揺れる月の海
こんなところで

こんなはずじゃない
 ....
例えば、アタシが男で
ソレが射精で吐き出してしまえるほどのことなら
どれだけでも果てたいと願う君の気持ちを
アタシは少しだけ分かってあげられるような気がするんだ

例えば、アタシが君で
 ....
奈良のおばあちゃんが
11通りもへんしんできるマジンガーロボットを買ってくれるって言ったから
おばあちゃんと一緒にいたかったんだ。
そう言って、かえりたくないかえりたくないかえりたくない ....
テレビなどを見ていると
むかし憧れていたアイドルたちが、みんな
おじさんやおばさんになっているのにビックリする
そりゃあ、僕らも歳をとるわけだ
で、最近、酸っぱいものが無性に食べたくな ....
 一人でいることに、何年も飽きなかった。シートの、海に伝わる神話を読みながら、永く暇をつぶしていた。精霊の女、の横顔の表紙。空腹の中、海に向かう道、カセットで、オペラを聴きながら、わたしは車を走らせた ....  

  
 杏のさがは悲しい地下鉄
 もぐらのように
 地底に潜っておはようをする
 何層にもエスカレーターを
 乗りついで地獄篇*のアクリルにあう
 蜘蛛の巣のようにはりめぐらされ ....
                  「メリーゴーラウンド」 11

  声

何度も何度も
くりかえし読んだ童話がある
街はずれの丘のてっぺんに
大きな観覧車があって
雨の日も風の日も ....
あなたはすごい雨だろう。茜空さえも私は嘆いた。こんな理解の仕方で、でも私は一人だ。あなたは降ってくる。キラキラしたものも濡らす。今日のあなたは晴れた空に酷く不恰好だ。私は動物の目からすれば雨ざらしなの .... 牛乳が必要だ

牛乳が必要だ 皆さん
通り過ぎるうしろの自転車灯も
コンビニの袋も
皆 白いじゃありませんか

愛する人に会ったのは 夏


キンモクセイの花びらが
オレンジに ....
チアーヌさんのおすすめリスト(1999)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紙コップ- 蒼木りん未詩・独白4*04-10-17
翼(「バード連作集3」)- 光冨郁也自由詩12*04-10-17
袈裟懸けメロウ日記- カンチェ ...自由詩6*04-10-17
もも- 天野茂典自由詩204-10-17
きんいろ- アンテ自由詩5*04-10-17
ユラユラ- 未詩・独白3*04-10-16
地球- 自由詩404-10-16
- 石川和広自由詩3*04-10-15
ブルースカイ(「バード連作集2」)- 光冨郁也自由詩15*04-10-15
レーン暮らし- 石川和広未詩・独白2*04-10-15
それぞれの_秋- ひより自由詩16*04-10-15
じぶん- ピッピ川柳1004-10-15
午後- 松本 涼自由詩4*04-10-14
- 蒼木りん短歌2*04-10-14
トントンミー/私をノックして____- 小池房枝自由詩22*04-10-14
暴言- 石川自由詩404-10-14
くすこへ- 石川自由詩804-10-14
脂喰坊主_と- たもつ自由詩1304-10-14
十月- 本木はじ ...自由詩704-10-14
今夜とあるバーで- どぶねず ...自由詩604-10-14
脂喰坊主_と- いとう未詩・独白1404-10-13
夜のill- 石川和広自由詩204-10-13
恋をする度に幸せを失ってゆくアタシは詩を知っている- e R i自由詩2*04-10-13
父さん- 月山一天自由詩304-10-13
泡日- たもつ自由詩1004-10-13
バード_(「バード連作集1」)- 光冨郁也自由詩20*04-10-13
白鯨*- 天野茂典自由詩304-10-13
- アンテ自由詩604-10-13
ハレアメ- ピッピ自由詩504-10-11
白色恋唄- 山内緋呂 ...未詩・独白1004-10-10

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