ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
静かなひかりありました
わたしなにも言いませんでした

歩いていると辿り着きました
足下に打ち寄せてくる全ての波の約束を聴いています

ずっと前のところにはずっと前のことや
或いはずっと ....
竹の子は
まだとてもやわらか

おはよう

小さな眼が見上げる
小さな空
たあくんは
生えかけの歯が かゆくてかゆくて
何でも口に入れてもぐもぐしている

おっぱいも よく噛んで
痛がるカミさんの反応を見て
ケタケタと笑う

この年で女を泣かすのか。
近くのスーパーで2480円で買った
ドリアンが いい具合に熟れたので
苦労してむいたら その匂いで
カミさんが騒いで 赤んぼが泣いて
しかたなくベランダで立って食した

昼食はクサヤの ....
月曜日
土砂降りの夜
御堂筋に面したビルの8階から
車のテールランプ
流れていくのを見下ろす

闇に浮かび上がる
白い糸のような雨
滲むネオン

夜なのに
雨降りなのに
空は薄 ....
悲しい青の中で目覚めるのが好きだった

そっと空を見上げると
つぶつぶの青から落ちてくる小さな光が
こんないとおしいって
涙の青 深緑に変わる私の膝の上で
空耳だったといっ ....
   

   押し出されてゆく
   押し出されてゆく
   波打ち際を
   海へ
   風が背中を押す
   バルチック海ではない
   鎌倉の海でだ
   実朝が幻の建造船を ....
鈍く光る銀色のドアノブをひねり
といれに入ると
窓辺にはうす桃色の{ルビ薔薇=ばら}が咲いていた

水色のすりっぱには
背中合わせのふたり
男の子は贈る花を背に隠し
女の子は四葉のクロー ....
あなたがいつまでもふてくされてるから
みっちゃんつみきをこわしちゃったよ

ムッキーってなっていっぱいおやつたべたら
おなかさんまでこわしちゃったよ

センタクしたお気に入りのお洋服かわか ....
メロンは敵だ
メロンは食べ手を選ぶ
メロンのくせに
メロンのおいしさはメロンが決めている
早すぎるとただの瓜
遅れるとだらしなく崩壊
絶妙のタイミング
決めるのはいつもメロン

難関 ....
{引用=
幸せの神様


(薄暗い照明。登場人物の一人一人にスポットがあたっている。舞台の右袖:小僧の神様がに立って鼻水を垂らして笑っている。舞台の中央:去勢したナルシスが黄色いワンピースを着 ....
さくさくと軽い音をたてながら
生きものたちの影を求めて歩きました
胸いっぱいの冷たい空気を吐き出せば
白いけむりの中に春が見えないかと
苔にすべってつかまった木の肌は
渇いた鱗のように剥がれ ....
君を抱きしめて
愛して
殺して
埋めようと思う

穴を掘ろう
ちょっと大きな
  
   真珠を育てるあこや貝のように


   ぼくは詩を育てるあこや貝でありたい



         2005・02・17
私の中に
さかなが棲む

私の知らない
さかなが棲む

何も知らないくせに
あなたは
さかなを求めてる
そうして

私は
さかなを解き放つ

自在に泳ぎ
反らし
そこは ....
 

  父は帰ってこなかった
  後で知ることになるが
  街の花柳界で板前として働いていたようだ
  華やかなところだから飲む賭つ買う
  生活を送っていたらしい
  ぼくた ....
ほんとうはわかってる
そのさみしさが正当でないと

あなたに
認めて欲しかったんだ

世界中の
花も風も

あなたを
内包して揺れる

あなたに
認めて欲しかったんだ

 ....
あした晴れたら
レモンキャンディー舐めながら
コンビニ強盗でもやってみようか
それとも
この腕枕している右腕が壊死するまで
きみとふたり眠り続けてみようか
やあ
久しぶりだな
調子はどうだよ
おれは最悪だな
聞いてくれよ
ここんとこずっと
酷い下痢なんだ
そりゃそうだよな
起きてる間は
ずっと呑み続けてるからな
あらゆる酒
酔えるも ....
子供たちの手はあまりに小さく
死を乗せるには頼りない
持て余された欠片は
静謐な砂漠の砂のように
足元に溢れ
踏み潰され

「見た? 見えた?」と誰かが囁いている
「アレかな? よく見 ....
ブッダに会っては
ブッダを殺し

キリストに会っては
キリストを殺し

総理大臣に会っては
総理大臣を殺し

大統領に会っては
大統領を殺し

王に会っては
王を殺し

 ....
かつて死んだ人のことをうたった人が死にました
そうやってみんな
小指一本で繋がってゆきます
いつか自分があの繋ぎ目を切ってやるのだと意気込んでいた人たちは
例外なく、自分は生きているのだと主張 ....
渋谷公会堂の手前
吝嗇のアルマーニと蛇腹が
欠損
マルティプライしますか

一時
二つ並んだ足音
三つ数えるあいだ
オフィーリアもどきは慾に溶けた
渋谷
肌色のつぼみの肌
は浮沈 ....
怒髪天を衝き
コタツに空手チョップ
一刀両断
見事なまでに真っ二つ
でも全然スッキリしない

今日の朝刊で読んだんだけどさ
太陽の直径の千五百倍もある
馬鹿デカい星が見つかったらしい
 ....
二刀流の俺の刀には
赤いセロファン越しに
うめく外国人が写り込んでいた
反り返る刀を太陽までかかげ
そのまま地面へ降り下し
堕情と意味の解らぬ言葉を断ち切った

すずらんはスローモウ ....
夜、仕事帰りにカイジの9巻を買ったんだけど
ちょっと眼を通してみたら、ストーリーが進みすぎている。
8巻を読んでいなかったのだ。

早速、8巻を探しに本屋へ行った。途中で、霊感ヤマカン第六 ....
思い出が溜まっていくことが とても怖いといった
きっと目を尖らせて 僕を止めた

ぼくはきみの その目の中に写るものがとても見たいのだ
ただ それだけで ぼくは きみから なにも奪い取りはしな ....
右手にもったきゅうすを傾けたら
青い湯飲みの底に花が咲いていた

一瞬にして
そそがれた緑のまどろみの下に
花は消えた

この湯飲みで
数百杯の茶を飲んでいるというのに
知らなかった ....
  母はぼくを背負って
  毎日踏み切りを渡った
  栄耀失調だったぼくは
  医者に通っていたのだ
  記憶は曖昧だが
  ぼくたち母子は貧しかった
  ある医者は
  『下痢をするの ....
チアーヌさんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
波/リフレイン/- tonpekep自由詩5*05-2-26
啓蟄- 佐々宝砂携帯写真+ ...305-2-26
食べる(そろそろ離乳食編)- 角田寿星自由詩605-2-26
食べる(家庭の危機編)- 角田寿星自由詩905-2-26
徴(しるし)- 大覚アキ ...自由詩205-2-26
海月- 自由詩9*05-2-25
海は快感だった- 天野茂典未詩・独白605-2-25
といれのかみさま- 服部 剛自由詩6*05-2-24
ふてくされているからよ- 自由詩2*05-2-24
敵は、メロン- umineko自由詩605-2-20
幸せの神様- m.qyi散文(批評 ...405-2-20
二月の森- ベンジャ ...自由詩7*05-2-17
末期- YAMA ...自由詩105-2-17
あこや貝- 天野茂典未詩・独白505-2-17
さかな- umineko自由詩605-2-16
その血もまもなく滅びようとしている- 天野茂典未詩・独白2005-2-16
ほんとうは- umineko自由詩205-2-16
あした- 大覚アキ ...自由詩305-2-16
亡霊たち- 大覚アキ ...自由詩305-2-15
さよならの挨拶を- いとう未詩・独白7*05-2-15
コンテンポラリーな禅- 大覚アキ ...自由詩305-2-15
冷たい遊戯- サカナ自由詩505-2-15
異邦から見た街- ディレッ ...自由詩105-2-14
超新星コタツ- 大覚アキ ...自由詩405-2-14
眩しげに- 瓜田タカ ...自由詩305-2-14
放熱とシックスセンスの歌- 瓜田タカ ...散文(批評 ...205-2-14
under_your_skin- GGP自由詩305-2-14
顔のうらがわ- 服部 剛自由詩10*05-2-13
子供たちに母の背中を- 天野茂典未詩・独白1005-2-13

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