かぐや姫の物語り
竹取物語は全国に津々浦々たくさんあるけど富士山にある伝説のかぐや姫は、
月には登らない。そのかわりに富士山に登って帰ってこない物語り
(旧)吉原市(江戸の吉原の名前の元 ....
「穴があったら入りたい」
そんな贅沢言うのは人間
隠れたいとき
自分で掘るのがハムスター
いつもすぐにビックリして
両手両足使って掘るよ
前前前後 前前前後
でもね 床は掘れない ....
こんにちは、詩読と詩作を愛するネットユーザーの皆様。
先日発売されまして、ただいま全国の本屋さんに並んでる「新鮮小説 十月号」にて、牧村僚、睦月影郎、舘淳一氏ら当代一流の官能小説家たちと並んで、 ....
【大きな女の話】
さざなみのようなくすくす笑いが船室を満たし、ゆっくりと退いていくのを見届けてから、**夫人は次の語り手を指名した。
「恭子さんもお盛んだこと!わたし、ちょっとどきどきし ....
最近は、ぼくは殆ど詩は書いていませんが、現代詩フォーラムや文学極道に
投稿する際に、たまに新しいのを作ることがあるくらいで、まぁ、ここ5年
くらいは、詩を書くという行為から遠ざかっています。
....
理由のいらない椅子が並ぶ
未明に墜落した紙飛行機の残骸と
食べかけのルーマニア菓子
砂浜の砂の数は
既に数え尽くしてしまった
栞の代わりに挟んだ魚が
静かに発酵して
すべての ....
漢字の書き取りをしながら息子が大粒のなみだをぽろぽろとこぼしている
耳という字を書いていた
どうしたんだ?と聞いたが俺には言わないらしい
その後スマブラをしたんだけど俺の勝ちがちょっと続いたら
....
むくろと暮らしたことがある
たった数日
むくろは
案外しずかで
ちょうど
子供がいたずらに
掛け布団の下 座布団を仕込み
あたかも眠ったふりをした
そんなふうな
かつて肉体だ ....
ハローワークに行ったふりをした帰りに
そうえいばキムからの着信があったなと
スリーエフの交差点で電話したら
おばさんが出て
ミキくん、ブログの作り方を教えてというので
一体あのババアが何をイ ....
Y
あなたは樹木
草原に立ち
両手を広げ
Y
あなたはグラス
降り注ぐ声を
すべて
受け止め
Y
あなたは交差点
別々の人生が
いつしか
ひとつに
Y
ひら ....
スカイブルー・スカイ
去年の私は
もういない
テロメア
擦り減って
私は少し身軽になった
あなたのメール
まばらになって
私は
一歩踏み出す準備
愛してるって
転写し ....
ありがとうも
ごめんなさいも
また今度も
いらない
生きている
私たちに
また夜が
祝福する
エレベータ
昇って
降りて
繰り返す
夜の波だ
打ち寄せる
....
傷つけてる?
って
聞きたいけど
聞いたところで
変わらないから
愛は
かたちのない夕暮れだから
終わりも始まりも
ただ
沈みゆく夕暮れだから
....
生きてるだけでもうけもん
さんまちゃんは言う
そうだね
ときどき
2ちゃんねるをみる
実にうつくしくないことばの羅列
そうだ
ボクらは紙一重で
生きてる
生きてない
ここは ....
生きているのかどうか
よくわからない
会話して
笑って
そこそこのニュース
それから
それから
罪を犯せば
誰かが泣けば
生きてるって
思えるのかな
愛しても
....
全部全部ネットの上にあるなんて思うのは大間違いだ
本当に伝えたいことはこんな画面の中にはないのだ
夕暮れの空の色がグラディエーションで変わっていく美しさを
言葉で表現することはどだい無理なのだ
....
私の娘に出会ったら
どうか伝えておいてください
何一つ伝えるもの残すものはないのだと
ただそれだけを伝えてやってください
私が道のそこかしこに置いた石に
あのこが躓こうとも
教えられよ ....
牛込神楽の夜に帰りたいと思いました
新宿西口から練馬に向かうバスの中でそう思いました
氷屋がアイシーンと言う煙草を吸っていると言う
笑えない冗談を目の当たりにする下らない日常が
右斜線を通 ....
その日の記録。
宮城県沿岸部某市内,内陸部にある職場にいた。
ちょうど子供らは午前中で解散。仕事区切りをねぎらう昼食会の担当になっていたので,予約してあった菓子と飲み物を店に受け取りに行っ ....
1年ぶりに
網戸を掃除する
お気に入りのミュージック
iPhoneから流して
きれいにも見える
その編み目から
次から次へと
汚れは流れる
堆積する
気づかぬうちに
経験
....
疲れはててソファーで泥のように眠っていました
さむい
友人からメールが来ていた
携帯持ったまま寝てた
返信して NHKは 心の旅
ピアノを真剣に弾いている女の人のテレビエッセイ
....
恋の終わりは
キリバナ
キリバナ
死んでいるのか
いないのか
ガラスコップの
一輪挿しが
あっけらかんと
咲くように
私は
あなたを失って
冷たい夏を咲いている
も ....
ゲストで15分枠のところを4分朗読をし
交渉したとおりの交通費をトイレの脇で受け取り
詩は、短ければ短いほどいいと思うのだ
家族の待つ家に帰る気になれず
かといって笑笑で
あの何行目はどうだ ....
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腐り始め た ....
あなたの声が聞きたい、と
私は願う
空は
雨をしのいで抜ける青
会話している
あいだ
私はからっぽ
あなたに
あなたにとどくかどうか
私は次のことばを選ぶ
あなたが
退屈しな ....
ネット詩などという死後は活字媒体のインターネットが使えない一部の老人たちだけが使う言葉であり、私はネット詩などという意味不明の言葉はもう随分前から一切使わなくなっている。ネット以外のどこに活きの良い ....
さて。
40歳になったら隠居すると前から言っていて、
そのとおりに隠居しながらもう三年くらい経った。
なんだかネット上で詩を書き始めてから
十数年も経ってしまったこんなロートルがしゃし ....
僕たちが狩りをするのは
生き残るためだったはず
いつのまに
狩りをするために
生きていることになったのだろう
などと僕たちが
思うはずもない
僕たちは今まさに
狩りをしているのだか ....
薔薇を見に行かなければいけないね
薔薇を見に行かなければならない
薔薇なんて柄じゃないなんて言わずに
心と体を
自分の気持ちと五感とを
ひと一人分
薔薇の中に置きに行かなければ
....
小人
小学生がわたしのとこに来て
キャッチボールしようという
なんで女のわたしときゃっちぼーるなのよ
とおもったけれどいいよ
坊やがじゃあいくよという
ちっちゃなグローブか ....
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