音もなく飛んでいく飛行機見送りながら
君と二人、屋上で煙草吸った午後。
曇り空には一筋の飛行機雲さえ残らず、
君の吐き出す煙だけが
ぼんやりとした一筋の軌跡を宙に描き、
それを眺めておれと君 ....
昔、犬だった頃のことを思い出したのです。
飼い主は優しくて私のことを可愛がってくれました。けれどいつもどこか淋しいのです。こんなにも愛されているのに、いつもどこか寂しい気持ちを抱えていました。いつの ....
世界のどこかで
一秒あたり二人死ぬそーだ
あの人もその一秒の二人のうちの一人にすぎないわけだ

「自分が死ぬ瞬間に、どこかでもうひとり死ぬ」

それは少しだけ優しいトリビアな気がする
そ ....
 ぼくが、日記をつけているというと、意外な顔をされることがしばしばある。
 中学の頃から、2年書いて1年休んで、というようなペースで書いてきて、就職してからしばらくは書いてなかったんだけど、ここ数年 ....
荷造りに
随分時間がかかって
しまったけれど

ようやく
旅の始まりに
たどり着いた


いらないものばかり
リュックへ
詰め込もうとしていた

もう
自分を探したり
な ....
 ホテルや旅館に泊まる時、部屋に入って、まず一番にぼくがすることは、壁に掛けてある額縁や鏡をめくって、その裏側を見ることだ。これは、出張でもプライベートでも、素面でも泥酔状態でも、必ず、やることにして .... 紫の薔薇が咲いている

私の手の中で

薄い花弁は紙で

雨に濡れたら

萎れてしまうのよ

鬱のように
その日
生まれてくる
いのちのために
地球は
美しい嘘を吐き続ける
体をくねくねさせて遊ぼう
専門家はそれをダンスだという
或いはそれはダンスではないという
でもおれたちは構わずくねくねさせよう
すべてを専門にするおれたちには関係ないことさ


 ....
お昼時の込んだ食堂で
ヒロシ君、と呼べば
3人は振り返る


ヒロシ君はクラスの中に2人はいる
ヒロシ君はテレビの中に5人はいる
ヒロシ君はヒロっちゃんと呼ばれることが多い
らしい ....
先日気づいたのですが僕にはクチバシがありません。
羽も少々不足です。
今にして思えば生まれからして胎生でした。

どうやら僕は鳥ではないようです。
僕の歌を聴いてくれよぅ!
出来れば歌詞のわからない洋楽を聴きながらさぁ!
僕の歌を聴いてくれよぅ!


夢の中で知らない女とベッドで寝ていた
その女の向こうに同級生がいた
真っ青なベッド ....
夏のことをよく知っている人がいて
その人は
例えば緑の葉っぱを重ねたような人で
ときどき
鮮やかな花を咲かせていたりする

ただ画家がその人の絵を
描こうとするとき
その人は
たちま ....
すべてのおんなのこは
みんな桃の実のようで

ピンクに染められた指先を
風が撫でてゆくたびに
わけもなく泣きたくなる
揚子江の上流に見慣れない生き物がいて
現地の人は成人の儀式にそれを食べる
雨の降る夜はいつも
腹の中で卵が孵って
鼻の穴から糸が
するすると
巻き付いて
柔らかな
殻になる

 ....
あと何度
逢えるかなって
数えたことが
君は ある?

あと何度
抱きあえるって
考えたことは
君は ある?

あと何度
夜が
ニュースを運ばずに

静かに明けていくだろう ....
なぜ 今 この人が私に知らされるのか。
そんなことばかり考えてて とまらなくなる。
図書館で出会った 一遍の詩。

ネットでこの人を尋ねる人と出会うとは思わなかった。
自身の心の支えとなった ....

眠り足りないまま起き出す
冷蔵庫まで8歩
時間にして約2秒のあいだに
おれの欲望は確かに沸きあがってくる


冷えた水を飲み
シャワーを浴び
髭を剃り
コーヒーミルのハンドルを ....
今日みたいに
何もかもが
調子悪い日には
瞼の裏の深緑
ただ眺めながら
ぼんやり過ごすのさ
濃い深緑
薄い深緑
光る深緑
暗い深緑
輝く深緑
走る深緑
世界はぜんぶ
おれの深 ....
***Rainy Day***

雨の日に君を想えば少しだけ憂鬱が薄くなる

何にも絡まれてなくていいカラ

ゆっくり呼吸だけ反芻する

ほんのり骨休み

巡るユニゾンの雨音

 ....
しろとくろ
きみが名づけたイタミはそれだ
不安になったらこれを読めばいい
痛くなくなるおまじない

しあわせにしたい、なんてごうまんだ
人は他人がおもうより
ずっとつよいいきものだ
そ ....
うらやましい、と思うことより
純粋な気持ちなどしらない
よのなかでいま、ふけつだ、なんて言われていることも
とっても綺麗な気がしてならない

キレイゴトを口にすることで
ほんとうにきれいに ....
いつになく帰りの遅い彼を待ちわび、
うわぁーあたし超健気じゃーん?と肩で感じながら
鏡に映った腫れぼったい瞼と戦う。

ただいま
おかえり
今日はどうだった
特に何もなくてユキと騒いでた ....
あの歌を聴いた
その日の夜に

耳から
目の形の芽が出て
鼻の形の大きな花が咲いて
口の形になって朽ち果てて

あとには
小さな種子が一つ残りました

種は蒔くのが恐くて
大事 ....
横顔が少しだけ
ジュリエット・ビノシュに似た女
夕暮れの淀屋橋の上
水面に揺らめくネオン
ポケットから携帯電話取り出し
ほんの一瞬だけ考えて
携帯電話投げ込んだ
小さな水音
小さな泡
 ....
こんにちは
おはようございます
こんばんは


みしらぬひとが
あたりまえのように
あいさつをかわす

みしらぬかぜが
みしらぬひかりが
あたりまえのように
あいさつをかわす
 ....
あなたが
中古
静かに軋む二輪車の
匂い
角を曲がる
何かを思い出し
もう一度角を曲がる

イニシャルを失ったまま
あの縄跳びもまた
どこかへ行くの
駆け込み乗車は
錆びて
 ....
こんなに浅い眠りでは
うまく泳ぐこともできない

私はきっと
魚になりたいと

こうやってもがいているのに

軽々とふとんをはねのけても
夜の重さには耐えられない

私はきっと
 ....
1988年の秋に、私はそれまでの詩のかき方を精算すべく、個人詩誌「風羅坊」を創刊しました。コンセプトは、短く、平明で、身辺的であること。そこにはそれ以前に親しんできた現代詩的な構文への反発がありました .... 地下鉄の窓から見上げる
ホームの蛍光灯
チラつく光線に浮かび上がる
揺れながら滲む影
たまらなく不安にさせる構図
今日が何曜日だとか
今が何時だとか
ここが何処だとか
おれが誰だとか
 ....
チアーヌさんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午後- 大覚アキ ...自由詩405-7-8
犬だった頃- 散文(批評 ...4*05-7-8
もうひとり死ぬ- ヤギ未詩・独白7*05-7-8
記憶→記録- 大覚アキ ...散文(批評 ...505-7-7
LOVE&LIFE- 043BLUE自由詩205-7-7
ありえざるもの- 大覚アキ ...散文(批評 ...805-7-7
紫の薔薇- 蒼木りん未詩・独白205-7-6
- 角田寿星自由詩605-7-6
くねくね- 馬野ミキ散文(批評 ...705-7-6
ヒロシ君- 大西 チ ...自由詩14*05-7-6
どうやら- やなし未詩・独白105-7-6
ナマ乳女突撃部隊(SexyBoob_troopers)- 虹村 凌自由詩4*05-7-5
夏男- tonpekep自由詩21*05-7-5
- 大覚アキ ...自由詩805-7-5
柔らかい殻- いとう未詩・独白1205-7-5
プラナリア- umineko自由詩9*05-7-5
マリアンヌ・コーンについて_レジスタンス- 砂木散文(批評 ...9*05-7-5
欲望を肯定する- 安部行人未詩・独白2+05-7-4
深緑の日- 大覚アキ ...自由詩305-7-4
Rainy_Day- 自由詩3*05-7-4
ごうまん- 八月のさ ...自由詩705-7-4
裏表- 八月のさ ...自由詩305-7-4
幸せの見つけ方とかはどうでもいい- 無知アコ自由詩2*05-7-2
五感草- 大覚アキ ...自由詩305-7-2
ジュリエット- 大覚アキ ...自由詩205-7-2
- 草野大悟自由詩8*05-7-2
中古- たもつ自由詩705-7-2
溺れそうな夜に- ベンジャ ...自由詩6*05-7-1
●そろもん第一の栞- みつべえ散文(批評 ...2305-6-30
催眠サブウェイ- 大覚アキ ...自由詩405-6-30

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