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誰もいなかった
一円玉を拾った

一円玉の面影もなく
落とすと
軽金属の音がする
汚れた傷だらけの平たい円
きれいにしてあげよう

日本の地面には
一円玉がたくさん落ちたままなのだ ....
カレーライスでも作ろうか
というときは
割りと健康なのかもしれない
どこかで消費した体力を
補いたいのかもしれない

かもしれない

断言できない
責任とれない
爆発できない
胸 ....
野菜が食べたい
なっぱが食べたい
ハムも少し入れて

野菜が食べたい
どんなのが食べたい
煮たのや
お浸し

おいしいご飯に
納豆
葱を忘れず

カレーもラーメンもパスタも揚 ....
紫の薔薇が咲いている

私の手の中で

薄い花弁は紙で

雨に濡れたら

萎れてしまうのよ

鬱のように
武装して
ディスコテークへ出かけては
都会の男と女を観察
その頃のモードといえば
薄く笑う中森明菜
サイレントアイドルデュオウインク
たぶん
神のお告げ
ナインボール弾けて
水割りは ....
うつむくこころ

君の吐いたため息は
この山の斜面を
なめらかに降り
湖に細波を起し
田園の稲穂をかすめ
電線を揺らし
ビルの谷をすり抜け
橋の下をくぐり
小さく開けられた窓に
 ....
曇り空に似合いの栗の花
白濁の匂い
蒸せる空気に重く混ざり咽る

萌えあがる緑にそそぐ霧雨は
「熱帯雨林」という言葉を浮ばせて

栗の花
呼吸困難

緑のトンネル
国道4号線
 ....
月など見ない日々が
何ヶ月も過ぎて
気がつけば
もうすぐ夏至が来る
7月の青い
海の日が来る

幸せに向かい
心ならずも
胸はずませ歩いていたのに
いつの間にか
その頂点は過ぎて ....
あれを見たとき

まるで

死際のカウントダウンのようで

恍惚した

一瞬で

すべて消えてしまうという

切なさをともなった

最後の魔法のようだった
拒まれたこと

もし
それが根源だとするなら

私は自ら
拒むことを繰り返し
霧の向うの記憶を
何度も確認して
一方では
また拒まれることを
恐れているのだろう

泣いただろ ....
管理人は留守のようね


だれか

深夜にやっている

ビルの最上階のネットカフェ

知りませんか


凍える夜の気流が

ライトに照らされて壁に映っている

トンネル ....
赤信号でおいていかないで

黄色に変わるときを怖れて

あなたに衝突しそうなる
細い首で支えている頭が重くて床にゴロンと転がすことにした

首や肩はかるくなったが

頬杖がつけない左手が手持ち無沙汰で

たばこが吸ってもらえない右手が灰を落とす

こどもが歓声を上 ....
東京へ行くはずだった

駅の構内アナウンス
上りの新幹線に乗るために
開かれた空間
私にも開かれている
コツ コツ コツ..
自分の靴音を聞いて
自動改札をぬける毎に少し緊張
ホーム ....
私に許された我儘は 

髪を長くのばすこと

怠惰は

必要だから眼を瞑る

求めれば

眼が啓く

ずいぶんと永いこと

誰も私に気づかない

気づかないふりで

 ....
土の下で手を繋いでいるのね 

わたしたち


なら

見上げても見えないような

あの観覧車に乗ろう

高く 高く 昇ってゆこう


神様しか

見ていなかったキスが ....
しなびた檸檬は
れもん色の艶も無くなり
おばさんの皮膚になった

お尻はすぼんでいる

いま切ってしまわなければ
果肉さえ不味くなる

でも
おばさんを切れない

このまま
 ....
胸に溜まり続ける不安に急かされて止まらない

話を聞いてもらいたいだけの寂しがり屋の女と付き合うのは
実は
私にとって
楽だったかもしれない

深夜ふらふら遊び歩いた

面倒見がいい ....
昼寝して
起きるときは
なんて短い眠りと感じ
2時間は眠ったのに
太陽が既に紅くなりはじめたのを見て
生きていくことが嫌になった

駄目だもう
何もかもが嫌になる

寝ても醒めても ....
紙コップに注がれる筈のインスタントコーヒーでいい

白いカップに淹れて

ください

珈琲は 

正装で飲むものかと

私を大正時代に連れて行って

銀の匙で

薄色のスー ....
薔薇百合も花でしかなく私ならひとつの顔で死なない人間 荒んでしまうから

自分の一画だけはきれいにしておく


飾らない

飾りはきれいにするときに邪魔だから


テレビなんか見ない

見たいけれど

それどころじゃない

 ....
台風去って 青空に見惚れる


白い犬が

着メロにあわせて唄う

わお〜ん わおぉ〜〜ん


林檎を食べていると

傍に来てお座りする

一片あげると

シャリシャリ ....
秋刀魚のはらわたの味を思い出し

それはやはり

新米ではなく一年置いた白米ご飯

ほくほくと温かい甘みを堪能

秋刀魚の皮は青銀色に光るけれど

焼くと金色も加わる箔になる

 ....
25時になるよ

泣いてしまいそう

もう

今日を閉めなければ


今朝のニュース
殺された子
慟哭する父親
崩れる母親

私も泣いた
ティッシュで鼻水拭いた


 ....
雨降りの夜だし

風景は
同じかたちのまま 年取っていくし

私は 
早く生理が終わらないかと 日にちを数える

身体中 微熱で覆われて熱いから 
粘膜の中の飴は すぐに溶ける

 ....
東京に行ってみたい

しかし
一人で東京どころか 上野にも行けない

南には 一人で行けない
グリーンの窓口がなければ 切符も買えない

上野に行ったならば
あの人と デート出来るだ ....
9月は

臨月の母の腹に 私がいたのでした

空気が風が 金木犀色に満ちて

稲穂は波うち

大群のトンボの羽光らす 黄金の夕焼け

そのとき

ほんの暫く 時間が止まる

 ....
とりあえず
今日の面倒は済んだので
自傷でもなく
自慰にも飽きた今夜
これから何をしたものかと考え
無造作に置いてあった経済新聞を見る
いろんな専門書があるものだ
この職業には
こんな ....
微かに風が流れる

この部屋は寒いから

暖めて 

少しでも長く

この時の中にいたいから

「温めて 私を」と

誰にすがる言葉

幾つも泡になって消えて

どこま ....
チアーヌさんの蒼木りんさんおすすめリスト(45)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いちえん- 蒼木りん未詩・独白306-2-24
たぶん- 蒼木りん未詩・独白406-2-22
野菜が食べたい欲求- 蒼木りん未詩・独白3+05-10-21
紫の薔薇- 蒼木りん未詩・独白205-7-6
真夏のファンデーション- 蒼木りん未詩・独白205-6-28
- 蒼木りん自由詩3*05-6-24
栗の花- 蒼木りん未詩・独白3*05-6-17
6月13日- 蒼木りん未詩・独白3*05-6-13
削除- 蒼木りん未詩・独白1*05-3-9
グシャ- 蒼木りん未詩・独白3*05-1-18
難民- 蒼木りん未詩・独白2*05-1-12
テールランプ- 蒼木りん携帯写真+ ...2*05-1-7
頭痛のときの想像- 蒼木りん未詩・独白1*05-1-7
東京へは行けなくなりました- 蒼木りん未詩・独白4*04-12-27
微熱- 蒼木りん未詩・独白2*04-12-26
土の下で- 蒼木りん未詩・独白3*04-11-29
しなびた檸檬- 蒼木りん未詩・独白3*04-11-19
彼女- 蒼木りん未詩・独白2*04-11-12
短休- 蒼木りん自由詩2*04-11-5
紙コップ- 蒼木りん未詩・独白4*04-10-17
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一画- 蒼木りん未詩・独白3*04-10-10
休日- 蒼木りん未詩・独白3*04-9-30
てばさ- 蒼木りん未詩・独白1*04-9-12
今夜はやけに冷たい床- 蒼木りん未詩・独白1*04-9-9
林檎を食べる- 蒼木りん未詩・独白3*04-9-6
東京に行ってみたい- 蒼木りん未詩・独白4*04-9-4
9月- 蒼木りん自由詩6*04-8-31
独吐く- 蒼木りん未詩・独白3*04-8-23
水槽の部屋_- 蒼木りん自由詩2*04-8-12

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