恋のうたを私はうたう

恋には
希望があるからだ
もちろん
裏切りも
いさかいも
絶望だってある

だけど
傷つくのは
私とあなたで

その宇宙は
誰にもわたさない

 ....
#31

 帰り道は
 いつも
 悪魔祓いのことで
 頭がいっぱいで

 だから
 しょっちゅう
 道に迷ってしまう



#32

 ことばしか信じない
 ことばにな ....
疲れたようなまどろみを
風邪薬の苦い味で目覚めさせる

現実にうなされることは多く
そのたびに
現実から離れようとあがいてきた

午後
窓越しに景色を染める
夕焼けはあまりにもき ....
手で、ずれた眼鏡をあげる、八月の、水をふくむ、曇り空。閉鎖された父の勤務先、N社の自動車工場の脇を通り、母の自動車で、霊園に向かう。いままで納めることのできなかった、父の灰が、眠っている。わたしは、新 .... ねえねえ と よびかける妻の声に
ふりかえってみると そこに熊がいて
つぶらな瞳で ぼくを見つめている

月9って何チャンネルだったっけ と
テレビのリモコン片手に熊が訊く

おどろいて ....
野菜が食べたい
なっぱが食べたい
ハムも少し入れて

野菜が食べたい
どんなのが食べたい
煮たのや
お浸し

おいしいご飯に
納豆
葱を忘れず

カレーもラーメンもパスタも揚 ....
傷ついて
しまった者
遠くからみてる
見守っている僕は

傷だらけの朝
まどろんでいる
ねぼけた手つきで
昔を
まさぐって
あんまり欲情しない
大丈夫かな
おんなのこと思う
 ....
この季節は
いつもからっぽだ
おまえがいなくなってから
からっぽになってしまったんだよ

今日みたいに
よく晴れた秋の日の夕方
公園のベンチで
ぼんやり吸う煙草は
すこしだけ
冬の ....
驚くべきことに土佐日記はおとこがおんなになっておとこのことばを使うしか日常の文学が書けなかったという困難を表している。日本語を使うときそんな歴史があったことを考えるといろんなことがみえてきそうだ。おと .... 折れ曲がったあなたの身体を
まっすぐにするのが
私の仕事

あなたは

あなたの意志を持たない
あなたの影になってしまった

その瞬間
私たちは知ることになる
私たちが
実体と ....
Metalic Glay ノ 宙 ニ コザカシキ 電波 トビカヒ 気ガチリ止マヌ



薄暗キ 時ナガレナキ 地下室 ニ Noize 聴キツツ 睡ル Pneuma



人生 ハ 平凡 ....
 まあなんですかねえ、もうあれは何年前のことになるんでしょうかねえ。
 私が24の時でした。
 今も大して変わらないんですけど、とにかくビンボーでした。
 当時は自衛隊を辞めたばっかりでどうしよ ....
しにゆくものなんです
ぼくらは
それだけなんです
ぼくらは
それしかじょうけんが
ないんです
そんなにむづかしいですか

かいひはいりません
しにゆくものということだけなんです
わ ....
夕暮れ
絶望は希望の反対語ではなく
生きている私の
不安の影がついてくる

彼女は飲み会に行ってしまった

虫たちに話しかけようとするが
虫たちは鳴いていない
犬も鳴いていない
葉 ....
わたしが詩を書かなくなったとき
どんな空が
わたしを迎えてくれるだろう

わたしが詩を書かなくなったとき
すべてのことばは
わたしを許してくれるだろうか

わたしが
終 ....
ミッフィーはイラストのウサギです
ミッフィーはウサギで野ウサギではありません
ミッフィーはイラストの野ウサギでなくイラストのウサギです
ミッフィーのイラストは野ウサギでなくウサギでイラストです
 ....
むねのなかに
がらすだま
があるんだっておもうと
うまくいった
らむねのびんみたいに
がらすだまを
くぼみにひっかければ
ことばだって
ちゃんとでてくるんだって

すきなこと
や ....
突然なんの断りもなく
雨が降り始める
涎みたいに糸引く雨
涎みたいに生ぬるい雨
空は晴れ渡っていて
雲ひとつないのに
猛烈な土砂降りだ
傘を持っていないぼくは
手近な喫茶店に飛び込むが ....
ベランダにロッキングチェアがある
ずいぶん前に住んでいたマンションの
ゴミ捨て場に捨てられていたやつだ

引越しのたびに捨てようと思いながらも
なぜか捨てる踏ん切りがつかなくって
結局いま ....
いいか
よく聞けよ

手首切るのが好きなヤツは
ホントに取り返しがつかないぐらい
深く切っちまって死んじまえばいい

手首切るのがカッコイイとか思ってるヤツも
ホントに取り返しがつかな ....
夕飯を食べたあと
タバコを吸っていると
ささと風がふいた
まぼろしにささやきかけたように

近くでおんながくしゃみした

僕の物思いの雨の中を
通りすぎた
あれら透明な命はなんだった ....
あなたに雨がふればいい
ブラウスが

やわらかく貼りついて
疎ましく思えばいい


あなたに雨がふればいい
ことばが
あなたを脱げばいい


小さな偶然を
言 ....
彼女という人は
詩人とかそういう類の人みたいで
ときどき僕を近所のファミレスに呼び出しては
伏目勝ちにちょっと小難しいことをしゃべり
左手に持ったフォークでグリーンサラダにやつあたりし ....
パーティーは散々だった
おやすみ、のあいさつの方角へと
だいだい色のシロップが
ゆっくりと流れて 
しだいに
粘性を増してゆく、
夜の


水の底で ゆうべ、まき散らされて
わたし ....
沸かしている。

こんな朝には、
カフェインが欲しい。

紅茶が飲みたい。
紅茶は飲めない。
願を懸けているから、
飲んではいけない。

だから、
珈琲を ....
カルピス:


本を読み本を読み怒る窓辺の真夏かな
 心臓を 下さい
 何処かに置き忘れたのです
シナプスを飛ばして 過去の駅
遺失物預かりの四角い顔は
どうして揺れることがないのでしょう
同情して下さい なんて 
云えないのだけれど

 ....
僕が初めて書いた詩は高校の漢文のノートの最後のページに書かれ
ていました。暇だったんだと思います。しかしこの漢文ノートを
うっかりある女の子に貸してしまうとは。

その日、私は今まで絶対に ....
おしまいのひ
がやってきた
おきにいりのふくをきて
しっかりごはんをたべて
にゅうねんにはをみがいて
あたらしいくつをはいて
いってきます
そとへでた
きもちのいいかぜが
ふくた ....
いちばんたいせつなものを
あぱーとのうえから
なげすてた
こなごなになって
あかいものがとびちった
なみだがだくだくこぼれおちて
でも
かぜにあおられて
じめんまではとどかなかった ....
チアーヌさんのおすすめリスト(1993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恋のうたを私はうたう- umineko未詩・独白10*05-10-29
フラグメンツ_#31〜40- 大覚アキ ...自由詩8+05-10-28
風邪薬を飲んだ午後、夕焼けはあまりにもきれいだった。- ベンジャ ...自由詩7*05-10-28
スカイライン- 光冨郁也自由詩1105-10-25
くまつま- 大覚アキ ...自由詩1105-10-21
野菜が食べたい欲求- 蒼木りん未詩・独白3+05-10-21
夜は少しやさしい- 石川和広自由詩9*05-10-20
落日セブンスター- 大覚アキ ...自由詩405-10-19
土佐日記からおんなへ- 石川和広散文(批評 ...11*05-10-17
朝に咲く花- umineko自由詩10*05-10-15
歌集【Virtual_Happiness】- 工藤伸一短歌305-10-14
明治神宮の思い出- 日雇いく ...散文(批評 ...4*05-10-10
しにゆくものたちへ- 石川和広自由詩5*05-10-8
鳴き始める- 石川和広自由詩7*05-10-2
わたしが詩を書かなくなったとき- umineko自由詩8*05-9-29
ひそやかにミッフィー- いとう未詩・独白13*05-9-29
らむね- アンテ自由詩10*05-9-28
破水- 大覚アキ ...自由詩505-9-26
ロッキングチェア- 大覚アキ ...自由詩205-9-26
チキンラーメン- 大覚アキ ...自由詩4+*05-9-25
夜の透明な命- 石川和広自由詩12*05-9-21
あなたに雨がふればいい- umineko自由詩12*05-9-19
彼女という人は- Monk自由詩17+05-9-18
過酸化水素の夢- 望月 ゆ ...自由詩45*05-9-16
「_沸騰しない。_」- PULL.自由詩11*05-9-14
カルピス- m.qyi俳句605-9-11
それでも_生きているのだ- 窪ワタル自由詩13+*05-9-8
こんなものを書いてきた_01- Monk散文(批評 ...1205-9-4
んっ- アンテ自由詩10+*05-9-4
ろくでもないもの- アンテ自由詩4*05-9-2

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