サイレンサーに縛られた心持ちで
公園まで歩く
遠くの方から
チューニングのずれたストロークが
ジャカジャーン
いっそのこと
走り出そうか
走り出そうか
空から
オープン! ....
1
あのお姫さまみたいにうそぶくあなたのその声の中では
死んでしまった方が、良いのですか
初めてそんなことを思いながら
今日もピンを刺します
このピンでは、手のひらを
1センチだけ ....
夜の空気は光を磨くので
光も鳴るように笑います
疲労は龍のようにはねていた
生きるってことは淋しいことだ
キルケゴールも言っている
『死しにいたる病』を病んでいる
女も男もみんな一生 ....
心臓は崖へとつながっている
推定二百メートル
くらいでしょうか
そこから下を覗きこむのも可ですが
寧ろ僕は
ヤッホー
の魅力にとりつかれいつまでも
ヤッホー
ヤッホー
と繰り ....
ごくどうの
ぼうけんかが
ふゆのさんみゃく
こおりのあらし
そうなんちゅう
さむくてさむくて
うんこけんきゅうかになったら
あったたかった
ひげはこおりつきそうだけど
うん ....
あなたと手をつないで
私が少し流れていきました
今までは1だったのに
あなたに少し流れて不安定になりました
つながって
感情が流れていきます
あなたの中に私を見るわけです
....
青森の温泉・・・いよいよ本題です。
青森県人の奥ゆかしさには用心すべきである。それは彼等の腹を勘ぐっているという
訳では無い。先に、「青森の人に対しては欲しい情報を整理してきちんと尋ね ....
みしみしっと家が軋んで、喋りかけてくる
15年くらいの付き合いだ
話の最中、冷たい空気は
必然的に重く、暗く、足下によどむ
すきま風がせせら笑っている
洗面所でハンドソープをこぼしながら手を ....
パソコン(以下パソ子)がぶっ壊れたらしく、パソ子が元居たそこには「修理中」という書き置きしか無かった。
同時に何が壊れてるのかも書いてあるっぽかったけど、暗号じみていて僕には読めなかった。
要する ....
蒼褪めた犬が
私を追い越してゆく
物凄い速さで
物凄い速さで
崩れていく私の躯を
蒼褪めた犬が
蒼褪めた犬が
駆け抜けてゆく
物凄い速さで
物凄い ....
161時 @ハト通信
はーとのかたちの
くっきーを
かりこり かじって
まるいかたちにしました
なんだか
ぞうりみたいです
しかたないので ....
拒まれたこと
もし
それが根源だとするなら
私は自ら
拒むことを繰り返し
霧の向うの記憶を
何度も確認して
一方では
また拒まれることを
恐れているのだろう
泣いただろ ....
朝でなく夜でもなくて目覚め悪く夕陽遮る白天井
全身を駆け抜けてゆく閃きは貫く光冷えた弾丸
裂かれた身夢での出来事ではあれど痛む身 頭 “戦争ごっこ”
偏頭痛 止まったまんまの ....
何も浮かばない夜に
ヒラヒラと
僕は浮かぶ
それから宙を探って
宙に入り込み
痛がる景色を
置き去りにして
道の無い空間を
飲み込んでいる
光りのあぶく
....
右手にホクロを
刻まれて生まれて
ホクロが消えかかった
アリバイのように
一切の追憶が
証拠にならなくても
誰も知りえない罪の
秘密は何よりも甘く薫りながら
孤 ....
燃え盛る炎で焼け焦げた僕
ひと思いにかじって丸呑みにしてしまいたい
左足の指先をとりあえず摘んでみる
ぼろぼろと宙に舞う
鉄くずなのか
黒焦げの炭かわからないけど
ちょっと前まで僕は四角い ....
あんぱん満月の下
僕等は仲良く一個ずつ
ニッコリほおばろう
めろんぱん半月の下
僕等は仲良くはんぶんこ
大事にほおばろう
はらぺこ新月の下
ほおばるものはないけれど
僕等は仲良 ....
ベンジャミン [5:31:27]
おはようございます
ベンジャミン [5:32:00]
僕は笑顔で言います
ベンジャミン [5:34:47]
明けてはいませんが
ベンジャミン [5: ....
うさぎは
「じぶんが
あいされていない」と
かんがえたので
みずうみに
みを
ひたしました
つぎのひ
ぽっかりとうかんだ
うさぎのからだをみた
どうぶつたちは
このようにしゃ ....
ちっちゃい頃、自分だけの場所、
誰も知らない、独りになれる場所を探してた。
そして5歳ぐらいに一つだけ見つけた。
苔だらけの階段を上り、朽ちかけた材木にしがみつく。
....
姉さ姉さ 何故に我が前 生まれやる
我が姉ざれば 憎まざるらむ
曼珠沙華 折々重ね 心埋める
未だ剥がれぬ 彼の人の香
覗き見をした
してしまった
あの日から
私おかしい
蜻蛉に追われる夢を見た
蜻蛉の目が
眩しい
太陽は太陽らしくいて欲しいと思った
空も風も星空も貴方も
らしく居て欲しいとオ ....
おやすみのひに
ねてばっかりなのは
パパのわるいクセだね
むすめよ
そういうのは
クセとはいわないのだよ
わたしのこと
だいすきなのは
パパのいいクセだね
むすめ ....
JUSSAが声をあげたのは
疲れて帰ってきたわたしが
テーブルの上に並べられたコップの
右から3番目を何気なく飲みきった後だった。
JUSSAは、本気で怒り
また「ミ」を ....
いなびかりが消える前に
濡れた制服の女の子に
ワイパーが生む摩擦に
思い出してしまって大変
黙って指なんてなぞる
雨に拒絶された車の中の
あなたとわたしと蚊
輪郭があ ....
がらんどうになった部屋の中で
やめたはずのタバコ吸いながら
思い出せない
思い出を
思い出しながら
なんとなく泣いてみる
からっぽになった部屋は
ただただ広くて
僕の4年間は
な ....
むせ返る 熱帯のような渋谷の夜に、
美しいクラゲが浮かぶ。
透明で ひんやりした 水底のような夜の闇に、幾つもの、
ネオンの色を帯びた 美しいクラゲが浮かぶ。
僕はと言えば、緩めたネク ....
穏やかな顔を探しに
小春日和の古い児童科学館へ
ふうせんヒコーキを作ってみようか
と言ったのが聞こえたのか
エプロンを着た還暦過ぎのボランティアは
当店では
ふんわりロケット
と ....
158時 @ハト通信
なつかしいひとに
あいました
さいごのはこの
ふたをあけると
かのじょはまんなかにすわって
わらっていました
いぜん ....
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