背の割れた魚
umineko
君にあてて手紙を書こう
便箋
ティファニーの
スカイブルーな
世界は
そうだね
まだもう少し続くみたいだ
ボクは
ボクの周りの
ごく限られた人たちが
平和でいてくれたらいいと
その中で
君は
なんだか奇妙な位置にいて
まるで
ホログラムの錯覚で
生きていく
と
いうことは
上手に忘れていくことなのに
たぶん
ボクは
おそらく
君も
あまり上手な生き方じゃない
ずっとずっと昔読んだ
未来は
スモッグと
腐臭の海でできているって
工場の街は
うすく かすんだ
背の割れた魚の写真
二つの胴体に
ひとつのしっぽ
どこにもいけなくて
砂に打ち上げられている
そんな魚に
君と
なりたい