星をつくる人達へ
DoTo Mariko

深い 深い

濃い 濃い

広がりなのか

狭まりなのか

ドロ ドロ とした

トロ トロ とした

ゆら ゆら とした

ゆっくり と ウネるように

点はないけれど

確かにある重み

気が遠くなるような

気を失うような

滅失の場

そこから星は生まれた

その深海のような場所に

思いを馳せたとき

あなたの同質をもった

色のゆらめきが

幻想的にそこにある


この瞬間を見るときは

無限すら超えてしまう


あなたが誰かの子供として

生まれたとき

滅失の場に

色のゆらめきが沸き起こる

この地球に生まれたひとのすべてが

滅失の場に

無限の色のゆらめきを漂わせた



そのゆらめきは

星になることを熱望して

オーロラとなって

あなたの前に降りてくる

あなたにたったひとつの

願いごとをするために


色のゆらめきはそこにある

あなたは望遠鏡で覗かれているんだ

漆黒のなかでゆらめきたちは

あなたが命を閉じるまで

一瞬もあなたに語りかけない日は

ないだろう

あなたが纏ったそのゆらめきを

あなたが誰かに見つけたとき

ゆらめきの願いがかなうとき

あなたは星をつくる人と呼ばれ

誰もが星をつくる人になる


自由詩 星をつくる人達へ Copyright DoTo Mariko 2012-05-14 16:42:38
notebook Home 戻る