晴れの日
Lucy

白いアスファルトの上を
やわらかい風が渡り
ときおり小鳥の影がすべる
小川の水がきらきらと光る
草が光を透かしながら揺れ
はだかのどろの木も白く芽吹き
細い枝々が一心に空に手をのばす
私は今日 体のどこも痛くなくて
心もおだやかで
こんなおとなしい陽ざしの中を
あるいている
こんないい日があったことを
おぼえておこうと思う
人生に こんなに美しい
やさしいひとときが
確かにあったということを
心に刻んでおこうと思う




            (2008年5月)


自由詩 晴れの日 Copyright Lucy 2013-05-05 18:40:20
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