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白い波に足をひたして
海に走り込もうとするこどもをつかまえる

波に洗われる砂のうえ
何かの記念の石碑みたいに
ぽつんと残される丸い石

背の立たない輝く水に浮かび
ようやく息を継ぎな ....
喉を失くした
もう言葉で潤えない
どんな綺麗で優しい言葉でも
空腹を満たすことは出来なくなった

おいでよ
もう誰も信じなくていい
どこからともなく聴こえてくる
もうひとりのわ ....
明日からまた、
雨の一日がはじまる。
灰色の視界は、
私を箱に残したまま。

箱のなかには、
脱いだままの服や、
読みかけの詩集たちが、
底のない目で私を見ている。

伸ばしっぱな ....
たとえば月が地球から離れていく

周回軌道が大きくなる

そこから逸脱していく

さよなら地球星、さよなら地球星


いろんな国の国旗を眺める

いろんな国の国歌を聴く

ラ ....
フロントガラスの向こう
傘をさした女が滲んでいた
雨にうなだれる花のように
あれは昨日のことだろうか


瞬間の感覚の飽和を無限と呼ぶしかなかった
悲しい詩人の形見 憂鬱
古い壜のよう ....
お父さんが帰って来なくなった
お母さんは泣いたり笑ったり
そして怒ることが多くなった

いつもはお化粧するのに
今朝はしないでお出掛けした

いろんな場所に立ち寄っては
ため息をつくお ....
さみしい さみしい 陽が暮れて行く

影を連れて歩いてゆく道 さみしくて こころぼそい

落日と人生の幕引きが重なる

もう昇ることない太陽 背後から近づいてくる死期の予感

儚き夢も ....
しまった、走り過ぎた。速度を出し過ぎたらしい。
危険すぎる。信号は黄色信号で点滅し続ける。
『気をつけろ』
この速さが気持ちよくてアクセルばかり踏んでいたらブレーキが効かなくなってたんだ。点滅す ....
次々に侵入浸透してくる音像、
粘つき交わったり飛び跳ねたり
それぞれが何ともランダムに
形象意味を打ち鳴らし波打ち
意識の内界に絹糸の言葉響かせ
凹み穿っては逃れ去っていく

豪放な震動 ....
雷鳴の腕の輪
静かに降る蒼
光は燃える
ひとつのしるし


星を知らない人に
星を教える言葉
ひとりの背には
降らない言葉


荒涼とした灯の連なりを
鳥の影 ....
恋はね、鬱の一種なの。
そんなことばを教えてもらった。
恋ひとつで病気になれる、
そんなあなたが羨ましい。

狂おしいぐらいの恋を、
いつから休んでいるのか。
脳内麻薬はからっぽなのに、 ....
灰皿の中で堂々としてる
レシート裏に付いたキスマークは
あなたからの挑戦かも知れない

火を付けたら灰になってしまう
破ったとしても屑になってしまう
水に付けたら苦しんでくれるだろうか?
 ....
光点の移動、鮮やかに残響し
至高の形象、彫塑されていく

青はいよいよ青く
白はいよいよ白く
闇に映えて闇に映えて

響きの交錯と分離は絶え間無く
運動性の中でのみ只在る崇高

肉 ....
【黄金の川】

主述の黄金律が 逆さに流れている川が
ランゲルハンス諸島には或る
島では、今日も甘美なインシュリンの雨が降り
下降気流で冷やされた土壌に蜜の匂いが立ち上がっている

 ....
綿菓子器の真ん中で
砂糖がはじける甘い匂いを
思い出していた

縁日の夜
神社の鳥居の影が作る深い闇は
永遠に私の心の中

御神木の向こうに
ぽっかりと浮かぶ
白い狐面

 ....
「あすは曇りがちで
 午後には雨となるでしょう」

    そういう 予報を耳にして
   その日は 予定を変えたのに
   水無月の気圧はあまのじゃく

俗にいう梅雨の晴れ間がのぞきこ ....
撮影が終わるように
またビジネスが始まっている街に雪が降る

もうインディアンは見失ったブランケットを捜さないだろう
トンキン湾に展開している米国第七艦隊は何処にも着弾しないミサイルを満載し
 ....
行倒れの男のように
靴が片方 ぽっかり見上げている
我慢しきれず漏らしてしまう
重苦しい空はぽつりぽつり
悲哀をくすぐりながら
見定めていたはずの世界を沈め
アトランティス   
瓶の蓋 ....
目玉焼きを満足に作れないあなたが、
一番好きなものは目玉焼きだ。
手元がみえないあなたは、
いつもフライパンの外に卵を落とす。
あるいはフライパンの縁に卵を
重ねて落として、
出来上がる頃 ....
ワコール
胸が小さく見えるブラ
パンツ
ツモリチサト
インナー
無印良品黒コットン100%
上着
ワンピース
メルシーボークー
デニム
ガンリュー
コムデギャルソン
イ ....
青の夜がやって来る
音をたてることもなく
一条の光も伴わず
ひ弱な四肢を伸ばすように
けれど
視線を浴びせに迫りくる
初めて君に遭ったとき
君の瞳によぎった喜びの表情を
俺は見逃さなかった

人生で与えられる物は少ないが
創造という風をいつかつかまえることができたら
上出来な人生といえるだろう

醗酵 ....
まどろむたびに言葉は減り
空をゆくものは増えてゆく
雨涸らす雨
雨散らす雨


こがねいろの輪の上を飛び
冬空にひとり立つものが
野を分ける径を見つめている
踏みつけ ....
猫の嵐が僕らを癒しの台風に巻き込んだ
にゃーにゃーうるさくてなんも聞こえない
もふもふで満たされて溶ける夏
どれだけの距離を従え
測ることのできない冥さが
草葉の影を濡らし
遠くで誰かのために海が鳴る
遠ざかり そのため多く夢見た
わたしたちは 健やかだった

打たれたかもしれない雨について書 ....
昼間の熱光、
眼球を突き刺し
神経に塩揉み込み
叫び脈打つコメカミ

何をこれ以上耐える必要がある!

烈火の太陽、
脳髄に爆発し続け
逃走の情欲に顔埋め
爆音ノイズ掻き鳴らす
 ....
  
昼間の火照りから解放された夕暮れ
ビルから流れ出た人たちが
睡蓮の群生する池の畔を帰っていく

池の畔のベンチに若い女が独り
 ....
静寂

   
街の喧騒から離れ
柔らかい羽根の中 疲れを癒す

遠くから誰かの放つエナジーが波形となり伝わる
独り蛍光色に染まり
人工ワールドの球体を転がる

浮遊するこの世の細 ....
母を乗せたのぼりの電車
母を乗せたのぼりのタクシー
ペースメーカーの電池は音もなく 擦り切れて
障碍者手帳と交付されたタクシーの補助券は
どんどんなくなり 
彼女はもう どこにも行 ....
偏頭痛というのか
なんだかぼんやりとしている
気持ちが宙に浮いているというか
目が覚めている気がしない
声がくぐもる
気をしっかりしていないと
涎を垂れ流しそうだ
誰かにもたれかかりたい ....
レタスさんの自由詩おすすめリスト(3992)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遊泳禁止区域- 佐々宝砂自由詩10*16-6-14
渇き- 乱太郎自由詩13*16-6-13
箱のなか- あおい満 ...自由詩4*16-6-12
遠くへ- 吉岡ペペ ...自由詩416-6-12
音楽が聞こえる- ただのみ ...自由詩7*16-6-11
アジサイとカタツムリ- しょだま ...自由詩10*16-6-11
落日- 星丘涙自由詩3*16-6-11
危機一髪- 自由詩1*16-6-11
思考シ.03- ひだかた ...自由詩316-6-11
鳥の棲む花- 木立 悟自由詩516-6-11
香り- あおい満 ...自由詩216-6-11
- ミナト ...自由詩416-6-10
思考シ.02- ひだかた ...自由詩416-6-10
川辺にて(三篇からなる_オムニバス)- るるりら自由詩6*16-6-10
篝火- ガト自由詩7*16-6-10
鳴神月- 信天翁自由詩216-6-9
祝祭日- 梅昆布茶自由詩516-6-9
ホロウ- ただのみ ...自由詩10*16-6-8
滑稽な毎日- あおい満 ...自由詩8*16-6-8
共時する_オーナメンタルなコンフェッション_(オーディエンス ...- モリマサ ...自由詩11+16-6-7
青の夜- 坂本瞳子自由詩1*16-6-6
死者の書- 梅昆布茶自由詩1116-6-6
はざま_真昼- 木立 悟自由詩716-6-6
猫たち- 水宮うみ自由詩2*16-6-6
いま、ふたたびの雨- 伊藤 大 ...自由詩316-6-6
壊れた肉体- ひだかた ...自由詩416-6-6
睡蓮池の畔にて- イナエ自由詩13*16-6-6
再生の巣- 星丘涙自由詩3*16-6-5
タクシー- 為平 澪自由詩616-6-5
このまま- 坂本瞳子自由詩3*16-6-5

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