すべてのおすすめ
恐怖は
人を
不自由にする
悲しみの
根源ですね
・
その対象に
とらわれた
こころを
解放してやることだ
どうでもいいよ、と
・
どうでもよくない
というの ....
若葉の頃を
誰かが緑色の世界だと
言ったのが聞こえた
緑色の世界という名前
悪くはないと思った
癒やしの緑色
安心感があり
過ごしやすさ滲み出る
清々しい気持ちいい世界
....
雨降りお月さまは、どこへ行く?
それは雲の上、星の彼方。
わたしたちには見えないものも、
宇宙飛行士なら眺められるね。
雨降りお月さまは、どこにいる?
きっと今は、隠れんぼの途中。
彼 ....
雨は詩歌。
雨はメタファー。
雨はわたし。
散文の海へ4
北のはしのトイレは風通しがわるく蚊の住処だった。
蚊にとって海水浴場のトイレほど、衣食住に満ちた住処はな ....
○「ほんとうの愛」
僕は昔からほんとうの愛を求めてきた
しかしほんとうの愛は今だにわからないでいる
ここに僕の不安、不満、空しさ、落ち着かなさ、苦悩などの根がある
ほんとうの愛とはなんだろうか ....
かつてお酒の好きな詩人が
青い背広を着て旅に出ようと言った
夏の来るのを待つ短い ひと時
休日の真昼間
私の心はスーツケース持たず旅に出る
海もあった
太平洋の波の音に吹 ....
あの原稿を送った後のことだ。ジュネの『葬儀』を読んでいたら、こんなことが書いてあって、驚かされた。
とつぜん私は孤独におそわれる、なぜなら空は青く、樹々は緑で、街路は静まりかえり、そして ....
『イル ポスティーノ』という映画を見ていたら、パブロ・ネルーダの詩の一節が引用されていた。
俺は人間であることにうんざりしている
俺が洋服屋に寄ったり映画館にはいるのは
始原と灰の海に漂 ....
揺れる楕円がことばを塞ぐ
甘い香りと露出した果皮が目前に迫り、
獰猛な括れと若い膨らみが
荒い呼吸とともに 静寂を犯した
仮面を剥いだ匂いを指がなぞる
然も危険な場所を呼び覚ますように
....
また新しい痛みを探してる?
この前みたいにはいかないと思うよ
力いっぱい何かをやるなんて
想像もできないし、したこともないし
笑顔とポジティブな言葉
拡張された感情
あなたが思って ....
1 誰にも言えない秘密
誰にも言えない秘密なんて誰にでもあるよねと思うけど、これは困った。「俺誰にも言えない秘密があってさ」と壁ドンされつつ体育館裏で言われるとか嬉しくない。しかもそのあと「俺、 ....
1 また明日
また明日、と言って彼女は顔を伏せた。また明日、明日はいつくるのかと聞いたらまた明日なんだから明日来るに決まってるだろうと笑われたがここは明日が明日来るかわからない土地なのだ。みんな ....
布のヒツジは並んでる
一直線に並んでる
布のヒツジは横向いて
一直線に進んでる
白 茶 薄茶も隔てなく
規則正しく進んでる
布のヒツジは夢を見る
羊になる夢を見る
草原を駆け 草を ....
俺は光を手に入れた
全ての言葉が自分に向けられたナイフのように感じるとき
街燈の口から肛門までは広い路地裏で
背中を刺された水溜まりがうつ伏せになっている
太陽と月が手を繋いで流れる日々
....
罪を
ね、
時間がやさしい風で
洗い流してくれるよ
これは
ほんとうの経験さ
恋愛も
ね、
そんな風に忘れられるなら
憎しみも
悲しみも
ね、
透明になるま ....
いまとなっては
すこし悲しいくらいの
干からびた笑い話だが
僕は
じつは
二十歳になるまでに
死にたかったから
世界をバカにするのも当然だと
信じていた
どんなあたた ....
37℃を超えたあたりから ちょっと虚な意識の中で
なんとなく ようやく
スマホの写真を消し始めた
一緒に行った旅行 あなたの写真だけ消していくと
あの時間から あなただけが消え ....
凪の日に書いた手紙を燃やすのは
祈りにも似てる
といっても差支えないんじゃないだろうかと
ふと思う
カタツムリと紫陽花が見たい
ともおもう
ねる
....
カサヲサセバ
素直になれるだろうか
オチテシマエバ
寂しさは治るだろうか
アメガフレバ
消えてなくなるだろうか
ヨルニナレバ
子どもに戻れるだろうか
....
食べたもので人の身体は出来ています。
そんなことはいちいち考えずに
その日の風まかせで
献立を決めてきた
心は何で出来ているんだろう
手元が狂うのは永遠の一瞬
包丁の刃で切り落とし ....
私たちから離れた世界中の多くの人々が
私たちのことを祝福していると思うのは
確かなこと
毎日を生きてきたという
何もないのは
純粋な証拠なのだから
善と悪が交じり合った ....
夕暮れになると虫を求めて燕が飛び回る
蝙蝠の飛翔よりずっと気分がいい
燕はハレの礼服になれたけど
蝙蝠は傘にしかなれなかった
自分の大学がイスラエルの企業から恩恵を受けている
そ ....
とある休日
ひとり
グランドを走りつづけた少女は
急に立ち止まると
雲ひとつない青空をみあげました
そこには空しかみえなかったけれど
しあわせのすべてがみえた気がしたの ....
静かさ
満ちる
闇の
沈黙に
解ける悲しみ
・
静かさ
満ちる
光の
ほほ笑みに
解ける喜び
・
静かさ
満ちる
空の
青さに
解けるいつくしみ
五行歌という
一つの
生き方を
生きている私は
幸せ者です
・
えっへへ
五行歌と
共にある私が
嬉しくて
繰出し鉛筆を持つ
・
五行歌と
出会えて
こうし ....
・
朧げな 赤い花を摘んだ/剥いた
溢れる果汁が人の皮の下と同じで
ぷっくりとした繊維が 空気を熱く昂らせていた
私の熱を奪い取って からからの空を膨張させていく
地球の血液
....
怒りのあまり
何も見えなくなる日
皮が千切れるくらい
笑いころげた日
風のない日
肺の底から
流れだす煙を
何かに
どうにか重ねあわせる日
手足のふるえを
抱えこむ日
....
{引用=𝘺𝘦𝘭𝘭𝘰𝘸 𝘣𝘪𝘳𝘥} 造花のくきの折れる{引用=(𝘣𝘭𝘢𝘯𝘬)} いつの日か、眠れる
錆びていた工具箱 {引用=「𝘣𝘪𝘳𝘥 𝘤𝘢𝘨𝘦} 揺れる 籠に
御伽話{引 ....
雨は詩歌。
雨はメタファー。
雨はわたし。
一冊の詩。それがわたしの夢だった。
散文の海へ1
ひとはいつから塵みるのだろうか。とか。
もうすでにわたしは塵み ....
雨風鳴る夜更けのベランダ
指先に 手櫛で抜け落ちた髪
中身のはみ出した ぬいぐるみ
ウイスキーの空ビン
時を刻む音が私を苛立たせる
そんな悲しい日々がなくなって
代わりに ....
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