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小雪のふる
三月
雪国の春はおそい
けれど
芽はある
・
つまらない
と思う自分が
つまらない奴なんだね。
おもしろいことを
自分で探したり作ればいい
・
六花 ....
カーテンのない部屋だから
そよ風も吹かなくて
ただひとつの安寧を求めて
四方が囲まれた壁に
背中を預けたりする
この部屋は僕に
出ていけとは言わないから
いつまでも動かずに
付けっ ....
行雲流水で
行けば
どこに転んでも
いい
私の人生
・
できるだけで十分
なので
足るを知り
放てば満ちる
私の人生
○「すだれ髪」
僕たちの若い頃は
男も長髪が流行った
多分ビートルズなんかの真似だったんだろう
今の子たちは
目のところまで髪を垂らした
すだれ髪が流行っている
第三の目を隠して
心の ....
あなたたちは
何処にいても何してても
居場所を探す
中心は生きているけど
沿岸が死んでいる
人が暮らしている姿を
美しいって
評価して評価されて
人の中でだけ生きる
目が死んでいるん ....
自称詩人って
何かキモチ悪い
というのが
世間一般の意見であるが
自称詩人は一向に
気にする気配がない
もともと世間から
相手にされていないのだから
気にすることはないと考えている
....
山のように険しい丘を登って仕事に通っている。
いろんなことを考えながら登る登るわらわらと黒い心を吐き出しながら機関車のように汽船のように人から嫌われようと人に諌められようと私は私人生は詩は誰のも ....
小さな毎日
小さな出来事
日々無数に
繰り返される
小さな世界の
小さな偶然の中で
僕は であった
消えてしまいそうな
小さなあなたに
小さな体に
小さな寝息
ちっぽけで ....
あれは 昨年の秋のこと
サバトラ猫のアタシが居候している
竹薮と雑木林の土手の裏にある大きな家の
離れの建物の中庭に行くと
「あ、鈴ちゃん来たわ。」
迎えてくれる おばあさ ....
「はじめまして。」
こんな所で、突然
自己紹介させてもらうアタシは
サバトラ猫よ
「サバトラ」というと品種のように聞こえるけど
これは毛色の名称でね、鯖に似てるからなの
....
そんなにも
ワクワクした気持ちになれる
夢みたいな
詩が
書きたいのです
どんな夢よりもやさしい
ほんとうのあたたかい世界で
ほんのすこしだけ
でも
....
○「わけあり人生」
みな大なり小なりの
「事情」を抱えて生きている
小さな夢を抱きながら
ささやかな楽しみを持ちながら
一度しかない人生を生きている
こういう人たちの生き方に僕は元気をもら ....
頭のなかの片隅に出現した小さな黒点
日に日に大きくなり
蜘蛛の巣のように広がりだした
不安と動揺が胸の中を走り回る
解決策はわかっているのに
言葉が出ない ....
三月に降る小雪をつかまえようと
手のひらを天にむかって
差し出せば
どの子もふわり、
風にひるがえりながら
上手にわたしをよけて
アスファルトへと着地するから
こんにちはも
さようなら ....
口を開こうとしてやめ
口を開こうとしてやめ
そのうち億劫になってごろ寝をする
現実が早すぎる
明日も生きるはずだった人たちの時間が断ち切られ
まともな水も食料もない
そんな日々が続 ....
瀬田川に架かる鉄橋に軋む音
光の帯は今を、過ぎた
引っ越し祝いで友人宅を訪問した帰り
瀬田唐橋の欄干から眺める
そこに 拡がるものは
時の流れすら呑み込んでしまいそうな ....
声
にもうすぐ会えるところまで来た角で、
呼びとめたのは、
声
だったから、
ふり返って思わず
声
をだしてしまった
平熱からの逸脱線、
超え
たのはいつだったのかと、
....
地獄の季節において あゞ 互いが互いのガラテアだった
わたしたちは 恋人という鋳造のバリを許せなかった
許せるものか
あなたはわたしのために創られたひとであるのに
何故バリを恥じることなく笑う ....
*
ねじれた果実の熟すころ
死は昨日のように訪れた
時間の底に焦げついた
小さな獣の影
かどわす風にいま黒い水を渡る
古い橋の真中から
栞を落とす子ども
その萎えた手の甲か ....
朝のみそ汁から
かつて棲んだ磯の香りがした
循環する水にうまれるいのちのすき間
それをすくいそそぎ入れた
湯気が消えてゆく空にうかぶ
一羽のかもめ
炊きあがった純 ....
夜行性の種族 夜に発光す
厚いカーテンの内側で太陽におびえる彼らのことだ
はかない食欲で栄養を摂取しながら
ただ 西の空が赤く染まるのを待っている
夜光性の種族 夜に発行される暗号文書
....
昼に、近くのイオン・モールで
いつも使っているボールペンを買おうと思って
売り場に行ったら、1本もなかった。
MITSUBISHI UM-151 黒のゲルインク
ぼくの大好きなボールペ ....
山道を歩きたいと想った
モノトーンのちいさな店で
軽めのランチを食べながら
ダメな目立ち方をしていないか
笑顔以外の全てをチェックする
早く夜になら ....
廊下に咲いた花を
摘んで歩いているうちに
迷ってしまった
春の陽が差し始めた病室に
戻りたかっただけなのに
白い売店や
柔らかな窓ガラスに触れて
いくつもの季節に
取り残されて ....
山々に囲まれて町
美味しい水が湧き出て
柔らかな雰囲気を持った町
昔から酒蔵が何軒もあり
美味しい酒を生み出している
町のあちらこちらで
湧き出ている水
湧き出なくなることはない ....
あなたがひとをもとめるとき
わがこをはむめだかのようだ
あなたがさみしささがすとき
ふるえるくものすたまのよう
あなたがみかんをしぼるとき
あめつちふたたびめぐりあう
あなたがらっぱを ....
自分の
欲は
生きるための
心の
活力
・
マヒ
している
こころを
目をつむり
みつめると
・
人の
思いやりに
ありがとうさま
今日も
拝礼
....
光のはやぶさ
水の瞬き
森の溜息
追い来る風
吸い込む私達の鼻腔
いっせいに天を仰いで
胸の袂を開き
秘密を明かそう
あなたの真名
近づく足音に
振り向く人
花びら
....
寒い冬があるから
暖かい春が待ち遠しい!
暑い夏があるから
秋の涼しい風が心地よい
困難があるから
乗り越えていける
さびしいから
手と手をつなげる
表裏一体で季節は進んでいく
いいも
悪いも
これも
運命
天の自由だ
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