すべてのおすすめ


夕空と海の混じり合うそのすきまに
すべり込むうみどりの影のさみしさ
赤い包みのキャンディーをポケットから取り出すと
口に入れる間もなく
風景に溶ける




”ちかみちは ....
赤いウインナーに、
十字の切れ目を入れて
四本の足を作る
さらに一本づつ 内側から
四回、切れ目を入れて
八本の足を作る

油を引いたフライパンで
コロコロ炒めると
足が開いて蛸ちゃ ....
  庭にいるのはだれか。 (エステル記六・四)
  妹よ、来て、わたしと寝なさい。 (サムエル記下一三・一一)



箪笥を開けると、
──雨が降つてゐた。

眼を落とすと、  ....
寂れた町の匂いのする
季節外れの席でビールを飲む
砂粒だらけの赤い足で、
板張りの床を踏んでいた
濡れた髪の女の子が
ハンバーガーとポテトを運んだ
台風が去った跡の景色が、
そのままこの ....
 苦悩というものについては、ぼくは、よく知っているつもりだった。しかし、じつはよく知らなかったことに気がついた。ささいなことが、すべてのはじまりであったり、すべてを終わらせるものであったりするのだ。た .... 友よ

君に捧ぐ

君の生きた城下町

形而上の異なる螺旋状に生まれ落ちた者たちを越えて
一夏を過ごした命の合図

友よ

君に捧ぐ

あまりに美しい場所の風景画に筆が踊 ....
日の暮れ方の川辺り、{ルビ湯女=ゆな}の手の触るる神の背の傷痕、
  ──その{ルビ瘡蓋=かさぶた}は剥がれ、金箔となつて、水の中を過ぎてゆく……


({ルビ魚=いを}の潰れた眼が、光を取り ....
食べることは生きてる証し
我が人生は、食べることが目的
──でもないけれど、
事実は、かなりそれに近い

さて、今日は何を食べようかな?  

中華そば大好き
煮込みハンバーグ激ウマ
 ....
「まだ私を抱いていて」

貴方の部屋に響いた声は

既に誰の声でも無くなっていた

ベッドの傍らのサングラスに映る

エンドロールが滲んで消えた


「貴方の傍にいたかった」
 ....
海と山に挟まれた街の

湾を照らす黄金色の夕日

風の流れる音が聞こえる

鳶の群れが警告を与えている


世界の底にその街はある

虹の彩りが世界を縁取る

空は人の脆さを ....
洗濯物は洗濯機が創る。
噂は風が創る。噂話は君が創る。
伝わる。沈黙が伝わる。宇宙は大騒ぎだ。
技術は待っている。手探りを。
呪縛。
人生はproject。Mission。何処に産まれようが ....
{ルビ蟇蛙=ひき}よ、泣け。


泣くがいい。


ぎやあろ、ぎやあろと


泣くがいい。


父は死んだのか、


母は死んだのかと


泣くがいい。


 ....
謎の荷車を引いて
着飾った馬がやってくる
出来立ての{ルビ宇宙=ビスケット}は、
遠く遥々夢の続きから
そよぐ秋風に
ミルクの匂いを薫らせて
村から村へと
せつなく甘い{ルビ宇宙=ビスケ ....
真夜中、夜に目が覚めた。
水の滴り落ちる音がしている。
入り口近くの洗面台からだ。
足をおろして、スリッパをひっかけた。
亜麻色の弱い光のなか、
わたしの目は
(鏡に映った)わ ....
 術師たちが部屋に入ってきてしばらくすると、死刑囚たちの頭に被せられていた布袋が、下級役人たちの手でつぎつぎと外されていった。どの死刑囚たちにも、摘出された眼球のあとには綿布が装着され、その唇は、 .... 鮫がいたんだがな
 とポケットをまさぐる
 何もなかったので有るふりをした
  洋ちゃんがそれを見て大きなあくびをしたよ
 何もないくせにポケットだけがふくらんでいる
          ....
煙の中で呼吸する人々は光を求めて彷徨い歩き
常に携帯の鳴り響く音が耳の穴で聞こえてくる
それは風が運んでくるざわめきだと知る術もない
いま、お悔やみのメールが届いたね
地球の裏側で暖をとる ....
樹にもたれて、手のひらをひらいた。

死んだ鳥の上に、木洩れ陽がちらちらと踊る。
陽の光がちらちらと踊る。

鳥の死骸が、骨となりました。
白い、小さな、骨と、なり、ました。
 ....
戦後すぐ
大マスコミと
偉そうな文化人達が言う
あの頃は戦争反対と
言える空気ではなかった
言ってはいけなかった
それはタブーだった
言うと何をされるか
分からなかった
でも本当は戦 ....
眠るように死にたい
そう願うのは人間だけじゃない
夜行性の雀蛾や鼬鼠
         僕と私
昼寝する象海豹だって同じこと

真夜中に他人目(よそめ)を避けて歩く人々に万歩計は要らな ....

   言葉
挨拶  曖昧愛人
朝の意味  後残り半分
意味の不調  雨降る雪降る
裏社会の生活  家帰る途中で
駅東口順昭地区  色空間情報交換
親同士合併問題解決  音感知機能 ....
三月のある日のことだった。
(オー・ヘンリー『献立表の春』大津栄一郎訳)

死んだばかりの小鳥が一羽、
樫の木の枝の下に落ちていた。
ひろい上げると、わたしの手のひらの上に
その鳥の破けた ....
藤棚をみて終わりにしたい

そう思いながら隣の庭が消えてしまう

積み置かれた状況 不要物 

必要なものだけを鞄に詰め込んで

きみは何処へ行くというのか

即興で書いている ....
雨が用意されている
雨は、いつも用意されていた
夏の終わりに
情けなく溶けだした
アスファルトの上に
生き延びた午後の渇きに
焼き場の長い煙突に
ひとすじの
細く白い煙に
(鉄の塊
 ....
{引用=

眠る街 .

何時でもそこに在る  .

夜明けの灯り
はすぐそばに               .. …
港に漂着する
まで .


 ____ _ _  ....
汚れた指で、
鳥を折って飛ばしていました。

虚ろな指輪を覗き込むと、
切り口は鮮やか、琺瑯質の真っ白な雲が
撓みたわみながら流れてゆきました。

飛ばした鳥を拾っては棄て、拾っては棄て ....
足音が聴こえる

 どこから来たのか分からない

 ⚪︎

 鉱石と風の関係について
そう聴こえる。

 猫ならいる。
一匹の、小さな 猫が

存在しているのは
{引用=
 ....
丸い朝が
四角いビルにやってきて
直角三角形の僕は
平行四辺形に駅で出会って
無数の三角錐をごみ箱に捨てた
朝からブラックホールだ
  *
なんだかんだと言って
あれやこれやと言い返さ ....
 目が覚める
生存しているのは誰か
 私とは誰なのか

空気の中を漂って
 街道に迷子している
雲間に揺れている

教えてくれないか
 何処にいるのか
誰がいるのか

 今も何 ....
わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。
(ルカによる福音書五・三二)



目がさめると、アトリエの前に立っていた。

──子よ。    ....
レタスさんの自由詩おすすめリスト(2715)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なないろ、五行歌風- wc自由詩10*23-11-4
三匹の蛸ちゃん- atsuchan69自由詩9*23-10-31
陽の埋葬_- 田中宏輔自由詩11*23-10-30
幽霊たちの砂浜- atsuchan69自由詩17*23-10-24
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩10*23-10-23
生きている- 由木名緒 ...自由詩9*23-10-18
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩8*23-10-16
世界の果ての卵かけご飯- atsuchan69自由詩13*23-10-15
The_Inerasable_- 自由詩523-10-14
世界の底で- 自由詩5*23-10-12
13行- 空丸自由詩1623-10-9
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩9*23-10-9
宇宙売りの天使- atsuchan69自由詩11*23-10-2
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩8*23-10-2
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩5*23-9-25
ポケット- アラガイ ...自由詩11*23-9-24
灰神楽に売胡座- アラガイ ...自由詩6+*23-9-20
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩13*23-9-17
きっとまた戦争がある- 紀ノ川つ ...自由詩6*23-9-17
夜の興亡- アラガイ ...自由詩13+*23-9-17
ピラミッド/隠室- アラガイ ...自由詩11+*23-9-12
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩9*23-9-11
それだけのこと- アラガイ ...自由詩13*23-9-7
雨が用意されている- ちぇりこ ...自由詩1823-9-6
眠る街- ryinx自由詩14*23-9-6
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩13*23-9-4
音。- ryinx自由詩7*23-9-2
起きてまた寝る- 空丸自由詩1223-9-1
海の底- ryinx自由詩7*23-8-29
陽の埋葬- 田中宏輔自由詩8*23-8-28

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