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だれもいない夜
見失い そして 鮮明に 私がここに
意思を持って
だれも、みない 私が
遠い日日からきょうまでをもう
守り切れない 私が
透明な漣の道を歩いてきた、つもりだった
、それは ....
卒壽となったおひとりさまは
なかば めざめの大脳をさそって
朝食後
ウインドーズをたずね
蒼白なワード面をひろげてみました

すると 第一行には
    詠嘆の麗句が
そして 最終連に ....
いっそ
このまま
逃げてしまおうか。

という純粋は、

間近に控えた病床での浅い眠り
耳鳴りのような
譫言を以て
熱を
帯びるのでしょう

少女の恋する瞬間は
レモンバ ....
凡庸な言葉の花束に
なんの価値があるのだろう?
いくら集めたところで
枯れてゴミになるだけじゃないか

そんなことを考えていると
自分のペン先から流れ出ているもの全てが
所詮ゴミ処理場直 ....
       151122

7号のクリスマスケーキを注文する
7号は当店の標準品ではありませんから
1ケ月前までに願いますと言われ
うーむと呻る
電話口では顔が見えない
見えなくて良か ....
ヨラさんは小児麻痺だった
ヨラさんはよく笑った
ヨラさんはそのたび涎を机に垂らした
ヨラさんは頭が良くてクラスでいつも1番だった

僕はヨラさんを笑わせるのが好きだった
僕はヨラさんの涎を ....
冬庭は音符を奏でる

花の終わった残骸は
案外気難しく
やっと植木鉢から引き抜けば
無数にめぐらせた白い根は
持てるかぎりの土をかかえこんでいる
ああ うたはここからも
うまれてきてい ....
針を指先に刺して、
血の花を咲かせるように、
ことばを呼ぼう。
浮かんでは消えていく気配が、
幻聴によく似た囁きに呼応する。
 ....
臨界に旅立った母は、すこし痩せたみたいだ

もう、帰りたい。という
ここには団欒がない。という

距てるものは何もないのに
働きすぎたのだろうか
午後十時二分の、電動歯ブラシは
 ....
母から聞いた遠い日の思い出話です

貧しい農家だった父と母は
農耕馬に馬橇を引かせ
町の市場へ暮れの買い物に行きました

正月のための食材を買い
家族の冬のビタミン源として
おそらく当 ....
秋と冬の境目の
限りなく冬に寄り添う秋だから
ならべてみたくもなる
あったかいものをしこたまに
{ルビ炬燵=こたつ} 湯たんぽ 綿入れ{ルビ袢纏=はんてん}
焼き芋 甘酒 鍋料理
{ルビ熱 ....
 名も知れぬ花々が倦怠を司っている。
 彼方に聳える山々が郷愁を誘う。
 人間は目に見えるものを真実だと捉えがちだが、
 夢の中までそれを固持することもないだろう。

 夜空に浮かぶ三日 ....
 天の慟哭か大地の怒りか人間が驚愕するのは決まって夜だ。
 神秘の詰まった夜を私は愛する。
 それはロマンに満ちた星空だけによるものではない。
 何とも言えぬ甘美な恐怖とそこはかとない漂いが ....
マッチを擦った
においが好き

懐かしいから

クリスマスのロウソク
ストーブ
父さんの煙草

子供の頃に

安心した匂いだ
誰にも逆らうことは許されぬと
仁王立ちで立ち竦む姿が見えて
心が震えた

冬でも無いのに見える雪の塊は
一体全体どういう事だろうと考えて
頭を振る

振り子ならば
あっちへ行 ....
あなた方の死骸を埋めると 私が芽を出して育っていく
アイ、の呪いはコトバと声を包んで あなた方を肥やしにどんどん伸びる

声が子守歌に変わる夜 
初めて骸の種となったあなた方に 向き合う ....
祈るように消滅を願った夜、
コンクリートのぬくもりだけが
真実だった。

泣くことは
禁じられていたから
渇いた眸で星を探しても
乱視の視界では
一等星すら心細くて
叫びたくても ....
彩られた世界
あなたが見る景色
You are born to see tomorrow

この地球の中にいる
一つの存在として
With moving forward with o ....
ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
 ....
換気扇がぶっ壊れて
機関車みたいな音がする

台所であなたと目を合わせたら
困ったような笑顔がどこかへ旅立つ

暮らした年月を
思い出させるすべての劣化

年をとったわね


 ....
真夏の鳥取砂丘には
ただ一本の樹さえなく
にぎわう人と数頭のらくだの黒い影を
その茶色の肌にゆらしていた

運動靴を履いてきたけれど
砂に足をとられて歩きにくい
切れる息
額から滴る汗 ....
「自分に味方しないものは敵だ」
という考え方と

「自分に敵対しないものは味方だ」
という考え方は

同じようでいて ずいぶん違う

生まれつきの敵も味方もいやしない

パレスチナ ....
渇いた落ち葉を踏んで歩いた
湿ったアスファルトに
暗い空から
時折雪がこぼれてきた

かじかんだ手で傘の柄を握り
歩いたことのない道を選んで
なるべく迷子になるように
帰る方角 ....
無音の夜
食卓を引き

白い骨壺
カタカタ鳴る

「寂しいのか」と尋ねると

無音の夜
ますます深く広がり

足許カタカタ鳴り響く白い骨壺
不意に亀裂走らせ粉々に

沈 ....
   晩秋の頃
   血を吐くように
   楓は赫く染まる
   握り拳ほどの肉塊
   女は躯に楓を孕んだ
   命の蘇生
   輪廻転生する魂
   春になれば
    ....
なぎさでさわぐ波濤のように
名前まけする 小公園の
こだちがざわめく 晩秋 に
卒寿となった おひとりさまは
もっぱら せまりくる
おのが身の陰影(かげ)に追われる
甲高い鳥のさえずりと
 ....
馬鹿なシティーボーイいばってばっか
それなりにうつむいて差し込むポッケ
そんなわけないのにひとりぼっち
人ごみがマジゴミみたいで軽くショック

人工の砂浜ではてしなく曇るオレンジ ....
悩む
何を信じ
何を疑うか

叫ぶ
どうしようもない
掻きむしりたい
苦しみに塗れて
生活する中で

信じられることは

もちろん
誰でもなくて

たった一つ

君の ....
 
静かの海は
氷砂糖のようで
わたしの身体
ひいやりと
あの影の部分
ホルマリン漬けの子宮
眠ってる
おおぜいのひとが
わたしを可哀想と泣いてしまうので
わたしはなんだか可笑しく ....
継ぎ目もなくすきとおる
うしろすがたのような青
とおくからきた風がとおくへとぬけていき
休日のざわめきや
かすかにひびく水音や
何重奏もの葉擦れを
はこんでいく

ふと見る枝に
リボ ....
レタスさんの自由詩おすすめリスト(3764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
だれもいない夜- もっぷ自由詩315-11-23
風の舌(四)- 信天翁自由詩415-11-23
夢翔- レモン自由詩8*15-11-22
言葉の廃棄物- 天竺葵自由詩215-11-22
ホールケーキのありかただとか_- あおば自由詩5*15-11-22
ヨラさん- たけし自由詩10*15-11-22
冬庭の音符- そらの珊 ...自由詩18*15-11-22
残り香- あおい満 ...自由詩815-11-22
もんじゅ- たま自由詩15*15-11-21
林檎の思い出- Lucy自由詩15+*15-11-21
扉の隙間から- ただのみ ...自由詩21*15-11-21
- ヒヤシン ...自由詩5*15-11-21
夜への想い- ヒヤシン ...自由詩5*15-11-21
ともしび- ガト自由詩7*15-11-21
鬼百合の呟き- 藤鈴呼自由詩3*15-11-20
- 為平 澪自由詩1015-11-20
八月の雪- レモン自由詩11*15-11-20
You_are_born- 鷲田自由詩115-11-20
さよなら青から- 水町綜助自由詩8*15-11-20
夜汽車- ガト自由詩14*15-11-19
すなやま- そらの珊 ...自由詩16*15-11-19
どっちにもなる気はない- ただのみ ...自由詩19*15-11-18
散歩《2015年11月18日》- Lucy自由詩15*15-11-18
夢現- たけし自由詩7*15-11-18
【_楓_】- 泡沫恋歌自由詩18*15-11-18
芥子色の北風(四)- 信天翁自由詩515-11-18
3分バージョン・すごい死にたい気持ちのまま生きていく- モリマサ ...自由詩615-11-18
無題- 瑞海自由詩2*15-11-17
- レモン自由詩12*15-11-17
「むすぶ」- 小夜自由詩515-11-17

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