すべてのおすすめ
白い光が辺りを照らし
気分は少し救われている
明日の仕事をやり残したまま
うたた寝をする
こころは底の底に落ちてゆく
無理やりに身を起こし
コーヒーをすすり目を覚ます
静まり返った闇 ....
読んでいて癒される詩がある
読んでいて気づかされる詩がある
読んでいて心重たくなる詩がある
読んでいて心躍る詩もある
感銘を与えられ
勇気を与えられ
楽しみが与えられる
人間 ....
ビルの谷間から充血した月が昇る
繁華街のノイズは クラクションと欲望と金と罠
生まれたての女はマドンナを名乗り
男たちを虜にして魂を射抜く
作られた世界の路地裏は 闇のルートの ....
北風が吹き荒む漁村には
荒れ果てた番屋があり
やせ細った野良猫が
廃船の置かれた船着き場をうろつき
誰も泊まることのない民宿では
年金暮らしの老夫婦が
息子の帰省を待ちわびている
....
ビルの谷間に 転がるように のぼる満月
ひとりきり ひとりきり 旅するうちに
道を間違え 失った夢の数々
真夜中の 交差点を すれ違う人の群れ
嘘つき女が 札束を数えるエレベーター
拒 ....
〇ばかり欲しがるのは
自己承認できていないから
劣等感の現れだ
健全な魂は欲しがってばかりいない
常に与えることを考える
与えることが喜びだ
私はそれこそを望む
愛の掟とは 与えるとは
と裸の人間が宣う
悦楽のマリファナに酔いながら
夜の街をさまよい歩いても
孤独な亡霊達に笑われるだけ
太陽の中に蒔かれた矛盾という種は
滅びという果実を結ぶ ....
見えなかった
どうしてだろう
愚痴をこぼし
不平不満ばかり並べていた日々
さえぎられていた視界に
何を見ていたのだろう
誰と比べていたのだろう
私は祝福の中を ....
詩人の魂は宙を漂う
世界の響きを繊細に読み取り
心の琴線の僅かな震えを感じ取る
言の葉の海に身も心も投じ
狂おしく悶え苦しむ
時に歓喜の旋律を奏で
時に絶望の闇の淵 ....
あの子はいつも笑っている
オジサンなのに子供みたいに笑っている
あの子はいつも見つめている
人の悲しみ 苦しみ 悩みを見つめている
仕事はあまりしないけれど
みんなにどや ....
ママは戦火の中で僕を生んだ
戦闘機の轟音が子守唄だった
気がつけばママは居なかった
僕は人殺しの道具で遊び
何時もお腹をすかしてた
僕等は戦争しか知らない子供達さ
平和なんて言葉も意味 ....
情けない
評価ばかり気にしていた事が
そんな生き方が情けない
嫌われても
けなされても
自分の道を歩めばいい
自分を失うな
飾りすぎるな
私は私の道を行 ....
むかしむかし 暗黒の世界に 満月が生まれた
青白く闇を照らし 人は詩を詠むようになった
狼はその光に 遠吠えながら 仲間を呼んだ
満月の夜には 事件が起こり 語り継がれた
むかしむかし 乙 ....
外は今日も猛暑だそうだ
私はエアコンの利いた部屋でくつろいでいる
バナナとキューイフルーツを食べながら新聞に目を通し
アイスコーヒーを飲んでいる
身も心も健やかだ
何の問 ....
微細な雨粒に濡れ
その森へと足を踏み入れる
目を凝らしさらに進む
身も心も癒されてゆく気分だ
コウモリが空を舞いとび
草むらで山鳩が鳴いている
くるくると回る空を見上げ
幻想 ....
チッチッ チッチッ チッチッ
チッチッ チッチッ チッチッ
時計の音が響く 真夜中の部屋
暗闇に大きな白い花が咲いた
花の香りに誘われ
私は幻を見た 私の最期である
....
シャンソンの流れるレストラン
店のライトに揺れる貴方
酔いに任せて涙を零す
細切れの記憶の中に
二人歩いた夏の日の思い出達
野イチゴが揺れていた
白いドレスから覗く細い肩抱き寄せ
赤い髪 ....
青い空が覆う
透明な海が歌う
熱帯の魚達が舞い
足元さらわれて眩暈を感じる
焼け着く太陽が肌を焦がし
熱帯の山林が力を供給する
ハイビスカスが潮風に恋すれば
....
さみしい さみしい 陽が暮れて行く
影を連れて歩いてゆく道 さみしくて こころぼそい
落日と人生の幕引きが重なる
もう昇ることない太陽 背後から近づいてくる死期の予感
儚き夢も ....
静寂
街の喧騒から離れ
柔らかい羽根の中 疲れを癒す
遠くから誰かの放つエナジーが波形となり伝わる
独り蛍光色に染まり
人工ワールドの球体を転がる
浮遊するこの世の細 ....
覚めない感覚が
私を苦しめる
何が欲しいのか
興奮と葛藤の中
諦めきれないものがある
価値のないものに懸命になり
本当の宝をないがしろにしている
後ろめたさに ....
土曜の午後
甘ったるいコーヒーを飲みながら
考えている
風は南風
明日は梅雨入りの様だ
蛙の鳴き声がうるさい季節に
少し戸惑って
答えを急いでいる私
薬指に指輪がない君は ....
星座の煌めき
乳白色の宙
小波が寄せてくる
脈打つ鼓動
白い肌を染め
堕天使が誘うメロディーに
抑えきれない欲望
ふらつく足をさらわれる
堕ちて行く官能 ....