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眠りたいのに
眠りたくない
眠りに堕ちるのが
怖くはない
あまりに眠すぎて
眠りたいという
感覚がもう
分からなくなった
眠りについたら
二度と目が覚めない
なんてこと ....
糞面白くもない世の中に
唾を吐いてやりたい
舌を出して
そこら中のゴミ箱をひっくり返して
やりたい放題
やたらめったら
喚き散らして
暴れまくって
なにもかもを破壊して ....
窓の隙間から強めの風が吹き込み
カーテンが揺れる
遠くで響く救急車のサイレン
真夜中だというのに
世の中は動き続けてる
マラソンランナーの足音
バイクの急ブレーキ
呑んだくれ親父の雄叫び ....
力の限りに走っているのに
ふんわりとスローモーション
もうすぐこの世の中が
終わってしまうのだろうか
一滴の雨が頬を伝う
生える緑の匂いが鼻を突く
右足が地に着くと
ずしりと沈み
ボタ ....
華やかに散ってゆく
花びらは雨だれに撃たれ
風に身を捩らせて
朽ちてゆく
救われることなく
踏みにじられて
それでもなお凛と
色を失わず
最後の一瞬までも
華であり続ける
誇らしげ ....
青の夜がやって来る
音をたてることもなく
一条の光も伴わず
ひ弱な四肢を伸ばすように
けれど
視線を浴びせに迫りくる
偏頭痛というのか
なんだかぼんやりとしている
気持ちが宙に浮いているというか
目が覚めている気がしない
声がくぐもる
気をしっかりしていないと
涎を垂れ流しそうだ
誰かにもたれかかりたい ....