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何かに包まれているこの感触
   背中から気泡の溜まり
  次第に全身が温かく
 ジワジワと熱く
そう、
背後から背後から
 くんにゃりと曲がり溶けながら
  流れ込んで来るコレハナ ....
絶望に負けたくない、と
娘が言った

絶望を知ったのかと
私が絶望した

悲しみにも負けたくない、と
娘が笑った

娘が隠している涙に気づいて
私が泣いた

この子は
強いん ....
おまえのすべてを
潔くて美しいと思うけれど

泣かない女は
泣く女に負ける

わかってる

泣いてつなぐような愛は
おまえにとって愛じゃないんだよね

だけど
くだらない感情に ....
私は黒いものが好き。
私は暗いものが好き。
黒さには深い果てしなさがある。
黒い果てを降りていくと。
暗く真っ赤な川がある。
川には熱がある。
この熱からたくさんの物語が生まれる。
私も ....
石の中から掴みだし
ほとばしる火の
洗礼により
おまえ打たれ
錬られ砥がれ
握られた人と共にあって

土を切り開き
木を切り倒し
人を切り裂いて
国を興しまた滅ぼし
繁栄と文化
 ....
うつむいて羽ばたく鳥はいないので
あなたの目をみて嘘を言います
夜がどんなふうに崩れていくか
あなたをどんなふうにうしなうのか
わたしが

知りたくて
真昼の中庭の暗がりに
石の民が踊っている
風が降っている
畏れが降っている


雨が雨を連れ去り
夕暮れも無く夜は来て
水は水を照らしている
夜の夜を照らしている
 ....
夜の窪みに熱、流し込む
冷える体に脳髄羽交い締めにされ
それでも何とか意識保ち
熱流し込む、夜の窪みに。

(幻の子供たち、
布団の周りを飛び跳ね

私の愛情は何処にも繋がらず
生き ....
        160429

愛慕は全然商売にならんねと
オオカミの王者が吠える
それを聞いたASIMOが直立歩行を
開始する (よくあるパターン認識
ヤフオクを覗くと現在17,00 ....
透明人間になったらさみしくない
あなたの枕元にたったり
耳元でこしょこしょ話したりできるし
そっと服にはりついて会社にいったりもできる

透明人間になったらこわくない
噂話も知らん顔できる ....
山から
猫のひげみたいな藤がでているね
紫いろのつんつんを
みあげて歩く道は
いつもの道

悲しくても
うれしくても歩く
いつもの道
吐き気を呼ぶバロックが
鍵盤に叩きつけられている
CDジャケットを見ればピアニスト
理由に気づき 音を消した

やすらぐためにそつなく選んだつもりだった
その曲がその曲のせいではなく
弾 ....
青い空、激しく吹く風に森は揺れ
緑に照り輝く光の中を
子供が一人、走り回る
嬌声を上げ一心不乱、
お手上げ顔の母親を中心に
笑顔弾けてグルグルグルグル
生きている歓喜が円を描く

銀の ....
鳥は、
空を空と名づけない。
鳥たちにとって空こそが、
果てしない大地だから。
鳥たちは、
彼らは翔ぶことを意識しない。
彼らは空を駆けている。
全速力で、遠く、遠く。

魚は、
 ....
曇り後雨の日に

傘を忘れ

駐車場までの

一時

私は背筋を伸ばし

胸を張って

歩いてみた

降り始めた小雨は

気持ち良いくらいに

私の顔ばかりを打った ....
とある島があった
波は泡とともに、幾何学的に浸食された岸に打ちつけている
海水特有の生臭い香りが岸に漂っていた

かつて子らの声や、はしゃぎまわる喧噪も見られたが、今では数十人残るのみである
 ....
地上の夜がすぎさって
ぼくはずっと散歩してた
ように思う
すべては 夜の中

さびしいひと
無理でもげんきになって
また、体を出しにいく

夜の中で
あすになるまで待ってら ....
憎しみが始まる
気づかぬうちに

理由も動機もないまま
操られ

私の敵は
君じゃない
君が憎むのも
私ではない

互いに見えないのだから
気にすることはない
なのに
君の ....
新緑の濃密な匂い、
開けた病室の窓から鼻孔から
身体中に流れ込み浸透し
消えていく消えていく、
鬼火の思念や感情が

そうして、束の間
囚われの身から開放され
新たに感じる振動スル思考 ....
朝起きたら

庭が暗く濡れていた

夜の間に降る雨は

私の代わりに

流された涙の様

その濡れた庭肌を

朝日が少しずつ

乾かしていく
 浅いひびわれができた
ベランダの三和土でみる
       一匹の蟻
   単なる散策なのか
       それとも
  餌を探すためなのか
  まるで卒寿となった
    おひとりさ ....
死は全てを呑み込んでいく、
奈落の底の虚無だ
魂は耐えなければならない
その恐怖を 独り乗り越え

名という名を剥奪された物質という物質が
肉という肉が己の魂を埋め尽くすだろう
正真正銘 ....
(星が過多に絡まる布を
ずっ、と引き摺って歩く)

祭りに群がる
こどもらの声

茹だり茹だる旋律の
真中で がぼがぼ溺れている

(乳の道をたどり
誰かが母に辿り着く)

私 ....
互いにハシゴをはずしあった

ぼくらはあまりにキズつきすぎた

想像してあげることが愛ならば

愛はもうぼくらのからだにはキツすぎた


アスファルトを低く花びらが渡っていく

 ....
もみの木のてっぺんで何してやがる
季節外れの煤けたお星様って訳じゃあるまいし
カラスのくせに風見の真似か なに
風は見るものじゃない 乗るものだって?
違いない 世のなか乗ったもん勝ちよ
だ ....
夜、おしっこに起きたときの
ベランダの外に広がるたぷたぷと波打つ闇や
満員電車でとなりあう
湿った背広のすえた臭いなど

そういうものを
とん、とん、とん、と踏んで

住宅街を俯瞰し
 ....
視覚を失った思考、
わたしのなかで解放される
盲目となったわたしに、
新たな光景、生き生きと立ち上がり

凍結した大雪原
輝く満天の星達の
巨大な光の眼また眼が
明滅し爆発し流れ渦巻き ....
見上げて月のない星に生まれる 鉛筆で、ノートのページに横線を引く。
上に白い入道雲を描く。
太陽は紙の外側にある。
雲と横線の間にもう一本、水平線。
横線と横線の間にあるのは、青い海で、
白く波打つのは風があったから。
 ....
あなたを呼んだ声で誰も振り向かなかった
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
感触- ひだかた ...自由詩6*16-5-1
- ガト自由詩11*16-5-1
らいおん- ガト自由詩6*16-5-1
黒い手- あおい満 ...自由詩516-5-1
- ただのみ ...自由詩8*16-5-1
しりたくて- はるな自由詩316-4-30
夜の絵- 木立 悟自由詩416-4-30
分裂- ひだかた ...自由詩6*16-4-30
ロボ- あおば自由詩2*16-4-29
透明人間- 朧月自由詩316-4-29
紫のひげ- 朧月自由詩516-4-29
バロック卿- もっぷ自由詩316-4-29
命の疾駆- ひだかた ...自由詩5*16-4-29
遠く深いものたちへ- あおい満 ...自由詩616-4-28
傘を忘れて顔を上げ- しょだま ...自由詩316-4-28
shima- 山人自由詩1*16-4-28
あけて- 唐草フウ自由詩14*16-4-28
所属- Lucy自由詩13*16-4-27
いのち- ひだかた ...自由詩5*16-4-25
夜降る雨- しょだま ...自由詩4*16-4-24
早春賦- 信天翁自由詩416-4-24
魂の強度- ひだかた ...自由詩6*16-4-24
カンパネルラ。- 印あかり自由詩4*16-4-24
ぼくらのからだ- 吉岡ペペ ...自由詩616-4-24
風談義- ただのみ ...自由詩12*16-4-23
もう怖くなくなった- 平井容子自由詩816-4-23
思考の眼- ひだかた ...自由詩7*16-4-23
見上げて月のない星に生まれる- 北大路京 ...自由詩516-4-23
ひとりでスケッチ- 光冨郁埜自由詩17*16-4-22
あなたを呼んだ声で誰も振り向かなかった- 北大路京 ...自由詩316-4-20

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