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土留色のナイショが蠢いている
秘めごとを沢山食べて大きくなった
巨大な海鼠にも似たナイショが床を這う
ナイショの匂いは潮風のようだった

こんなに丸々と育ってしまったら
きっといつかバレて ....
{引用=
日々の蓄積された労働によって、もうすっかりとひび割れて、枯れきってしまった。そんな心の大地の奥底から少しずつ滲みでてくる、君という存在を知っている、ボクの中から生じられた、補おうとする水な ....
 百合の木の茂る蔭
 煤けた石畳で
 黄緑色した小さな毛虫に
 小型のキイロスズメバチがのしかかっている

 目に飛び込んできた
 両者のカラダの彩は暗がりから浮き上がって
 もだえる毛 ....
光る風に戦ぐ影を
みつめる
君は
遠い心音に
魂を澄ます

 ※ 戦ぐ=そよぐ



迷子の魂を
導いてくれる
君の円らな瞳は
深く澄んで
宙を宿す
細い光と目蓋の痺れ、サンドノイズの残響と湾曲した夢の欠片、不器用な蛇のように身体を捩じりながら、無意識に目覚めを追い求める、眠り続けていた時間の蓄積、宿命的な停滞、かすれた喉が覚える今日の空気、無 .... 鈍い涙 朝もしくは昼の目覚めのあくびの涙
透明な涙 かげらずただそこにある太陽の眩しさへの涙
辛い涙 胸にくすぶる虚無あるいは無効力にこぼす涙
滂沱の涙 隣人とともにあろうとする人を憐れむ涙
 ....
生きているんだ
葉は光に
緑に透けて
私も
愛を教わり
滅紫雲の{ルビ揺籃=ようらん}
 方法の片を退く背中は痛いのか、痒いのかもわからない。ヒレのとろびが従うばかりに 目頭はあつくあった。またあんまり綺麗で、握りしめて確かに黒。外海を{ルビ触=ふ}れる ....
 
 六月の寒い日が
 まやかしの告白の手紙を読んだ様に
 そくそくと背筋に迫る

 化粧水の冷たさが掌に残り
 それすら重い

 黒いオルフェにとりつかれて
 ピーナツをかじりなが ....
うわさは
当てにならないし
一方聞いて
沙汰するなと
真実が言っている



人の
一生なんて分からないから
今が良ければそれでいい
でもね 今は
過去と未来につながっている ....
こわがる
ということは
ある場合では
必要なことだ
生きのびるために



悪い時もあれば
いい時もある
こんなもんだけれど
無駄ではない
味わえば



いいね
 ....
1.
ゆがくように陽光が照り付ける昼過ぎに、私は横断歩道を渡っていた。
暑さで揺れ動くのが自分か、世界か、あるいは陽炎か分からなくなった頃。
コンクリートは融解して水になり
全身から流れる汗は ....
詩は君よりも自由で
全ての矛盾を受け入れてくれる
矛盾を恐れる君の代わりに
詩が矛盾してくれて
愛も憎しみも
優しさも厳しさも
君の矛盾の無限大も
葉の上から零れ落ちるたった一滴の雫の中 ....
 アテネの丘から
 陽の落ちるのを眺めた人
 暖かい心がある
 鋭い頭脳がある
 広い度量がある
 だが そのどれよりも弱々しい男の魂が
 彼自身を求めている時
 かたい指がある
 細 ....
 

許されないはぐれものが
めぐり逢った輪のなかで
忘れられない約束をした

長いときを経てすこしも
信じられなかったという
悲しみで結びあう旧世界

やつれ果てた希望の ....
 雨は詩歌。
 雨はメタファー。
 雨はわたし。



  散文の海へ8

 夏休みに入った。
 家族連れでにぎわうビーチは、まるでキャンプ場のテント村みたいだ。ビーチパラソルなんて ....
太平洋が反射した灰青色の空から
雨は音も立てず降りてくる
寒冷紗のようにふわりと
海を見下ろす緑豊かな岬は
優しい雨に包まれ白く霞む

草を食んでいた岬馬の澄んだ瞳
雷光を映して光り
 ....
いのちの深さと
愛の深さは
つながっている
故に私は
生きていける
出来る時にするのです
今度いつ
機会が
めぐってくるか
分からないから



でもね
あせらなくていい
今は
出来ることを
一つ一つするのみ
 本を読んでいるうちに
 気づいたらたばこを吸っていた
 ひょいとスマホを持って
 アルペジオのひとつに溶けて

 忘れていたのだ
 心臓が打ちあきない今のこと
 サイレンの音が
 い ....
 秀才という彼は字義通りに成績もよかった。
しかもお馬鹿な僕たちから見れば身なりもキチンとして、大人媚て立派に見えるから余計に鼻につく。
そして何を聞いても応えても(なるほど、なるほど)と頷く ....
 麦焼酎のロックに檸檬を絞れば
 金粉になって
 グラスの底に沈んでいく
 センチメンタルな別れのことば

 振りはらおうと
 あがいている姿が
 やはり
 黄色くなった泉をのぞい ....
ふるさとの山に咲く藤は
忘れていた苦い思い出のうたかた
恋した人の横顔のおぼろな輪郭が
霞む春の海の島影に重なる
時をさかのぼる旅に
のめりこんで逃避する快感は
ギャンブル依存症の彼と ....
  暗い目をして 海へ

暗い目をして ブツブツ云う
私を嫌ったひとは 嫌いかえしたいな
いつまでも好きと想うな 自惚れないで
わからないなら べつに良いけど
わからな ....
やまない雨はないけれど、
世界のどこかでは雨が降る。
たとえ地球の降雨量が
ゼロとなる瞬間があるとしても、
宇宙のどこかでは
絶対に雨が降っている。
硫酸の雨が、
鉄の雨が、
砂の雨が ....
お前の眼は何を見る
人の心を見通して
絶えず断罪するような
その冷めた眼で何を見る
廃れたストリート
賑やかな繁華街
青々とした田園
渋谷のスクランブル交差点
ニューヨークのブロードウ ....
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光深ければ
影も深い
こころ深くして
罪深く
愛する
ある詩人が言った
「争いは無くならない」
私もそう思う
何万年もの
歴史が証明している



ヒトは
悲しい
生きもの でも
ヒトは
愛を願う生きもの
 蝿の唾液の味というものは
 全体にくぐもっている輪郭と
 妙に痺れるようなさらりとした芯で構成されていて
 鈍い光を反射する鉄釉の盃の縁を
 六本の脚で複雑に
 同時に滑らかなことこの上な ....
レタスさんの自由詩おすすめリスト(3764)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ナイショ- atsuchan69自由詩12*24-6-16
水精Ⅱ- 本田憲嵩自由詩1524-6-16
朝の月【改訂】- リリー自由詩10*24-6-15
【映画「シン・ウルトラマン」と_米津玄師さんと_みんなへ_五 ...- こしごえ自由詩4*24-6-15
miscellaneous_valves(その他のバルブ)- ホロウ・ ...自由詩1*24-6-15
- オロチね ...自由詩524-6-15
※五行歌「愛を教わり」- こしごえ自由詩3*24-6-15
滅紫雲の揺籃- あらい自由詩324-6-15
紅い花- リリー自由詩6*24-6-14
※五行歌_四首「エネルギー源です」- こしごえ自由詩4*24-6-14
※五行歌_三首「ありがてえこってす」- こしごえ自由詩4*24-6-14
浸水- オロチね ...自由詩424-6-14
自由- 鳥星自由詩424-6-14
悪魔- リリー自由詩8*24-6-13
闇の道を照らせない灯火- 秋葉竹自由詩324-6-13
詩小説『雨の日の猫は眠りたい』その3。+あとがき- たま自由詩624-6-13
海岸線の果てに- ヒロセマ ...自由詩10*24-6-13
※五行歌「故に私は_生きていける」- こしごえ自由詩1*24-6-13
※五行歌_二首「一つ一つするのみ」- こしごえ自由詩2*24-6-13
ブンサンワオン- soft_machine自由詩224-6-13
なるほどクン- アラガイ ...自由詩4*24-6-13
檸檬- リリー自由詩4*24-6-13
故郷へ- 藤原絵理 ...自由詩424-6-13
疾風の世界- 秋葉竹自由詩324-6-12
降りやまない雨- 佐々宝砂自由詩6*24-6-12
赤信号- オロチね ...自由詩324-6-12
●●●●●- 田中宏輔自由詩5*24-6-12
※五行歌「罪深く_愛する」- こしごえ自由詩4*24-6-12
※五行歌_二首「愛を願う生きもの」- こしごえ自由詩4*24-6-12
お客さん- soft_machine自由詩324-6-12

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