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左手で書いた鏡文字 かたるしす
溶解して揺れる かくざとう
しっぽを振っているにもかかわらず
熱帯魚の水槽みたいな胃
汗まみれで凍結した手紙は私のために詩を唄わない
....
庭木のこずえが
暮れ六つどきの
かわいた秋風にゆれている
しのびよる冷気と
弱気なひかりにさえ おどされる
卒寿のお ....
安いスクーターを走らせる
薄汚れたアパートの前で停め
走って入っていく
金髪の縮れ毛に
煤けた灰色のセーター
ロールアップした黒い綿のパンツに
青い靴下
黒いコンバースのジャックパー ....
寝苦しくて目が覚める
触手のようなものが首を締めていて
暗闇に目を凝らすと
大イカが一本の足を伸ばしている
どうやらそれが眠りを妨げているようで
一体何の了見があって、と気色ばむと
イカは ....
サクランボ・リキュール
紅いさくらんぼを採って
ホワイト・リカーに
漬けておくと
程よいころあいに
熟した酒になる
一瓶四千円で売れるかも
きっとそうですよ
造ってみなさい ....
(さびしいと思うこと)
それももうなくなった。
皆、鏡の向こうにいってしまった。
だから、
....
;" "ヾ; ; ; ゞ゛;ヾ:.y.ノヾ ; ;ヾ ; ;ヾ ;" "ヾ; ; ; ヾ゛; `
ヾ ;" " sakura pin ....
○
。 o
。
○ ポテトチップスをせがむ女はいないほうがいい
手を伸ばしてしまう
o . ○ うすしおでも o
. ○ ....
キンタマ王子は悩んでいた
キンタマだけを見られると
イケイケのマッチョのように思われるが
本当のキンタマ王子は
情緒的で感傷的な心優しい人だったからだ
そんなキンタマ王子が書いた
....
拝啓 きみがいた世界へ
あんまりにもあっさりと消えてしまうから、
わたしが困ってしまったことをきみはしらないでいるだろう。
電話口でそれを知らせた、きみの友人の泣き声を聞かなかっ ....
君はなぜ受け入れるんだろう
夜明けのホームのように
いじわるな入道雲のように
今月中に引っ越して
都会から少し離れたところに住もうと思う
( いまの部屋に毒があるわけじゃない
....
政府はよく骨太の方針を出すが
ぬけぬけと骨抜きにもする
新しく入った男は肉厚の女が好きだと言った
肉だって赤身と脂身で違うだろう
体脂肪率は見た目では解らないさ
マグロに関して言えば赤身が一 ....
寒い
朝と夜と
青い
海と目と
冬の流星群の
波にのまれたなら
私はきっと
ずっと孤独だ
宇宙の塵となるんだろう
君があの時
言いかけたことも
忘れてしまうのだろう
人 ....
庭の緑に紛れて自己主張する名も知れぬ花々。
鮮やかな色は私の心をわくわくさせる。
天気は良好、テラスで飲むアールグレイもまた楽しい。
部屋の奥からベートーヴェンのピアノソナタが聴こえ ....
もう、疲れてしまった。
美しいものは、等しくコトバにできない、ことや、
瞼を瞑ることでしか、思い出せないと言うことを、
眠らない心が捉えてしまったのだ。
夕焼けすら 同じように見え ....
( 自己愛が強いスパイダー
( 感情に溺れたベルゼブブ
( 愛をウける資格ってなんなの
( 恋にオちる条件って なに なんなの
( ( 狂った大 ....
夜のある時間には
落とし穴があるのです
いきなりストン
やれやれです
居心地よかったり
泣きたいのに泣けなかったり
しにたくなったり
落とし穴が
ちゃんとあることにほっとし ....
キンタマ王子が死んだ
巨大質量を持つ
キンタマ2個がお互いの重力で
引き合い合体し爆発して
ブラックホールになったからだ
キンタマ王子自身は
ブラックホールの底の
異次元世界で
再 ....
夕焼けは
顔をあげていないと
みえないよ
すいこまれたいような
あかい方向には
どんな世界があるの
今日の失敗とんでゆけ
じきにくる夜に
おいかけられている私
角を捨てるのなら山がよい
季節の巡りごとに生え変わる角を
ひとまとめに籠に上げて持っていく
このあたりは古い窯場だから
埋もれて見え隠れする陶片を拾いに
屑拾いがうろついているのもちょうどい ....
プラネテス planetes
あれは遠い日のこと 僕らは真夜中に
街を抜け出して 綺麗な海へと出かけた
満天の星空に 僕らただ黙り込んで
何処にも居なくて 誰でもないフリをした
流れ ....
151016
透明な液体が
土壌に浸み込んで
悪さをするという
液体の成分は何なのか
放射性物質かもしれないと
口に出すのが習慣化して
そうかも ....
居間で胡坐をかく父の姿を
時折見る。
(死んだはずなのに。)と思いながら
「お父さん。」と声をかけた。
(父はただ、静かに背を向けている。)
そこにいるだけでいい。
そこにいて ....
知識の果実、による
異常肥満の精神
に、は
揺れる火が怖い
聖堂は黙す
ひざを折る彼、の
芯を修繕することを
慎ましやかに受け入れる
となりに並ぶ彼女の
骨の ....
枠にはまる
美しい枠に沿って色づけを指紋と共に
印 証明 サイン
枠にはまる
屋根や壁のように 時には翼なしにはみ出しても
波紋に導かれ 枠に戻る
枠にはまらな ....
スクール水着にしてるのは 萌えるから燃えるから
o °
学生時代からスタイル変わってない
° ° ° ....
べつに今すぐ ハンズでロープを買いたいわけじゃない
ただうっすらとテレビに降りつもっていくホコリみたいに
「死にたい」って 思っていて
これをずっと掃除しなければ いつかホームから飛び降りてしま ....
じゃりじゃりになっている
蜜のあわれを
さじで救い取る
瓶の中で
結晶になった
白い彼女はきれぎれになり
焼かれたパンの熱でそれは
ふたたび脆弱に溶かされてゆく
朝の甘い官能
....
月が高い塔に当たりました
夜景は万華鏡の海 光に輝くベットの上
女性の姿で生まれました
悪夢を熱にしながら こぼれる言葉
強盗が脅迫と力で奪いとった「それ」を
詐欺師は嘘と手管でまんまと横取りした
だが翌朝には消えている泥棒に入られて
泥棒は「それ」を盗品ブローカーの処へ持って行くが
二束三文の代物だと言うブロ ....
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