すべてのおすすめ
家の目の前が川だから 安心だ
泳ぎ疲れても すぐに家に帰ることができる
天井川沿いに建つ我が家までは
ほんのわずかの距離なので
帰り道は スクール水着のまま 裸足で家に帰る
焼けついたアスフ ....
「禅ヒッピー」という本の中で
遥かな山並みに目を細めつつ
なだらかな麓の道を、二人は往く

――何だか最高の気分さ、ジャフィー
――日々の道と同じ空の下だよ、スミス

「比較とはおぞまし ....
通勤途中に猫がしんでいる
そのそばをわたしはとおる車で

みなけりゃいいのに
毎日それをみる
毎日

しんでいるなあとおもったり
ごめんなあとおもったり
なんともおもわなかったり
 ....
光と樹木が交差する
あの夏の濃い陰りを抜けて
ヤンマゆくよ

感光した記憶の傷痕なぞり
迷える樹海の鬱蒼を越えて
ヤンマゆくよ

うすい双翅に光彩を弾き
風の流れを遡り
この目が耳 ....
私がいないなら、
あなたがいる。
あなたがいないから、
私がいる。
いつも時計のように
交わっては消えていった、
数秒の肌の記憶。

何度生まれ変わっても
告げられな ....
秋雨、降り続く夜
傘もささず
両手広げて
瞑目し歩いていたら

「君は独りで何をやっているんだ?」

巡廻中のおまわりさんに呼び止められ

「や、なんか情欲が芯部から噴き上げて身体が ....
見開いた瞳が何もかも拒む時
舌が千々に裂け石となり果てる時
世界がおまえとおまえ以外に二分される時
おまえの奥深く
開く扉があり
時間の揺蕩う土地があり
虚ろな空があり 明けのような暮れの ....
ある時は弟になりました
川に流された弟の
お姉ちゃんとお父さんを励ましました
お母さんはいなかったので
お父さんは一人で子どもたちを育てました
お姉ちゃんはお嫁さんになって
 ....
朝8時から夜10時まで仕事
残業が当たり前の毎日

職場では機械のように扱われる
キカイダー
自宅では粗大ゴミのように扱われる
ネムイダー

どちらも人造人間
誰かに作られた自分だ
私の父は18の時に航空兵に志願した
飛行機乗りになりたかったのだ
もちろんお国のために
命を捧げる意義を信じて

間に合っていればきっと特攻に行っただろう

出征するはずだった日の1週間 ....
そんなに透明では
生きていけない

突然泣き出すから
君の明日を憂うよ

美しい心の結晶
ポロリ

どんなに一生懸命
君は
生きているんだろうか

笑わせようと
君のまわり ....
二十年前、富山に嫁いだ姉の結婚披露宴で
お約束通り、親父はウェディングドレスの
裾を踏んだ。十代だった僕は、ポケットに
手を突っこんで「贈る言葉」を歌った。

最後の挨拶で新郎のお兄さんは、 ....
かなしみのほうに
かたむいていく白い朝は
つかみそこなった
ひなたちが
さかみちを
ころがりおちてゆく

いきさきは
とおい御国か

秋という字の
右耳に
火がともっている
 ....
掃除も料理も嫌いだけど
洗濯だけは好きで
洗濯物がよく乾くから
夏が好きだ

洗いたての洗濯物を
ひとつひとつ太陽の下に干すとき
いい匂いがして
気持ちよくて
カゴの中身が宝物みたい ....
右手の痺れがとれない
小指と薬指の感覚がない

いつもの山田先生はひとこと
これは頸椎だから松崎先生のところに行きなさい
まだ午前中で間に合うから
ちゃんと血圧も測ってね

松崎整形外 ....
若い父親は 汗で髪の毛が張り付いた子供の頭を撫でている
母親は 胸に抱いた汗まみれの子供を 一生懸命あやしている
車窓に青々と広がる田んぼに 草取りの白い長袖シャツと麦藁帽が流れ去る
当たり ....
本気で怒ることがない
自分がだんだん薄くなっている

どうせ
と毎日言う

おいしくなくても食べるごはんみたいに
いちいちいいわけをする

おふろで
だれもみていないのにうつむく
 ....
強い雨。
ひどい風。
霞む夢。
それでも
それでもに
それでもを注ぎたして歩んでいく未知。



強い雨。
ひどい風。
それでも
宮沢賢治の詩にあるような
激しさと優しさを心 ....
夕方、
車中で左隣に座った老人に、
肩で殴られた。
私のなかで何かがメラッと揺れて、
痛い!
と両手一杯に 石をぶつけだが ....
たとえば
自分だけの力業で
どうにかしてしまうのではなく
ながれを汲んで
自然に意思の至る地点へ
たどり着けば、良い
わたしが、ではなく、
あなたが、どう動くか、
そのながれに
身を ....
一夏で日焼けした手
この手で夏をもいで
冷やして
子どもと食べた
子どもは手も足も
パンツの跡以外みんな日焼けして
初めてカブトムシに触れた
怖くて煩かった蝉は
道端に落ち ....
虫の鳴く夜は ベランダの
ガラス窓 半分ほども 開けまして
虫の声なぞ 聴きましょう

虫の鳴く夜は ワインなど
ちびり ちびりと 飲(や)りまして
虫の唄なぞ 聴きましょう

そ ....
胸のファスナーを下して
白い綿毛に包まれた
幼い夢の息の根を止めて
そうして入り日の燃え落ちる
血だまりへ
交わることで違え 
意味を失する言葉のように
縺れたまま ひとつの肉塊となり
 ....
はす向かいから
零れ落ちる夕陽が
暮れなずむ坂みちの
眩しい道のりに
差し込んでいて
初秋の太陽に
焼かれた自転車は
夕焼けにすっかり染められて
たったひとつの恋を
こいでゆく

 ....
アロエはなかなか枯れない

独りで過ごす夏の朝に
アロエに水をやった瞬間
水玉が肉厚のアロエの葉の上を転がる

里帰りをしたあなたは
この透き通った朝の真珠に気づいているだろうか
戻っ ....
浴衣の帯が苦しくて 不機嫌な顔をしていた
それでも金魚の袋は しっかり握って
夜店の光が届かない 闇の狛犬が怖くて
握った手に力が入った 小さい弟の小さな手


田舎の家の 広い居間で ....
満月の夜、月はやさしく犬を見ていた
犬は不思議そうに眼をあけ、すっくと立ち
濡れた鼻をしながらあたりを一瞥した
犬は初秋の虫の音を
一心不乱に聞いていたのだが
ふと月明かりに、自らの何かが微 ....
見上げた夕暮れの青空が
迫り来る夜の黒に飲み込まれてゆく光景
その時僕が感じたのは
何も恐怖だけでは無かった筈なのに
自分が抱いた感情さえ
忘れている

こんなにも忘却が悲し ....
産まれたばかりで
まだ間もない
黒猫を拾う夢を見た
朝を迎える港で
潮騒が聴こえる

僕はその秋まで
確かに遠い港の桟橋にいた
すでに真夏が
終わる記憶のなかで
南太平洋の海風が
 ....
台風ってだれの息
なぜみんな震わせてゆくの

台風ってだれの声
あんなに悲しそう

かたくしめたドアから
しのびよるささやき
心配なのはあなたのことと
おもいたいのはわたし
夏美かをるさんの自由詩おすすめリスト(7322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
川岸- るるりら自由詩10*15-8-31
日々の山路___- 服部 剛自由詩415-8-30
猫へ捧ぐ- 朧月自由詩715-8-30
ヤンマゆくよ- ただのみ ...自由詩17*15-8-30
はなびら- あおい満 ...自由詩13*15-8-30
雨中コミュニケーション- たけし自由詩315-8-29
聖域- ただのみ ...自由詩13*15-8-29
黒い犬の話- 小原あき自由詩16*15-8-29
ネムイダー01- イオン自由詩4*15-8-29
私の原点- Lucy自由詩19*15-8-29
ピエロ- ガト自由詩5*15-8-29
夏の夜風- 服部 剛自由詩315-8-28
おとづれ- そらの珊 ...自由詩15*15-8-28
命の洗濯- ガト自由詩10*15-8-28
痺れた日々- 梅昆布茶自由詩1515-8-27
Fanfare_for_the_Common_Man- 藤原絵理 ...自由詩6*15-8-27
あえない人を想う夜- 朧月自由詩315-8-27
微風が吹く_雨上がりの虹と橋- komasen333自由詩3*15-8-27
片胸- あおい満 ...自由詩7*15-8-27
ながれ- はなもと ...自由詩215-8-27
触れる日々- 小原あき自由詩5*15-8-27
秋色夜曲一_<虫の鳴く夜は>- 南無一自由詩515-8-26
闇の恋人たち- ただのみ ...自由詩15*15-8-26
暮れなずむ恋の坂みち- りゅうの ...自由詩3*15-8-26
独りで過ごす夏の朝に- N.K.自由詩215-8-26
盆の歌- 藤原絵理 ...自由詩5*15-8-25
月と犬と- 山人自由詩8*15-8-25
記憶_忘却- 凍月自由詩5*15-8-25
貝殻と港のある遠い夢に- りゅうの ...自由詩12*15-8-25
台風女- 朧月自由詩315-8-25

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