すべてのおすすめ
  向かいの家の窓から
  女が身を乗り出して下を見ている
  左手になにか小さいものを持っている
  それがなにかまでは見えない ここからは



  コンセントに埃が溜ってい ....
風と光
肌触りと眼差し
雲と微笑
素っ気なさとほつれめ

先週より軽い靴音
長袖シャツの袖口が気になる
温かいコーヒーを飲もうと
財布を探った手が
ポケットの温もりを探し当てた
 ....
午前五時。満たされた心に筆が泣いている。
家を出て川辺に立ち、今は何も語らないせせらぎが時を刻む。
頭にぽっかりと穴が開き、そこに寂寞が広がるのはなぜ?
こんなにも心は満たされているのに。
 ....
証拠を埋めたシャベルの音が残っている おばあちゃんは栗をむく
背中を丸めて栗をむく
かたいかたい栗をむく

息子にも
娘にも
孫にも食べさせたい

むいたほうが食べやすい
ただそれだけで
もくもくと
真剣に

一 ....
たわんだガラス窓をひたすらに登ろうとしている羽蟻を見ていた。
同じ動作を飽きもせず繰り返している。
彼はなぜその小さな背に生えている羽を使わないのだろう。
よく見るとその羽は見る影もなく疲れ ....
散る為に咲くその姿
折り摘まれしばし綻ぶ

咲く為に地にしがみつき
季節の風をうけとめて
けなげとは
このことにあると言わんばかりに

誰につたえることなく
自らの ....
星のみえない夜にも
星は存在する
風にふれない丘にも
風は存在する
あなたが消えたあとにも
あなたは存在しつづける

両のてのひらを
まるくして合わせる
透明な卵だよ、ほら
茜色の夕景に
深く肩を落として

聞こえない音に
耳を澄ます


流れ着いた場所で
振り返ってみても

瞼の裏側に帰ることは
できないけれど


夕刻の光の
あま ....
結婚してからも二人は別々の道を歩いた
二人の間が広がっていったとしても
二人は詰めようともしなかった

二人の間に他人が入ったとしても
二人の間を埋めることも
ひろげることもできなかった
 ....
空き地を渡ってきた風が
草の匂いを閃かせながら
耳もとで
ささやく
「ただいま・・・」

あっ
帰ってきたの?
君と出会ったのが
いつだったか
どこだったのか
思い出す前に
懐 ....
 
 白く煙る街
 追いやられた通り雨
 きみたちはあまやどりをしていた

 廃屋からきこえるメロディー
 甘く官能的にせつない果実
 雨音がいまも耳に残って
 すでに誰もいない

 ....
人が交差する地下街
人形売り場の前の通路に
子どもの泣き叫ぶ声がわき
困惑ししかりつける若い母親
微笑んで通り過ぎる年配の夫婦
遠い日のにがい記憶がよみがえる

 鄙びたドリーラ ....
現代詩の向こう側で
、君は大味の言葉を砕いている
現代詩の向こう側で
、君はいかにもな表現を潰している
現代詩の向こう側で
、君はそれらしい物語を消している

それは確かなことだ

 ....
二十歳になったばかり
一方的な失恋の末
浪人時代の
受験戦争に嫌気がさして
Cigaretteを吸い始めた

カリブ諸島原産のCigaretteは
大航海時代にコロンブスが
率いるアメ ....
煤けた屋根裏部屋でまだ見ぬ宝物を探すような胸の高鳴りを感じる。
僕はトム・ソーヤであり、私は赤毛のアンであった。
一方に父方の威厳を、また一方に母方の愛情を持つ感覚。
目に見えないものを見、聴こ ....
終点で車掌に起こしてもらう予定で寝る 波の音

水辺を尖塔がたちならぶ

人が、」」祈りに神を利用することをやめた 昔

億年の昨日

名立たる街がここにあった

砂丘に廃墟となした オベリスクの針は

そら物語  ....
いちまい

羽織って おゆきなさい

おつきさまも

羽織っているよ

いち せんちめんたるを






********************
 ....
彼岸花が
目から胸へと突き刺さり
赤い秋が
まっすぐにある

背中にある罪悪感は
この風には重いのだろう

まだとべないこの身の
清め先を
また探す道
お昼休みの中庭に
理科部の男子が
窓から放したハムスター

クローバーをむしゃむしゃ食べた

タンポポも食べるよって
誰かがいった
ストローみたいな茎のはじから
食べていって

 ....
いつか星のきれいな夜にきみと東のそらをながめていた
銀河のはしっこから星がもれおちてきて山の斜面に
まるでとつぜん咲いた花のように青く白くちりこぼれた

星のかけらを幾片かぼくらはポケットに ....
あの日脱ぎ捨てた古い自分が
心の隅でそのままになっている
糸の切れた人形のように
死よりも冷たい生者の顔で


ポンペイのように時の塵に埋れ
欲望の形に空洞化した遺骸あるいは
まだ温も ....
口裂け女の胸を揉んで逃げた こんなに苦しい思いはしたくなかった
軽快に、爽快に生きていたかった

すべてはきみと出会ってから変わった
僕の心は押しつぶされて
呼吸も出来ないほど

きみが他の誰かのものになるのを
 ....
王女の名を持って生まれ
運命のいたずら
雑草の間に
根を下ろすことを余儀なくされても
小公女のように気高く
品位を忘れぬ立ち居振る舞い
汚れない肌
たとえ
嵐になぎ倒され
獣に踏みに ....
ジョーが打たれて
コーナーに戻って来たとき
朦朧とした意識を
回復させるため
セコンドの丹下段平が
アンモニアをジョーに
嗅がせていたのを覚えていたので
最近頭がボーッとして
ハッキリ ....
いつもすでに記憶だった夏の日に
俺は裸体を晒した少年少女達と
沖合を鳥が群がる海を見たかったが
だれひとり気付かぬうちに
海原を舐めて広がる火の言葉に焼かれた
熱気だけが渦巻く無音の嵐に ....
わずかに赤を含んだ
初秋のねこじゃらしが
風にそよぐ
そよがれて
よみがえってくる
植物ではなくて
あいつらのしっぽだった記憶が

猫が
ねこじゃらしの横を
素通りできないわけは
 ....
履歴書にはポジティブシンキングと書いた
夏美かをるさんの自由詩おすすめリスト(7356)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鈍行列車- 草野春心自由詩913-9-28
9月28日_晴れ- nonya自由詩22*13-9-28
しののめに立ちて- ヒヤシン ...自由詩10*13-9-28
証拠を埋めたシャベルの音が残っている- 北大路京 ...自由詩913-9-27
まんなかの栗- 朧月自由詩613-9-27
ある社会の中で- ヒヤシン ...自由詩11*13-9-27
- 梅昆布茶自由詩20*13-9-27
わたしが消えたあとにも- そらの珊 ...自由詩22*13-9-27
静寂- 祥希いつ ...自由詩7*13-9-27
夫婦- イナエ自由詩10*13-9-26
野を渡る風- Lucy自由詩13*13-9-26
誰かが誰かをわすれない- 梅昆布茶自由詩10*13-9-26
幼児の友情- イナエ自由詩6*13-9-26
現代、詩- 左屋百色自由詩19*13-9-26
Cigaretteが消していく未来と命- りゅうの ...自由詩8*13-9-26
ありがとうね。- ヒヤシン ...自由詩9*13-9-25
終点で車掌に起こしてもらう予定で寝る- 北大路京 ...自由詩813-9-25
アナレクシアの街- 月乃助自由詩4*13-9-25
Tシャツでは_すこし寒い- るるりら自由詩12*13-9-25
赤い道- 朧月自由詩813-9-25
ダンデライオン- Lucy自由詩19*13-9-25
星をひろう- 梅昆布茶自由詩17*13-9-24
確執- ただのみ ...自由詩25*13-9-24
口裂け女の胸を揉んで逃げた- 北大路京 ...自由詩913-9-24
カレーまん- 花形新次自由詩513-9-24
孤島の白い髪飾り- Lucy自由詩20+*13-9-23
嫁の尿- 花形新次自由詩613-9-23
プロミネンス- 壮佑自由詩25*13-9-23
ねこをじゃらす- そらの珊 ...自由詩19*13-9-23
履歴書にはポジティブシンキングと書いた- 北大路京 ...自由詩813-9-23

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