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それは柔らかな矢印
ipodのイヤホンの片方は
彼女の耳へ繋がっていた
繋がるということは
繋がれるということとは違う
繋がるということは
ほんの一点で
存在を確かめあえること

僕 ....
鰹と昆布出汁のお味噌汁には
豆腐とあさつきを浮かべただけ

甘めの卵焼きをクルクルと
上手に巻いている菜箸兄弟

グリルの中では塩鮭の皮が
薄く煙と音を立てている

起こしにやってく ....
慌てふためく前に準備しな
そんな声に うながされて
希釈された安全な毒を
香水変わりに体に浴びせ
PUMAの靴を履けば 準備万端
あてのない お出かけさ

どこに行くのかって?
今更… ....
雨に道がひかっている

この街のそこかしこにぼくらがいる

傘をささずにぽつぽつとやられている

そこかしこにぼくらがいる


街路樹が霧を呼吸している

さわやかな別れに涼しく ....
滑り込みセーフ! って言っちゃうあなたって 幸せ

だってね 明らかにアウトだもの

ほら 入口からセーフのアチラが観えない?



「ふーん」



(ふーん )は負 ....
薄紫色の大気はひんやりと冴え渡ってそこにあった
南天の赤がこじんまりと眼の端に映るそんな朝だ

生きることはそうわるくもないさときどき意味のとり方を間違えるだけなんだ
そうみんな生のかけらを交 ....
あなたを想ふ
この瞳であなたを見つけ

あなたを想ふ
この耳であなたの声を聞き分け

あなたを想ふ
この唇で愛の言の葉を紡ぎ

あなたを想ふ
この両手で抱きしめるために

 ....
腐ってた

タマゴがさ
買ったばかりのタマゴがね
ケーキを焼こうと思ってさ
4個目のタマゴだったのよ
5個使うんだけど
パカッと割ったらプーンとね
くっさい臭いがしてきてさ
えー ....
想像してみて。
この柔らかな死体が
何を思って生きていたかを
たとえば
生きている理由とか
翼の意味を考えただろうか
空を飛ぶ機能が失われたそれは
時折はばたく真似事をするだけの
使い ....
話して怒られ話さず怒られ 南から風

そのあと

風が空を押し上げて
秋の空が高くなる

その高い空の下
     山は赤く
     地は黄金(こがね)
     輝く色のグラデぇーション
実りの時を触 ....
            131029



破綻を恐れず
どんどこ行こう
ぽかんと開いたクレーター
ビスケットのカケラ
利口なトマトに
間抜けな空が
冬が近いと
笑ってる
にこ ....
カップ麺が好きです
お湯をかけて待ってる時間も楽しい
自分にとってカップ麺はご馳走なんだ

カップ麺が好きだというと
貧乏くさい 手抜き 身体に悪いと
知ったかぶった顔で注意されます

 ....
まだ 秋に吠えているの?
もう 母になるのだから 色白に染めた肌を粉雪の背景に凭れ

ゆっくり歩んで生きなさい

胸の張りが急速に母になってゆく まだサクランボ坊主なのに
体がのそのそしか ....
{引用=
冬立つ月の夜

南瓜に火をともす

ゆらぐ明かり 

ゆらぐ 影も 心も

ひととせの 時のはざまの、いつかより

旅芸人たちがやってくる

誰もが 物の怪さながら ....
月夜の陰に隠れて
語り部が謡う
囁くような言葉が耳に届いてくる

名も知らぬ弦楽器の調べが
低く高く・・・まるで泣いてるようだ

パンドラの箱は開け放たれた
禍が渦となって押し寄せ ....
. 昨日、
私がよんだ詩は
孤独についてかかれていた
言葉のひとつひとつが粉々に砕け散り
闇の渦に吸い込まれ乱反射していた
それは
孤独であり希望であった
ある光であった

今日、
私 ....
コンクリ-トの囲いとか
有刺鉄線のバリケードとか
があるのではない
ガラスのドアが閉じているだけ
外からは自由に開く自動ドア
それでも内からは
鍵が掛けてあって開かない

食事は確 ....
【乾期】

鉢植えが日ごとうらぶれていく
朝顔はもう咲かないだろう
ふたたび未来をつなげる種だけを残して
それでいいじゃないかと
乾いていく
ほんの少し私も そこで
足踏みしている
 ....
ちょっとした好奇心で
腕を切ってみた
痛み以上に
こみ上げる悲しみは痣になって残った

ちょっとした好奇心で
腕を出してみた
痛み以上に
運命の赤い糸が私にもはっきり見えた
「朝」という字の月の彎曲に
僕は腰掛けている
朝になれば月は消えて
その先のことはわからない

味ノ無イ、がむヲ噛ンデルヨーナ、人生ナノ
ランドセルをしょった姪っ子が口を尖らす
学習院型 ....
6年前
私の体の一部が切り取られた

時々 なんだかんだ 体中を調べられる
白衣を着た 爬虫類のような男性が
私に君臨して お告げを述べる

私の 感性 思考 理性
ずらしてずらしてず ....
社会がおかしいのか私がおかしいのかどっち?間違いなく後者 太陽から少し離れただけで肌寒い

少し

少しってなんだろう

肌寒さはこんなに身にしみるのに


外灯が先週よりも

せんさいで優しかった

恋人たちも先週より

せつ ....
 
信じなくていい

涙で帳のおりた夜

そんな夜は、信じなくていい



 
{引用=初等科之部}
 よいこはねとけ子守歌

ももたろうのおはなしと
かぐやひめのおはなしと
ねむれよいことねかされて
ごっちゃになったゆめをみて
ひとりでよなかにめがさめた
ごとご ....
笑っていいともから電話がかかってくる人になりたい


小学生のときから どこかで少しだけ そう思って生きてきた




それが完全にかなわない夢に あと半年でなってくれる


 ....
幸せ
という言葉がついたものを買いたくなる
そんな時刻夕暮れ
ひとりはほんとにさむい

ネット上の文字が友達
だなんて言わない言えない

でもいいじゃない電車の
窓にうつるひとにつぶ ....
  煮豆を口に運んでいるあなたは
  だれかの真似をしているふうなのだけれど
  わからないし どうでもいい
  椀に添えられた手は
  貧乏臭くひび割れているし
  化粧気のない頬 ....
夏美かをるさんの自由詩おすすめリスト(7329)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
柔らかな矢印- そらの珊 ...自由詩813-10-30
ごはんの時間です- 中村 く ...自由詩8*13-10-30
希釈された安全な毒- 小川麻由 ...自由詩7*13-10-30
雨の街- 吉岡ペペ ...自由詩1313-10-29
普通人- 芦沢 恵自由詩23*13-10-29
うすむらさきの朝- 梅昆布茶自由詩1913-10-29
あなたを想ふ- 龍九音自由詩1*13-10-29
腐る- hiroto22自由詩10*13-10-29
鶏供養- そらの珊 ...自由詩2413-10-29
話して怒られ話さず怒られ- 北大路京 ...自由詩1113-10-29
あきから- ……とあ ...自由詩14*13-10-29
どんどこ- あおば自由詩16*13-10-29
【_カップ麺讃歌_】- 泡沫恋歌自由詩18*13-10-29
急速に母になってゆく- 朝焼彩茜 ...自由詩18*13-10-28
Trick_or_treat- 月乃助自由詩9*13-10-28
パンドラの箱- 龍九音自由詩2*13-10-28
透明人間と幽霊による漫才- 左屋百色自由詩7*13-10-28
孤独について- 左屋百色自由詩10*13-10-28
塀の中- イナエ自由詩10+*13-10-28
秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)Ⅱ- そらの珊 ...自由詩19*13-10-28
リストカットと献血と私- Neutral自由詩613-10-28
月の跡- りす自由詩12*13-10-28
がん- 小川麻由 ...自由詩10*13-10-28
社会がおかしいのか私がおかしいのかどっち?間違いなく後者- 北大路京 ...自由詩613-10-28
少し- 吉岡ペペ ...自由詩1213-10-28
信じなくていい- 殿上 童自由詩25*13-10-28
性教育庁唱歌- salco自由詩4*13-10-27
いいともだって- 八男(は ...自由詩513-10-27
夕暮れのホーム- 朧月自由詩613-10-27
煮豆を口に運んでいるあなたは- 草野春心自由詩613-10-27

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