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モナリザの目は、妊婦の目。
腹に掌をそっとあて
――遠い明日をみつめるような
――胎内の子を、見守るような

モナリザの目は、母なる目。
絵画は幾世代も旅をして
今日も世界の何処かで、出 ....
煙草を燻らしながら
想いの海に言葉をたずねてさまよう
軋む船はちょっと疲れているようだ

シフトをわずかにに緩めて波間をただよう
遠望する水平線にはゆっくりと一日がかたむいてゆく
 ....
どうしても
どうしても越えなければ
ならない壁がある
それが今だ
翼は手折られても
もう一度
もう一度生える
どうしても
どうしても越えなければ
ならない空がある
それが今だ
瞳 ....
その瞳をみていたら

どうしようもなく
嬉しくて
どうしても
忘れたくない

君たちのその瞳
滲んだり潤んだり
それが笑顔に
かわる瞬間
教室は
手を繋ぐように
一つになった ....
6時に起きて水を飲み
コーヒーを沸かす
新聞を読みながら
鉛筆で印をつける
本日はどこをまわって
職務を遂行するとしようか
ティシューでメガネを拭いて
ついでに頭上の輪っかを磨く
寝室 ....
咳すれば砂の味 無い物ねだりのあのこは一人
いつだってカフェオレを飲んでいる
カップの内側についた泡は
小さなおうちが並んだみたいな形
その隣には尻尾の短い犬
また隣ではキリンが首を伸ばしてる

時計の ....
女は二人目の子どもを男の手に渡すと
彼岸に渡った子を追ってすーっと消えた
こちらに残した子は 
父も祖父母も伯母もいて
大勢の大人に囲まれて
春も夏も秋もあって
冬も暖かい部屋
十分な食 ....
 
あなたがわたしの中から消えてくれない

きっと、愛の言葉より 後悔が多かったから

きっと、愛の言葉より 口づけが多かったから



 
つばきの花が
ぽとりぽとりと落ちている
鮮やかな色
まわりの空気がしんとしている
ひとつ大事に掌に乗せ
匂いを吸い込むと
ふと綺麗なうなじが
日傘をさして横切ったような
滲む掌から消え ....
わたしと彼は
必要以上に
相手を干渉しないことで
バランスを保っている

言いたいことを言わない
訊きたいことも訊かない
分かっていても黙っている
そんな風に
相手に対して深入りしな ....
君の笑顔の反射率
   と
僕の視線の屈折率


君のあどけない未知数
    と
僕のくたびれた無理数


君の心への直線距離
    と
僕の言葉の射程距離


 ....
わたしたち
どうぶつの
さいぼう

しょくぶつとちがい
よわいまく
さいぼうへきをうらやむ

みとこんどりあさんと
きょうせいしたけれど
かたくはなれませんでした

たいようと ....
雪月花を
あつめましても
わかれし人に
逢うことはできず
花時が嶺を越えても
朋(ともがら)は
儚い影
つたう涙は如月

それでも
石をしるべに
郷をいのり
健気に
心の襟を ....
 闇夜の狂騒が頭の中で渦巻いている。
 この音楽は私の思考を天空へと飛翔させる。
 青も赤も黄色でさえも全ては黒に変容される。
 黒く塗れ、私の目に見える物全てを。

 ため息すらつけな ....
【めばえ】
優しい言葉ではなく
優しさって何だろう

おとなっぽさではなく
おとなって何だろう

それが貴女にわかるのは

長々と月日が寝そべって
太陽と月が寄り添った後

少 ....
一羽の鷺が 
  ふわり 弧を描き 
    降り立った 見えない川辺 

出来事との距離は
程良く 霞となり
コンマ何秒か遅れ
波紋は伝う
  記憶の水面を

現実よりも
純白 ....
乾いた声をしぼりだした
がらんどうな私だから
笑い声が響いて痛くて
お願いテレビを消してと頼んだのに
光る画面はついたまま
抱きしめられて身動きができない

楽しそうに笑い楽しそうにみん ....
わが身染み純
白にうく
おさなご老いて
少年となり

揺らす葉もなき
春まち悲し

梢の折り目
弥生の折り目
谷山もない
折り目原発

ただただ悔し
露ほどに

我 ....
したためます
薄墨や青墨に
心情や
陽のうつろいまで
浮かびます
奥ゆかしい
大和の美はし

その水茎のあとには
うつつの人に
今がかわたれ時で
あってほしいと

その水茎の ....
優れているということ
それは一つの棘であるということ
鋭く探し当てどんどん前進していき
多くの人の自尊心を刺してしまう危険な棘であるということ

優れているということ
それは自 ....
日常が欧米化しても
生き続けている
大切な和の心

心静かに自分を見つめる
古代から流れ来る愛に気づく

日本人に生まれて良かった
日本の町並みが心を癒やす

和の心を表す昔ながら ....
わたしたち
沸点が似ているけれど
ほんとうに少しだけ
わたしの方が低いから
こんな陽気な日は先に
蒸発し始めるのです
耳の中がゆだちはじめると
あなたがまだ穏やかに器のなかにくつろい ....
林に入り、風に呼ばれ
目の前に立つ
木の中に渦巻く、年輪と
私の中に渦巻く、運命は
{ルビ縁=えにし}の糸で結ばれ

――遠い記憶は甦る

渦巻く宇宙を身籠っている
木の心と
人の ....
窓から仄かに日の射す部屋で
幸福の手紙を綴る少女は、顔をあげ
無心でキャンバスに向かう男を
ひと時――みつめる

少女のまなざしは
幾百年を経て
遠い異国の美術館を訪れた、僕へ
届くこ ....
ここで作っていく
ここで作り続けていく
いつからか意識した
ここがすべての原点になるのだと


ここで描いていく
ここで描き続けていく
いつからか確信した
ここがすべての出発になるの ....
おだやかな光のふりそそぐ
菜の花の河原で
また、見つけたらしい。

散らばっているものたちの中から
きまって、
青いガラスを咥え取るのは
心のなかに住みついている
あの鴉だ。

あ ....
おきあがりこぼしを宇宙空間へ この春さいごの日曜日
鎮守の森の桜花
こぼれるほどに満開で
甘いピンクの春風に
はらりはらりと髪に舞う。

花の便りにさそわれて
野越え山越え谷越えて
老人だけの里山で
300年も生 ....
硬質なおんなと軟弱なおとこ
大切なものと捨てなければ進めない足枷

サボテンのようにわずかな水分で生きて行く
だれもじぶんを交換できないので
大好きなシャツの袖に腕を通す

生きる意欲は ....
夏美かをるさんの自由詩おすすめリスト(7322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
モナリザの目- 服部 剛自由詩2*15-3-23
微速前進- 梅昆布茶自由詩8*15-3-23
Fly_high- 渡辺亘自由詩415-3-23
その瞳をみていたら- 黒木アン自由詩5*15-3-23
勤勉な天使- やまうち ...自由詩2*15-3-23
咳すれば砂の味- 北大路京 ...自由詩415-3-23
無季/即興ゴルコンダ(仮)投稿.22- こうだた ...自由詩4*15-3-23
賽の河原- イナエ自由詩6*15-3-23
消えてくれない- 殿上 童自由詩13*15-3-23
つばき- 灰泥軽茶自由詩615-3-22
【_バランス_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-3-22
わからないこと- nonya自由詩15*15-3-22
わたしたち- ドクダミ ...自由詩215-3-22
雄勝石壁画in東京駅舎〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩6*15-3-22
無題- ヒヤシン ...自由詩6*15-3-22
詩の子供たち- 宣井龍人自由詩13*15-3-22
鷺と鴨- ただのみ ...自由詩13*15-3-21
空虚の虜- 這 いず ...自由詩3*15-3-21
会津春待ち祈り月- 黒木アン自由詩3*15-3-21
雄勝硯(おがつすずり)石巻市〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩5*15-3-21
優れている- 葉leaf自由詩415-3-21
和の心- 夏川ゆう自由詩315-3-21
ファイン- 遙洋自由詩8*15-3-20
木の記憶- 服部 剛自由詩4*15-3-20
幸福の手紙- 服部 剛自由詩215-3-20
追い風_向かい風_春は- komasen333自由詩2*15-3-20
鴉の明日- 草野大悟 ...自由詩715-3-20
おきあがりこぼしを宇宙空間へ- 北大路京 ...自由詩715-3-20
去年の桜- 星野つば ...自由詩415-3-20
サボテン- 梅昆布茶自由詩1015-3-20

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