すべてのおすすめ
ちりちりと音立てもえる炎には
踊る火の子どもがいて
芋が煮え 栗が爆ぜた

囲炉裏の炎に燃え上がった
ファンタジー
雀が踊り 鬼が泣き
ああ 狸の背でもえる炎
を冷ややかに
うさぎの ....
ねえパパ
最近 
珈琲カスをあまり食べられなくて
ミミズがかわいそう

娘たちがリビングで飼育している
数千匹のミミズ達は
私がドリップした後の珈琲のカスが
大好きなのである
だ ....
乳児用の細軸綿棒で耳掃除をすると
耳の奥深くに綿球が入り込み
ふつうの綿棒では届かない部分で感じるわずかな痛みと恐怖が
心地よい

目には見えぬ自分の鼓膜付近で
薄い皮膚と細い紙軸の綿棒が ....
かなしみをください
あなたの傷口のように深い夜に

ことばをください
書き忘れた遺書のように
端正に綴ってみたいのです

桜が眼に沁みてなぜかせつなく
なにかを教えてくれるのですから
 ....
ドイツ語で弱音吐いた  春への憧れ


風の唸りとみぞれ雨 白激しくて雪から氷
春は名のみに 待ち待ちし
春への憧れ 今日終えて

春は来にけり 吾が庭に
仏の座母子草 胡瓜草姫踊り子草
さり気なき草々の ....
 
月夜の桜にご用心

照らされた花吹雪に心をもっていかれるという

そんな夜はおひとりになりませんように



 
別に昆虫の話じゃありません
これは一種の開き直り
あなたは平和主義者ですか
わたしは違います

大仰に言ってみても
所詮 頭と胸
頭で知った理想を
胸にぶら下げて生きること
本音と建 ....
我が社に知的障害持った青年が入社した
長い期間研修で頑張って入社した
彼は我々の新しい仲間だ

18歳の彼は真面目で優しい
彼を見ていると
健常と障害の違いは紙一重だと思う

彼の ....
小枝の別れめに すごした雪が溶けかけている
のしかかられた小枝は いつも 問いはしない
さまよいながら 降り募る 重さにただしなり
折れたら落ちる 回る季節に巡りを てばなし
花芽を ひとつ連 ....
いけ、いけ、リスクを獲れ
いけ、いけ、リスクを抉れ
いけ、いけ、リスクを掴め

掌で、あの日流した悔し涙を
もう一度、握り潰して
額には、汗を滲ませ
いざ、中央突破のフィールドへ
繰り ....
私に背中を見せたまま
茫然と立ち尽くしている人を
振り向かせたいから
静寂の悲しみを震わせるために
遠くまで聞こえるように
私は心を刻むのです


私の影に隠れてしまって
ひざを抱え ....
父がハーモニカを吹く
孫らに
子らに
万感の思いを込めて
「花の街」を吹く

私は父が奏でるハーモニカが好きだ
80歳になっても奥深い響きは変わらない
何十年経っても変わらない響き ....
放射冷却の夜があけて
風もなく
日中の気温は上がる

この穏やかな春霞
雪どけの水蒸気
あふれる陽光に
紛れ込んだ
毒の微粒子

笑顔に溶かした
敵意のように
言葉に塗られた殺 ....
夜明け
窓を開けると
空に明星が瞬いている

テーブルにこぼした煙草の灰を
手で掬いとっているうちに
夜が終わっていく

春先の
暖かい雨は降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです 明日は4つの家族が集まる

父母と2人の妹と私の5人の元々の家族
そして
今の私の家族と妹たちの家族が加わり14名

多分

母は元々の家族に酔い
派生した新しい家族に緊張し心配する ....
   携帯は見ない
   家事はいっさいしない
   仕事のことは考えたくない

   窓も開けないで
   一日中 ボーとして
   無為の時を過ごしている

   病気じゃないけど ....
赤い星から届く光と熱を糧として成長した生命
闇に怯える幼い生命をやさしく照らす黄色い星
人は太古から赤い星と黄色い星を崇め慕い
年を数え 循環する季節を知り
様々な物語を幻想してきた

 ....
ああ!計り知れないメモリの揺らぎがムチと成す 刺激

悔しさではない 頼もしさと愉しさ 敬意に値する同じ縄張りのど真ん中で

 私は合掌している 知らず知らずに 指紋の行方を拝むほど
    ....
ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた

大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
 ....
つまづく者を 見守る者は
つまづくことで何かを 掴んで来た者たちだ
つまづかないよう 見守る者は
つまづく度に何かを 失って来た者たちだ

石造りの壁に つながれたなら
不貞腐れてる間に  ....
帰宅する

幹線のJRの駅から田舎電車に乗り換え
一五分ほど奥まった田舎の駅
そこが自分の住む家の最寄り駅である。
妻と子が二人、義父母二人
六人が暮らす自分の家だ

自分の父母は随分 ....
ストーブよく燃える誰もいない部屋 お好み焼きや焼きそばを食べるとき
ちょっとご飯をひとくちふたくち
甘い粒々がほこほこ踊る
毎日食べているのにびっくり咀嚼する

私はものぐさなので
精米技術の進歩
お米はすすぐだけ
ボ ....
花束を君に贈ったのは夏が終わる頃だった
小首を傾げて微笑んだ君との時間をを僕の心の壁にかけてあるんだ

何を約束したのか忘れてしまったが
秋の訪れとともにそれは緩く解けて雲に流れていった

 ....
今日のために
昨日を生き
明日のために
今日を生き
夢のために
明日を生きる

でも

私は知っている
昨日も今日も明日もつながっていることを
だから本当は昨日も今日も明日も ....
大きく膨らんだお腹に手を当てると

ぐるんと窮屈そうに動いてくれた

明日生まれるよ

君は明日生まれるよ


後ろからそっと抱きしめると

安心そうに身を委ねてくれた

明 ....
ここにはない
何も踊らない
ただ搾り出された絵具のように
眠たげな静物だけ

わたしの中か
わたしの外か

楽しげな人の姿が
ゆっくりと薄れ消えて行く
古いスナップ写真が
毎 ....
それはなかったことにして

ではなく ないことにして

これもなかったものと泣き

いや ないものと叫びたいだけで


火の粉が夜空を浮遊する


仰ぎ見るわたしの口 ....
夏美かをるさんの自由詩おすすめリスト(7322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
IHクッキングヒーターが来た日に- イナエ自由詩9*14-4-1
珈琲好きのミミズの件- ichirou自由詩5*14-4-1
細軸綿棒- ichirou自由詩8*14-3-31
憧憬。春- 梅昆布茶自由詩24*14-3-31
ドイツ語で弱音吐いた- 北大路京 ...自由詩514-3-31
サークル「群青」_課題「春」_『春への憧れ』- 木原東子自由詩9*14-3-31
ご用心- 殿上 童自由詩21*14-3-30
頭_胸_腹- ただのみ ...自由詩15*14-3-30
新しい仲間- ichirou自由詩13*14-3-30
巡花芽- 砂木自由詩16*14-3-30
明日への滑走路- 服部 剛自由詩6+14-3-29
触発- 寒雪自由詩714-3-29
音の和_春の和- ichirou自由詩1114-3-29
大気の中に- Lucy自由詩10*14-3-29
桜の樹の下へ- 小林螢太自由詩20*14-3-29
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです- 北大路京 ...自由詩814-3-29
サクラサク- ichirou自由詩614-3-28
【_仮病_】- 泡沫恋歌自由詩20+*14-3-28
宙の三原色- イナエ自由詩9*14-3-28
貴様へ感謝の念を飛ばす- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-3-27
影の春- nonya自由詩20*14-3-27
つまづきの歌- クナリ自由詩7*14-3-27
不安−詩想との訣別- ……とあ ...自由詩17*14-3-27
ストーブよく燃える誰もいない部屋- 北大路京 ...自由詩414-3-27
ご飯を炊く- 灰泥軽茶自由詩1314-3-26
約束- 梅昆布茶自由詩1714-3-26
昨日と今日と明日と- ichirou自由詩10*14-3-26
あたたかい生き物- 中村 く ...自由詩6*14-3-26
死を装う春の詩- ただのみ ...自由詩18*14-3-26
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品- 芦沢 恵自由詩24*14-3-26

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