すべてのおすすめ
しゃぼん玉のような瞳を漂う
異形のチューリップ
コクトーの詩がめらめらと
記憶から皮膚を炙る 匂い
生まれたての羞恥心に注ぐ
冷たい炎のバプティズム
春を纏ったものたちは戸惑う
羽化した ....
雨が降るようには
言葉は降ってこない
言葉は辺りを水浸しにしないし
視界を霞ませたりはしない
日が降るようには
言葉は降ってこない
言葉は全てを明らかにしないし
辺りを温 ....
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている
日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる
老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
地方都市の春が好きだ
雑駁な緑たちが
蔓延ってゆくさまが好きだ
世界が桜の花から解放されて
自由な死体のように日を浴びている
だだっ広い街道に地元の店舗
低い建物が ....
お父さんが死んだ日
いつもより輝いてみえた北斗七星。
お父さんが死んだ日
いつもより白く見えた庭の雪。
お父さんが死んだ日
いつもより寒く感じた六畳の客間。
寝ていたはずの猫 ....
ただ頷いている風合いでいいのです
経年変化に経年風化なく
裏地にでも縫い付けてください
西のまちは
貴族により栄え
東のまちは
西洋により栄えた
その北みちのくは
辺境の地とし ....
四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。
まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
三日前のビニール袋に入ったままの新聞
チラシくらいは見たかった
日々 育児に追われている
はい 喜んで追われている
トイレにハイハイでついてくる
ドアを少し開けていないいないばあ ....
桜の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
桜の樹の下で一日中探している
薄桃色のかくれんぼ
向日葵の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
背丈より高い向日葵畑で探している
黄金色 ....
迷う世の時効に
儚さ響く
夕暮れ時
息たえた
叶わぬ夢を
あつめては
宵に明かりを
月の右目から愛を
月の左目から平和を
燦然と太陽に従って
(ラブ&ピース ....
もう何度と
ぺんぎんたちは
繰り返したことだろう
やめると言っては
煙草を吸い続けてきた
昨日まで
もう二拾年間
ぐらいにもなるだろう
今朝ついに
ぺんぎんは決めた
禁煙をして ....
玩具売り場の前から幼児の泣き声が
人の溢れた地下街広場に響いて
若い夫婦の困惑が子供を叱る
幼児と親と対立する主張は
地下街の雑踏を立ち止まらせ
黙らせる
己の主張が通らない ....
死ぬまで生きるしかない
兎に角死ぬまで生きるしかない
どうせ生きるのなら
清らかに、力強く生きたい
青空には虹が見えるじゃないか
近づくと消えるけど
虹は確かに見える
僕たちの生と死みた ....
アタシは
大人として生きぬいてきた
ストリートチルドレン
物売り物乞い
わずかなお金だよ
お腹がすいたら
薬物で紛らわす
仕方ないじゃない
道に寝っ転がっていきるしかない
そこらじ ....
春のゆたんぽ
ぽぽぽと踊る草の匂い
たんぽぽ色の光は
そっと鼻をなでる
なでなでゆたんぽ
ほころぶこころは暖まる
ゆっくりとほぐし
軽やかな跳躍
すういすいっと風は
私をどこか遠くへ ....
うす紫の夜明けに 投げ出された一冊の
古い書物に うす紅の花びらが降り積もる
開いた頁の活字に 重なって見え隠れする
過ぎ去った日々の残景は 霞んで
手を伸ばしたら 届いたはずの風 ....
距離が捲れて
ゾウたち湧き返る
餌をやる手が喰いつかれ
餌になる
くらいなら
喰ワネバナルマイ!
何も売りはしない日
うららかうららか
うるおうか
鼻も耳も牙もなくした
ゾウ ....
生まれたての心臓が
黒い樹木の網を逃れ
薄曇りの頬を染めながら
眩さを増して往く
震える瞼の隙間
扇ひらいて
火の海
潜る魚のよう
夜女は身をひそめる
ちりぬるゆめごを
泥の小舟に ....
それはモノゴトとの距離の問題
モノゴトが遠くにあれば小さく感じて
モノゴトが近くにあれば大きく感じる
時間もひとつの距離だ
あるいは他のモノゴトとの比較の問題
モノゴトの傍にもっと大きな ....
もしもし?
あのさぁ、さっきね、
そちらさんの現代詩を読んだのよ、
そしたらさぁ
まったく意味わかんねぇのよ、
特にさぁ、
途中にやたら出てくる比喩?
あれ比喩だよね?
青すぎる頭の上 ....
詩はシワが多いほどいい
珈琲はサトウが多いほどいい
すいもあまいも知っているなら
愛と平和のために
甘い方をえらぶだろう
水くみに7キロ歩く友がいてもだ
....
ビー玉みたいでキレイな目
この目がほしくて
飼い猫を見つめる
猫の光る目と見つめ合うと
この目の奥の世界は
この猫の頭蓋骨以上の広がりがあるようだ
この目の奥に広がる暗い光 ....
1
冷えた容器を手に リビングへ行くと
あなたは爪を切っている
手がふさがっているので
スプーンですくったむきピース
口に入れてあげる
一昨日とった出汁に
気持ち良さそうに浸かっ ....
枕に染みる涙は虹色
白いドレスがお似合いさ
そこに咲く赤い花
世界で一番の花
たまに食べたくなる首
一口試してみたいのさ
すれ違う時の
鼻にツンとくる香りは気に入 ....
あんた お笑い芸人やて
名門大学出のあんたが
なんでアホなことやってんのや
わたしら
笑われてなんぼやさかいな
ほな
笑われ芸人ていうのんが正しいちゃうか
なんで訂正せえへんの ....
恐ろしく過酷でも
愛のため
信念を貫く人々がいる
混乱の中でも
平和を求め
自ら活動する人々がいる
シリア
南スーダンでの混乱
西アフリカでのエボラ危機
兵士として徴 ....
まだ悲しみから 逃れられない
古い歌を聴いて 涙を流したりして
帰っていく 記憶の彼方にある
そこにあったはずの 別の世界に
きみが去った後も 同じように
山は煙を流し 村は雪に埋も ....
墓場の運動会でアキレス腱を切った
およそ文芸である以上読者がいて、個人的な人生あるいは社会的になんらかの影響力をもつもの、あるいは芸術としての愉悦を読者に与えるものでなければならない。
詩として
C42 サンフランシスコブ ....
にれは祠に奉られていた
遠い昔の話だけれど
少なくとも言い伝えられるだけの
価値があったのだとはるは言った
ことばの少ない子どもだった
幼い頃から空を見上げてばかりで
地上 ....
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