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深夜の静寂が
緻密に濾過されて
私は冷い計測器になる。
いったい
どこまでが
夜なのか

孤独な歩幅の
ちょっとそこまでの
探求

旅立った
サンダル履きの冒険者の
行く ....
水族館の水槽のうえには空がない。

魚たちは 時折
水面に顔を出して 見上げてみるが
コンクリートの暗い天井が見えるだけだ。

ここは魚たちが生まれた海ではない。

水族館生まれの ....
人は なぜか 
ふと
思いつくことがある

仕事の帰り道 疲れた躰を 運びながら
ふと
夕暮れの空を 見上げて

金曜日の夜 スナックで ふざけながら
酔いつぶれた その 陽気な ....

君が
遠浅で
わたしを
呼んでいる
幸せなゆめを
見ていたいなあ
水がつめたく
感じる様な
繊細かつ
美しい
君の



私は
海の先
蜃気楼を
じ ....
安売りをしていたので
星をひとつ買った
命名権付きということで
相応しい名前を小一時間考え
以前飼っていた犬の名前をつけた

部屋の電気を消すと星は仄かに瞬いて
偽物みたいに綺麗だ ....
スパイスと宝石の匙で
耳を穿られる

《誰の膝が欲しい?――

頭の中から始まる旋回舞踏
透明な花びら 光彩のミスト 
すぐに船内の浴槽が揺れるよう
隠れた海が押し寄せて捲れだし
突 ....
何度飛び降りようとしただろう
日々続くこの原因不明の激痛に
その都度、何か引き戻す力が働き
こうして生きているこの己

一回目はただただ驚き
二回目は俄に怪しみ
三回目で了解した

 ....
 夏の日差しを浴びて影が私の前を歩いてゆく。
 大通りから一本中に入った林道に避暑客は少ない。
 挨拶を交わすのは老人だけで見知らぬ若い友人たちは
 まるで私を影だと思っているのだろう。
 ....
いなくちゃならないんだ
いないと駄目なんだ      
言えるはずのない想いが
駆け抜け始める闇夜栄え季節


どうしてだろう
こんなにも切なくて苦しくて   
同じくらい嬉しくな ....
同じ電車に乗って 毎日同じ汗をかく
風景は少しずつ変わっているはずなのに
同じようにしか見えなくなる 馴れ合い
美しい森に迷い込んで 彷徨って自分を見失っている


煽てられて 舞い上 ....
夏の夜、
死者の眼は見開かれたまま
わたしを凝視し
私は、
その濡れた瞳を通して
異界の存在たちを
観ていた

内から内から

内から立ち現れる
それらの眼差し
はまた、
わ ....
「おーい おーい」
と誰かが大声で呼んでいる
ドラッグストアの狭い通路

こんな時 こんなところで
大声で呼ぶ声なんぞ
知らない人に決まっている
振り返ってはろくなことは無い
と知 ....
ぼくは雑巾になりたい
雑巾になって絞られたい
愛する妻の手で絞られたい
毎日毎日絞られたい

雑巾のぼくで愛する妻は
ぼくだと知らずに床を拭く
ぼくたちの日日の暮らしのために
毎日毎日 ....
気がつけば
三階席の片隅にいて
タリス・スコラーズのハーモニーに
君の耳は
空中浮遊する

悔い改めるでなく
道を求めるでもなく
真実に目覚めるはずもなく

美しさそのものとしての ....
小鳥たちの鳴き声
ここはドームだろうか
不思議と羽の音がしない
首筋から胸もとにかけて
蝋の塊は溶けて垂れていた
とっくに扇風機は止まっているのだ
目が覚めるのはいつもこんな調子で
 ....
家族や国を守るため
自ら志願し戦場へ行くと言うのなら
その人は行けば良い 後ろ指さされても
人殺しと罵られても

たとえ国家権力が徴兵しても
誰の血も流したくないと言うのなら
その人は拒 ....
わたしのなかの、
異質さをみつめる。
わたし自身が異質だから
何が異質なのかわからない。

硝子窓に石をぶつける。
窓に罅がはいる。
わたしのなかの
罅はなにか。

 ....
音楽とは何か?
えっ

君は歌っているか
君は本当に歌っているのか
君達の中に音楽は鳴っているのか?

君は奏でているか
君は本当に奏でているのか
君達の中に音楽は放たれているのか? ....
結婚記念日に新聞ばかり読んでいる夫に抱き付いて
文句を言う
じゃあどこかに食事に行こうか
近くのステーキ屋とか

結婚記念日に仕事で遅くなった夫を待ちかまえて
文句を言う
じゃあどこかに ....
電車の窓から見える景色は
近景がこんなにも速く流れるのは何故?
遠景よりも遠ざかるのは何故?
僕の傍にいる方が早く消えてゆく?
ならば遠ざけておかなくちゃ
大事なモノほど消えてゆ ....
西日のツンと熱さが刺さる土の上に
父の遺骨は 埋められた
真新しい俗名の墓石は それぞれの線香の煙に巻かれながら
親族が帰るまで夕暮れの空を 独りで支えなければ 誰一人として
家に帰る ....
「ろくでなし」

我がロクサーヌ
臈長けたその唇で
いたぶるがいいさいつまでも

でもときどきキスしてロクサーヌ
見た目なんてどうでもいいことさ

中身のない石炭袋のようなものさおれ ....
 
しがらみを肴に

また一杯

まったく酔わせてももらえないや



 
土色をした歳月の掌が
猫の舌のようにざらつく突起で
軟らかな思想を舐め取っていく

塩責めされた蛞蝓は
実はそっくり中身だけ
粘膜を抜け出し
逃げていた

{引用=「それは 思想 ....
ささやかれている
この世の終わり

大きい火山が噴火したり
全てが海に沈んだり
この世の終わりというけれど
始まりでもあるんだな

全てがまっさらなくなる
というものも
気持ち ....
暗闇迫り
バタフライ飛び回る
紫と黄の鱗粉を撒き散らし
なんて美しいのだろう
どうして誰も気付かないのだろう

誰も居ないからだ
衣を剥がされ
さ迷う誰も

喧騒の街と悲鳴の肉
 ....
青空が燃えている
遥か天空が
ガスバーナーの火みたいに
青は温度が高い証
僕達は炎に向かって落ちないように
重力にしがみついている
僕らが時々
眩しさを堪えて空を見上げるのは
あの ....
圧倒的なインプットで
圧倒的なアウトプットへ


圧倒的なアウトプットで
圧倒的なインプットへ


今日の終わりには
少しでもいいから
圧倒的にアウトプットが
インプットを上回っ ....
平家の怨霊に千切られたり

画家が自分で切り落としたり

耳だけになった耳は

視ざる 語らず

そばだてるだけ

集めつづけて

誰にも渡せない

にくの花弁の内がわで
 ....
心が火照っているうちは
心が急いているうちは
詩は生まれないよ

魂がズキンと静かに脈打った時
詩の言葉は落ちてくる
 宇宙を舞う詩の言葉が落ちて来るんだ

興奮は不安と恐怖の裏返し
 ....
夏美かをるさんの自由詩おすすめリスト(7322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
炭酸Odyssey- ハァモニ ...自由詩4*15-8-2
不機嫌な魚たち- 南無一自由詩215-8-2
ふと- 南無一自由詩115-8-2
波も涙- 瑞海自由詩10*15-8-1
夕日- たもつ自由詩3515-8-1
音楽の効能- ただのみ ...自由詩15*15-8-1
苦転サヴァイバル- たけし自由詩5*15-8-1
スナップ写真- ヒヤシン ...自由詩8*15-8-1
巡り_廻る_螺旋観覧車- komasen333自由詩3*15-8-1
夏休み- 藤原絵理 ...自由詩315-7-31
新生〇アナタを通して- たけし自由詩515-7-31
「おーい_おーい」- イナエ自由詩15*15-7-31
雑巾になりたい- もっぷ自由詩1415-7-31
虹を映す濁った水晶体- Lucy自由詩13*15-7-30
蝋館- アラガイ ...自由詩13*15-7-30
正直なところ大言壮語すれば- ただのみ ...自由詩10*15-7-29
手のひら- あおい満 ...自由詩415-7-28
音楽によって- ……とあ ...自由詩5*15-7-28
結婚記念日- ふるる自由詩15*15-7-28
置いてけぼり- 凍月自由詩7*15-7-27
神隠し- 為平 澪自由詩1215-7-27
ろくでなし- 梅昆布茶自由詩1115-7-27
しがらみ- 殿上 童自由詩19*15-7-27
夕焼けを映す汚れた水たまり- Lucy自由詩11*15-7-26
この世の終わりが来るときは- 瑞海自由詩6*15-7-26
ひざまずく麓に- たけし自由詩515-7-26
青空が燃えている- 凍月自由詩11*15-7-26
圧倒的な宇宙的なアウトプット- komasen333自由詩2*15-7-26
すでに萩原でも日吉でもなく- ただのみ ...自由詩9+*15-7-25
詩が生まれるまで- たけし自由詩5*15-7-25

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