すべてのおすすめ
幸せ について
語る
そうやろか
そうやろか
と 語る
わたしたちの姿が
幸せにうつればいい
雪のけしきにとけて
光る母の髪まぶしい
数えきれない星を見上げ
限りある鼓動に耳を澄ませる夜
この瞬間も
この宇宙では無数の命が微笑みを咲かせて
この瞬間も
この宇宙では無数の命が息を引き取って
....
親はいないのか
捨てられたのか
たかいのか
ふかいのか
風がきつい
まぶしい
今日の空
ひとのかたちで
風に捨てられて
おまえは
なんていう名の雲か
太郎か、次郎か
花子か、雪 ....
ざぶとんにのせた言葉がいききする
母との旅行
ゆきが
遠慮なしにふりつける
にたような二人に
季節外れの
散りゆく花弁
ひらり静かな
波紋を拡げ
ただ柔らかに
注ぐ木漏れ日
風も優しく
佇む意識
悠久と云う
流れの中で
僅か出逢えた
時の隙間で
揺らぐ水面に ....
しあわせか
ふしあわせなのかなんて
かんたんにけつろんづけないでほしい
ふゆが
とうめいなしっとをかかえて
こいがしたいなんてまだいえない
だれかがきみに
らしさをのぞんでいるよ ....
母とはいる温泉
縫い代のような
オーラ感じる湯けむり
ははは はは
なのに
おんなへんで並ぶ肩
なにごとかもとけだして
白いゆげ
母と娘の二人旅
0次元
面積を持たない点は哀しくて
あられのようにパラパラと降りそそぐだろう
なんのうえに
1次元
線虫となった哀しみはのたうちまわって
それでも面積を持てない
2次元
....
ねぇおじさん。
どうして人は孤独になるの?
それは、孤独を感じるほどの、
ぬくもりを知ってしまったからさ。
どうして人に孤独があるの?
それは、き ....
遮光カーテンの向こう側に目を細める
変形した足 破れた皮膚
珈琲一杯
二杯目で手帳を開いた
洗濯機の回る音はリズミカルでB5ノートの白銀を走るペンも軽い、
ペンの走る音は ....
死んだ魚の隣で
ビニールの袋の中で
スケルトンな体をくねらせて
白魚は泳ぐ
その臓器の あまやかなピンク色は
ゆるされている時間の刹那を泳ぐ
なにやら虚無からの出立や ....
ごすいって
ひすいに似たような
石
たおやかに
睡り続ける
午後
もくもくと
宝石になる練習をしよう
纏足の爪先から
あたたかな成分が溶け出していく
あらがえない{ルビ麻薬=レ ....
あなたは眼の前で
ひとがひとに殺される所を視たことがありますか
ぼくは一度だけあります
そこはサイゴンの中央広場でした
それは公開処刑でした
若い女性で南軍からベトコンのスパイとして
....
タバコの味のするキスは
久しぶりだった
待ち焦がれていた瞬間が
こんなにも
やすやすと手に入る
夢なの、
問いかけた唇を
あなたが封じ込めた
大きな手のひらは
私の胸 ....
「途上にある者」
われわれはあなたへ向かっている
神よ、あるいは名も無い者よ
あるいは不在の者よ
古代の人間が考えた神話の神々
もうお呼びじゃない
怒りの神、復讐の神、審判する ....
{引用=
昨日の雪
明日降るそれとはちがうことを
今日の私が、気づきはじめる
堕ちてくる雪の やむことのない語らい
一つの声か 言葉らしきものを手繰りよせれば
つながる白いサダメを ....
翳りの動き
白い文字
午後の無縁碑
何も導かない天使像
径を埋める雪が
無数の閉じた目に融け残る
止まる炎
狭く白い
水の行く先
石の上の声と ....
ねえ みんな聞いてよ
昨日も行ったんだけど
今日も行くの
大きな病院に
朝食抜きなのに
思わず食べそうになって
あわてたわ
とりあえず薬は飲まなくちゃ
メイクする気にもなれず
....
小さな水たまり
暗い冬空を映して
薄氷が張っている
メリ…メリ…メリ…
靴底で踏みつける
ヒビが広がる鈍い音
囚われた心と身体
メリ…メリ…メリ…
....
1月の曇天は、この田舎町に
たくさんの雪うさぎを放ちます。
最近は、昔ほどは多くはないけど
それでも今年も雪うさぎが放たれました。
雪うさぎたちは、放たれた ....
涙して書く詩なんて
これからいくつもあるだろう
そう思いながら
ナポリタンを食べる私
食べながら涙が出てきた
何なのよ このシチュエーション
思わずケーキセットを追加
椅子の上の荷物 ....
ブランコを欲しがったのは私
それを父にせがんだかどうかはおぼえていない
どうだ こんな大きなブランコ
どこにも見たことないだろう
校庭にあるブランコよりも
はるかに高い木の柱と
長 ....
ぽっこりと
大きな顔のお月さま
長い夜が始まった
今夜は月とお話しましょう
暗い夜が明けるまで
七十億の人類と地球に取って
お月さまはたったひとつだけ
その灯りで世界中の町を照らして ....
ついこの間まで
アンチエイジングな歩き方というのを
こころがけていた
高い化粧品も買えないし
せめて遠めに若々しく見えればもうけと
良い姿勢には自信があるし
さっさっと足早に
目 ....
朝がやってくる
風がやってくる
音がやってくる
虫がやってくる
雨もふりかかれば
猫もやってくる
人がやってくる
外へ広く放たれた
寛容な空間だった
祖母が景気よくぞうき ....
種をまこう
名前も知らない種でいい
名前や理由なんてあとでいい
木を植えよう
太く立派になるかなんて
植えるまえから考えもせずに
今すぐにでも
今だからこそ
きっと ....
あ な た
の 首 を
絞めて
押
し 花 ....
何を書こうとしたのか忘れてしまった
私はお風呂の中で
或いは教室で、バス待ちで
ふと詩を思いついたのに
それを脳みそに留めたはずなのに
今こうしていざ向かい合うと
うっかり何処かへ ....
夜ごと女は白面を貼りつけ
コラーゲン、ヒアルロン酸、レチノール誘導体
スクワラン、高麗人参エキス、丁子エキス
零芝エキス、甘草エキス、陳皮エキス
当帰エキス、真珠エキス
面皮が乾くと浸透の幻 ....
まよっているのでもなかろうに
ふらりふらりカラスの舞い
寒空の下
獲物もいなくて
ふらりふわり舞ってる
手持無沙汰にみえて
とまる高い電柱の先
空にはとどかない
たったひと ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245