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私がまだちいさかったころ
薄く引かれたグレーの線が
何故かたまらなく好きだった

ぬりえは色を重ねることを先に終わらせ
最後にふちどりを残すほど
夢中で線を辿っていった


そういえ ....
へたくそに鳴く
鳥を朝にみつける

へたくそでも
ぎぎぎ ぎぎぎと
さけぶよ 寒風にむかって

首をすくめる
私もみたよ 同じ方向を

風の中に
風しかみつけられない

お前 ....
はとこのちえが
文字を教えてとせがんできた
あいうえお
と順番に教えていくと
「わ」のくだりで
おかしな出来事がおこった
紙から
ふわっと浮かんだ
わの文字は
ちえの両親 ....
愛の鞭は必要か
そもそも愛する者を
鞭打つような愛があるのだろうか?

それを愛と呼べるか?

暴力は
最も原始的な言語だ
だからそれを用いる者達は
獣のようだと ののしられる

 ....
 
ノートの片すみに描いた {ルビ♡=ハートマーク}

それは恋だった


でも、愛は未だ描けないでいる



 
       夫の茶碗で朝餉を食す
       手に余る大ぶりな器に
       炊きたてご飯が湯気をたて
       バターが溶けて醤油がかおる
       虚ろに思えた ....
月は 水底から仰ぐ小舟
雲の向こうをかろやかに滑り


 だが本当は流されているのは雲の方 
 月は自分の道を行くだけだ


きみは 月のように生きるのか
風に流されることもなく 
 ....
気泡が足下から
ひとつ またひとつ

空は青く 高く
吐息は湯気に消え

あれも
これも
思うに任せず

思案は
湯船に溶け

答えなんか出ないまま
日付だけが変わっていく ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ

わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう

あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
潮だまりに
奇っ怪な紫色の物体をみつけた
グロテスクな
おせじにも美しいとは思えない
そいつから
私は目を離せずにいた

素通りできない塊に
捉えられてしまった

学名 アプリシア ....
砂丘のてっぺんに立ち尽くして歌う
君のソプラノ

俺は君の足元で震える
一掴みの雑草
音の滴を全身に浴びて
枯れかけた葉を再び広げる

歌ってくれ 思いのままに

君が自由をつかむ ....
道を歩いていて嫌になるのは
いつも いつも 枝分かれしていくこと

その中から ひとつを選ばなきゃならない
一番素敵な景色を見せてくれるのが
どの一本かも わからないのに

僕はそれに疲 ....
マイケルジャクソンの青空




アスファルトの上で街は目覚め始める

排気ガスとパンとコーヒーの匂い

新聞配達夫の帰り道には

怪物のような建築現場がある

鉄骨の群れが ....
{画像=130121043544.jpg}


加齢臭がするオヤジがカリーを作る

 可成り美しく無い情景ですよね

  「市販のルーは好かぬ」などと
 ....
指切り一つ
交わした日の涙と
頬にふれる肌の
しなやかさを
失ってしまったこと




近くにあって
遠くにあったもの
それらがみな
始まりのこころへ帰っていくよう ....
栗みたいに
いがいがをだした夜

ひっこみきれずに
あなたもさしてしまった

ごめんなさいが
なぜか言えずに栗のままで

いがいがを
いっぽんいっぽんぬく
いっしょうけんめいにぬ ....
     鳩子よ

     おまえが生まれたのは寒さの残る
     春と呼ぶにはまだ早い季節だった
     忙しさにかまけ、放置していたベランダで
     気づいたときに ....
年の瀬の上野公園は 
家族づれの人々で賑わい 
僕等は3人で 
枯れた葦の間に煌く 
不忍池の周囲を歩いた 

ゆくあてもないような僕等の歩みは 
本郷へと進み 
詩友Fの朗らかな顔に ....
後悔が
濡れた路面のように
いつまでも乾くことなく
頭の隅を
ひんやりと濡らしている

しばらく晴れ間が続いて
乾いたと思えば
また雨が降る

路面に反射する陽射しに
眼を突かれ ....
  
雪道を歩く
子どもの頃は
どんな雪道もすたすた歩けた
ふわふわの新雪が積もった道は
心躍らせ 雪を蹴散らし
わさわさ歩いた
湿った雪が積もった時は
足跡をくっきり残して歩いた
 ....
冬の落ち葉は屋根ですね
虫は春の夢をみる
柱も窓もないけれど
いのちが育つ
そのために
必要なものはそろってる
無用なものは何もない

あなたに家があるように
わたしに家があるように ....
トヨさんが死んだ

あの

トヨさんが死んだ

よろこびも

かなしみも

気持ちが波にさらわれる日々

こんな時間を

百年も永らえ

言葉を紡ぎ

僕たちに残し ....
わたし

その器から

人間があふれ出す

あとになっては

思い出せもしないことで

ふいに気持ちが弾け

嗚咽する夜がある

灰色の日常に染められ

瞳も心も淀んだ ....
りんごをむいた

よっつに切った

ひとつは おとうさん
ひとつは おかあさん
ひとつは おとうと
ひとつは わたし

ペットのハムスターは
りんごの皮をむしゃむしゃ
だいじに
 ....
使いものにならないおっさんたちは

肉や骨が引きちぎられるまで叫ばない

痛いよ痛いよと泣き叫ぶより

俺はここにいるよと普通に叫んでいたい


おっさんになってやる

ハッピー ....
 
 
埋立地から旧市街地へと
続く大通りの歩道
差し込む光に
かつて名前はあった
気の弱い人たちが 
背中だけの会話 
背中だけの時間 
の中でうずくまり、
息継ぎし、
そし ....
{画像=130123163933.jpg}


とっても小さな赤裸

ちいさくおおきい命だよ

十日で立派に毛も生えた

おめめはまだまだ閉じたまま

けれどもきちんと判るのだ
 ....
ひとりごとをいう

ひとりごとは
大きな声ではいえない
口元でこっそりいう

だれかにきかれてはいけない
だれにもみられてはいけない

そんな時に限って
空はみているし
猫だって ....
冬の朝
道路に てぶくろが落ちている
手の形に作られた
左右対称のかたわれ
いつからここに取り残されていたのか
拾ってみれば
柔らかく凍えていた

{引用=ナイタアカオニ
アレハ
 ....
       夕闇迫る三差路で
       迎えが来ぬかと立ち尽くす
       逢えぬあなたに逢いたくて
       黒髪闇に溶かします
       紅い時が往き過ぎて
  ....
夏美かをるさんの自由詩おすすめリスト(7322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
けもの道- Seia自由詩313-1-27
へたくそに鳴く鳥- 朧月自由詩613-1-27
やさしいちえのわ- かんな自由詩8*13-1-27
愛の鞭は必要か- まーつん自由詩8*13-1-27
愛は未だ- 殿上 童自由詩21*13-1-27
今日の空- 石田とわ自由詩9*13-1-27
孤高の旅人- ただのみ ...自由詩21*13-1-26
銭湯- 三田九郎自由詩4*13-1-26
ウラ- nonya自由詩30*13-1-26
あめふらし- そらの珊 ...自由詩14*13-1-26
- まーつん自由詩4*13-1-26
選択肢- まーつん自由詩9*13-1-26
マイケルジャクソンの青空- 月形半分 ...自由詩613-1-26
華麗なる加齢(アホ)- ドクダミ ...自由詩4*13-1-26
約束- 赤青黄自由詩1*13-1-26
毬栗と猫- 朧月自由詩413-1-25
おまえに別れを告げさせてくれ- 石田とわ自由詩10*13-1-25
卵の音_- 服部 剛自由詩6*13-1-25
濡れた路面- ナラ・ケ ...自由詩313-1-25
雪道- Lucy自由詩14*13-1-25
小さなおうち- そらの珊 ...自由詩21*13-1-25
トヨさん- 三田九郎自由詩913-1-24
- 三田九郎自由詩5*13-1-24
真っ赤な林檎- 朧月自由詩813-1-24
叫ぶおっさん- 吉岡ペペ ...自由詩413-1-24
いのち- たもつ自由詩713-1-24
うまれてくれた- ドクダミ ...自由詩7*13-1-24
ひとりごと- 朧月自由詩513-1-24
かたわれ- そらの珊 ...自由詩9*13-1-24
逢う魔が時- 石田とわ自由詩9*13-1-23

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