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 「誰でもない何処にもいない」


何回目の夏を送別したのかは とうに忘れてしまった

火傷するほど熱い砂を踏みながら 水平線と湧き上がる雲の先に

いかなる幻影を見出そうとしていたのか ....
(御巣鷹山。)

やさしさに守られる

緑の視界・・・・。

520の御霊が

静かに眠っている。

尾根へと続く道中で

何かに触れたと感じ取れば

いくつもの墓標は
 ....
そこにいる・・・・。

理由は無く

考えるでもなく

説明でもなく

言い訳でもなく

求め合うかのように・・・・。

(ここにいる/そばにいる。)

近くにいるという予 ....
5年前の手帳に いつ正体を明かすか考えるというメモがあった

いったい何の事 疑問以前に笑いしか来なかった

果てし無い自分の浮遊感の頭を撫でる
結界を創っているわりに 網目の粗いザルで環境 ....
雨の匂いが
潜んでいる

濡れた靴下の爪先に
よれたハンカチの糸に
ほつれさせたじーぱんの穴に
更紗の青い染料に
ぱあまねんとがとれかかったおくれ毛に
やすりをかけたかかとに
ポケッ ....
 出場種目を決めるホームルーム
 男女を問わない千五百メートル走なんて
 陸上部の長距離走者でもないかぎり
 誰もがいちばんいやがる
 手を上げる人なんていないのに

 コーナーで  ....
目でよむ気持ち
あたりはずれが激しくて
確かめようと
もがくのは心

頭冷やしなさいって
夜にさとされて眠る

あしたのかぜを
おいかけて
ひとみをとじる
心はとじるのかな
風 ....
 九月の雨


今日は雨降り
九月に入って初めてだ
小雨から本降りになると
コーヒーショップの窓の外を
アノマロカリスが泳ぎ始めた
カンブリア紀の海棲生物だ
雨足がさらに増してゆ ....
雨に濡れた意志手紙 

 親愛なる人

  雨が糸の様に降り続いています
  止められない想いがあるかの様に 燃えています 
  生まれてきた意図を紡ぐ様に 太い一本道を歩いて
  私と ....
雛は眼に追われ
眼は口ほどにものをいう
鷹には爪があり
わたしには傷がある
だからあなたを見ない
あなたはわたしの近くをみつめるが、わたしはあなたの遠くをみつめる
これで苦しむこと ....
このしどろもどろっぷりは

階段を上るたび
右足だっけ左足だっけと
迷って
足が
しどろもどろ

お通夜で
名前を書くには書けたけど
震えて筆がキャップに入らず
手が
しど ....
トマトは好きだけど
トマトジュースは飲めない
っていうのと
豆腐は好きだけど
豆乳は飲めない
っていうのは
同じこと?
と彼女に聞かれたので
どうかなあ、
でも
僕は
牛肉も牛乳 ....
摩天楼が{ルビ朱=あけ}に染まる時
黄昏の時間も止まる
ざわめく雑踏もどこか遠くの
出来事のように消えて行く
ビルの窓から見た街も幻
トワイライトイリュージョン
歪んだ時間の狭間の中で
 ....
眼鏡をはずし
目の前を水中に沈めれば
外灯は滲み
ひとびとは陽炎になって
せかいはちいさくちかく、まるくなると
おもっていたけど
無限のひろがり

おとこもおんなもなく
泳ぐような身 ....
ああ、うん、うん。
うん。うーん。

……え?

…ああ。
うん? は?

あーはいはい。
なるほど。


うん、うん、うん。
え?
うん、うーん。

ああ、へぇ。 ....
頭フリフリ
雨降り
ふらり

ウンウン頷き
運なく
うなる


星がキラキラ
気楽に
くらり

トントン拍子に
飛んでは
止まる


心コロコロ
転んで
懲 ....
女は髪が長いのが好みさ
古風なんて問答無用
理由なんて天に預けている
触覚は長けている 有利冥利

 鎧髪

鎖骨程の肉づき 皮膚から香るものは 人情と情愛
女騎の姿は風景に去る 余韻 ....
雪が溶ける
綿毛が飛ぶ
坂を登れば
花が歌う

雨がやむ
少年は走る
浴衣も舞えば
花火が繋ぐ

雲が消える
柿が香る
祖母を想えば
紅葉が照れる

銀色に光る
地面が ....
{引用=
黒い肌の女が 枯れ枝のような
赤子をだいていました


たまゆら
 乳飲み子は、欲するものがえられないと
それを知ると、女の乳首を舌でおしだした


砂塵の風
 大いな ....
決して不用意に押してはならない そ知らぬ振りしているほうが身のためだ
でも時々は押しても構わないさ もし君がすべてに飽き飽きしているのなら

それは仕掛け花火のように寄せては返す怒涛のようにやっ ....
{引用=
蟻をころすと地獄におちるのよ
と、きみは云う}


 真っ青な飴をなめて
 ブルーの舌を出してみせるきみ
 背中のリュックで
 水筒の氷が からころ鳴って
 雲のか ....
蚊取り線香に
火をつけようとしたら
この家のどこにも
火がない事実に愕然とした

チャッカマンがきれている
マッチもない
かまどの代わりにIHクッキングヒーター
風呂場には電気温水器
 ....
半沢直樹というタイトルのドラマを
ようやく第4話まで見る
ていうか
詩人は見るの?見てる?ねえどおなのよ?(お姉調)
まあともかく

生きるってこんなに大変なんだよ
騙したり貶めたりお金 ....
ひんやりとした
季節になりました
誰かが

口にしなくても
もう
夏ではないのです

あなたに

やさしい気持ちで
メールを返し
そう
口にはしないけど

自然に終わって ....
竹に数箇所 指を塞ぐ穴を開けた 息吹けば音が涼しげに貫ける
誰かが奏でて 私の心の穴を塞ぐ

竹の佇む容姿に囲まれ 包まれ そのなめらかさに 凭れる
誰かの軸と共有する 土の香りと爽やかな湿度 ....
何度描いた場所だろう
震えて息が詰まりそうな
ドアの前
ここで最後に見た景色が
フラッシュバック
一瞬だけ目を、閉じた

何食わぬ顔で
キッチンに立つ背を
瞬きもできずに見つめながら ....
     くっぴんに雨浅く

    猫っかぶりで畳遊泳

     主張弁解の昨日より

   謂われなき明日を詠いたい

      六法全書を枕にすると

窓の向こうに{ルビ ....
そ知らぬ貌で通り過ぎてゆく 誰も名前を知らない
ちいさな天使たちが まとわりついて離れない

空が落ちてきたとしても君はその歩を緩めないだろう旅人よ

猫の死骸が雨に打たれていようと
お月 ....
無表情な父に声をかけると
その霧深い意識のずっと奥の
宇宙のかなたから
帰ってくるのかと思うほど
遠いところから
ゆっくり
微笑みが皮膚の上に戻ってくるのが
見える

「おとうさん」 ....
頂上から
山の斜面にある
噴火口のくぼみまで
火山岩の砂利を踏んでくだる
植物のない荒涼たる大地

坂の途中で
凹んでいるところは
地球のえくぼだ
そこからあがったところは瞑った目
 ....
夏美かをるさんの自由詩おすすめリスト(7322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の送別- 梅昆布茶自由詩1513-9-4
鎮魂歌- 梓ゆい自由詩313-9-4
無意識- 梓ゆい自由詩313-9-4
正体と齢- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-9-4
誘惑- そらの珊 ...自由詩13*13-9-4
洋子ミーツ青春千五百メートルランナー- 平瀬たか ...自由詩6*13-9-4
風の夜- 朧月自由詩213-9-3
九月の雨/赤トンボ- 壮佑自由詩25*13-9-3
雨に濡れた意志手紙- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-9-3
視線- アラガイ ...自由詩7*13-9-3
しどろもどろ- hiroto22自由詩6*13-9-3
満月の夕(ゆうべ)- そらの珊 ...自由詩10*13-9-3
トワイライトイリュージョン- 未有花自由詩13*13-9-3
近視の夜歩き- 凍湖自由詩1013-9-3
「もしもし?」- 自転車に ...自由詩313-9-3
真なる夜- シホ.N自由詩613-9-3
鎧髪と鬣- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-9-2
めぐるもの- ストーリ ...自由詩313-9-2
ユニセフ- 月乃助自由詩10*13-9-2
不思議ボタン- 梅昆布茶自由詩1113-9-2
暮れゆく夏にきみと- Affettuoso [ ...自由詩413-9-2
- そらの珊 ...自由詩10*13-9-2
イプシロン・シンドローム- umineko自由詩13*13-9-2
寂寥- umineko自由詩14*13-9-2
雅楽- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-9-1
ふたり- AquArium自由詩213-9-1
くっぴん- ただのみ ...自由詩18*13-9-1
旅人- 梅昆布茶自由詩1013-9-1
父を見舞う- Lucy自由詩20+*13-9-1
地球の顔を踏む- 殿岡秀秋自由詩713-9-1

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