すべてのおすすめ
僕はスカイパイロット君の空を翔びたいんだだけど悪天候で視界ゼロさ
空の星を取りに来たわけじゃないんだ君の心を探してるだけなんだからね
僕はサン=テグジュペリじゃあないんだ
誰も見えない暗闇の ....
名まえのもとに咲く花があるだろうか ことばからはじまる思想があるだろうか
槐、槐 蜂は最初からしっていた こぼれる密の甘さを
槐、アカシア 隣り合っても争わず
咲く白と黄色の狭間に立ってみれば ....
分かり切って
いることだけど
悲しくて
泣くのではない
涙が出るから
悲しいのだ
だけど
本当に
悲しい時
涙が出ないのは
心が空っぽに
なっちゃった
....
バイクで信号待ちをしていると
学習塾の窓がそっと少し開き
にゅうと黒板消しを持った手が現れた
ぱんぱん一生懸命腕を振って
ぱんぱん外壁に叩いているのだが
あまり白い粉は出てこないみたいだ
....
傘をささない中学生は
二人組で真っ黒だったり
ひとりでぽっちゃりだったり
背の低い複数だったりするけど
青いジャージから
迷いと期待のにおいをさせていた
その細い真芯までは
....
修復と言う名の慰謝があるんだきっとどこかにね
今ここになくてもきっと何処かで待っているんだそう信じてる
それは魔法じゃなくてごくごく普通の平凡な光なんだ
手を伸ばせば届きそうなそれは柔らかく ....
涙は手頃な宝石です
貴方のほっぺを飾ります
私の心を溶かします
嘘でもいいかと許せます
嗚咽が喉を焼きだしたら
抑え込むのは無理でしょう
風に押される野火のように
貴 ....
恋ってとおいおとぎ話だってずっとおもってた
まるで車輪の錆び付いた自転車のように前にすすまないんだ
ほかの世界のことさぼくなんてとどかないことさ
カモメのジョナサンにでもならなければね
....
ひがないちにち丘の上で雲をみていた
雲には歴史がないんだただ瞬間だけがあるんだ
アンタレスは赤色巨星で太陽は金の林檎なんだな
僕はちょっぴり白色矮性みたいな気分だ
120億光年の彼方の銀河 ....
近所の人はおじいさんとおばあさんが
一緒にいるところを見たことがない
どっちがどっちにくっついて
おもちのようにふっくらまっしろ
のびていくしわしわ
仏のように柔らかな如 ....
庭にでて現代詩を忘れた。
草が揺れている理由がわから、ない。
夕方の事件に対しての答えは、ない。
世界地図は地面に落ち
そのままとけてなくなった。
遠くに見える
三角の山は現代、詩が生 ....
秘密にしておいたほうが 良い
だれにも明らかな回答は 無い
アーガイルチェックに 奇跡の鍵があるのだ
世界の全てが斜めになる角度に 虹が現れるように
千羽鶴を折るなら
菱 ....
順調に河をくだっていたはずだが
気がつけばこの船は
豪華絢爛な泥船で
狸顔したチワワ数匹
キャンキャン喚きながら
不安定な船の中で走り回り
客の老若男女たち
口々 ....
{引用=
御控えなすって
御控えなすって くださいませ
さっそく御控えくださり ありがとさんで ございます
軒下三寸 液晶一面 借り受けまして
失礼さんに ございます ....
ふかく沈み込んでゆくものひとつ
こころにあった
過不足のない生き方がしたかっただけなのだが
きもち押さえこまれてしまう
沈殿するものは多々あるがちょっぴり異議をとなえてみる
朝の空気にそ ....
つばめの親は
とぼうとする子供を助けない
少し離れた場所で
おとうさん
おかあさんはとまっている
何事か話しながら
たまに外へいく
こどもはうんしょとのりだして
どたばたと ....
信号を渡る時
音楽もなく思いついた言葉
色彩の間をはね回る人間たちのシルエット
恋愛は駆け引きなのか
しかし誰もが心の底では純粋でありたいから
一夜限りの朝を過ごすのだろう
僕も衝動に ....
にくぶくろに
あなたの肉体が
つまっている
やぶけたら大変
飛びたすのは
肉だけじゃない
骨やら血やら内臓やら
手に負えないほどの貴重さを
複雑な構造の中 ....
とても古くて大きな樹木
人がすっぽり入れるほどの
祠があり神様を祀っている
樹木に近づくと
その清らかさに心を打たれ
身体を樹木の中へと入れると
ひんやりと冷たいけれど
太陽の光が染 ....
{引用=―M・T君に―}
「てんぎゅうをとりにいこう」
きみがそう言った夏休みに
ぼくらは残忍なハンターになる
もくもくと青空に湧く入道雲
稚魚の群れが回遊する島の海を
ぼくら ....
ながい土手を
むこうは鉄橋
むこうはビル
風が吹きつける
風に飛ばされる
両腕を羽にして
ぼくは鳥になる
あなたも鳥になる
おーい
こっちこーい
....
死に逝く間際
人は自らの人生を 遠く
心象風景として眺めると言う
ある者は石くれの丘に広がるぶどう畑を見た
長年の労苦のまだ見ぬ結実を眺望し
その芳香と甘さを味わうかのように
微笑みな ....
何か
何かある
それぞれに
おもうことがありわたしを
通りすぎていったそれも
いまはどこかで何かを
している
何か
ある
何事も糧にするのであります
たとえば ....
割れた橋から
差し出される手
何も映さない
水たまり
指の上
冬の川
霧のゆく先
池を伝う陽
外灯の裏の夜を歩き
晒されつづけるはらわたと骨
水 ....
神社の脇に湧き出ている水を
手をかざして一口飲むと
喉をコロコロ撫でる
境内に生える大木から
風が気持ち良く流れており緑が眩しい
少しずつ身体中の細胞に広がる湧き水は
....
うまくいかない
うまくいかなくて普通だ
だけど
おもしろくない
自分だけにおもえる
そうだね といわれなくて
頭をうたれて
また少し背がちぢんで
背伸びしていたのに
ぽき ....
苦しかったら
ここにおいでと
空が囁いてくれた
でも私には
翼がなかった
辛くなったら
ここにおいでと
海が囁いてくれた
でも私には
鰓がなかった
....
負けるもんか
って思ったけど
勝ち負けじゃない気がする
わかってよ
風がふきつける
わかってよ
わかってよ
いろんなものをとばしてゆく
私は
とばないよ
ふんばっている ....
雨の目覚まし湿度 程よい温
右に傾かず左に傾かず 軸を感じる
雨季を待っている 四季は美しいから
日差しを和らげる優しい曇り空 大丈夫 心の底は晴天だから
自分にしか伝えられない感覚を ....
「明日」
ATMから引き出そうとしたら
お客様の明日は残高不足です とアナウンス
借金ばかりの恋で底を着いたのか
利子もあの子ももう赤字になって去っていく
振り返るのは嫌いだが
この ....
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