すべてのおすすめ
不謹慎ですね
きっと
でも笑ってしまいます
感傷を持ち寄って
灯して酔いしれて
そうゆう時と場所が欲しいのですね
明日への活力
というより
デトックス
上手くできる人ほど
生き方も ....
はじめまして
わたしは
しきゅう
はじめまして
わたしは
らんそう
わたしたちは
じょせいの
おなかのなか
ちいさな
いのちを
はぐくむもの
そして
しんぞうや
....
俺の仇を俺が取る
それぞれの想いに世界を覆う空気がマーブルに
色を成して 溶けてゆく
包まれている
私が体験した訳ではない友人の痛み
ただ立ち尽くしながら体中から煙に塗れるように語りかける
....
誰かさんが
クリスマスイルミネーションをみたいといいはじめる
いまさらロマンチックなんてねえ
ちょっと時間の風に疲れているのかもしれない
どうせなら宇宙のイルミネーションを眼にしたいものだ ....
厳かな儀式でもはじまるのか
水を打ったような静けさだ
正面に目を向けると
沈黙を制した魔術師然とした
真っ黒な燕尾服を纏った男が
両肩をいからせる
雄弁なその背中から
鬼のような ....
朝の四時ごろ、おばあちゃんが眠れないといって
起きてきて気づいたのよと母が言った
首をさするとだらりとした感触がした
まるで濡れているようだった
溶けた泥のようだった
午前五時の空気がよそよ ....
環状じゃない国道を
旅は若い私の
それは始まった
日光詣でだよ
特に意味は無い
一万円でどこまで行けるか
下らない賭けだった
アメリカの様な宿泊施設は無い
其の代わり食堂が ....
食べられません
と書いてあるが
食べたらどうなるかが書かれていない
○月○日まで美味しく召し上がれます
と書いてあるけど
そのあとはどんな味がするのか書かれていない
キレイにお ....
場末の酒場はもう流行らない
あるいは明日には無くなるかもしれない
明美は艶めかしく客に媚びつつも
そのむなしさを持て余す
今日は比較的客足がよくないようで少しは楽だ
悟がカウンター席 ....
いらない。
これ、いらないな。
それ、う〜ん、いらないや。
あれ、まあ
いやあ、やっぱり
でも、いらないか。
いらない。
これ、もういらない、いらない ....
「夕暮れ症候群」というものがある
認知症の老人などに見られる症状で
夕暮れ時になるとそわそわしはじめ
そこが自分の家であるにも関わらず
どこかへ帰ろうと外へ飛び出すのだという
ある時、そうし ....
子供のころ
とりかえっこが大好きだった
友達の靴はわたしには窮屈だったし
弟の枕は乳臭かったけれど
自分以外の人を感じる楽しいゲームだった
とりかえっこのあとには
必ずとりかえっこが返され ....
右足左足また夢が見えるまで歩こう
風が突き抜けていく
物言わぬもの 同じように揺らして
立っている
この広い 地と空の遠く広がる風景に ふたり
仲人は 纏う緩やかな温い風
手を繋いでいる
結んだものの重さに 離した ....
都会の夜にまたたく星は必要だ
手をのばしても届かない それ
わたしにも、必要だ
鏡よ鏡
おぬしに聞きたいことがある
この世で一番美しいのは誰じゃ
それは愚問です姫様
あえて申しあげれば
姫様ではないことは確かです
鏡よ鏡
それは承知の上
我はただこの世 ....
やさしくなければにんげんじゃない
私は優しいだろうか
決して優しくは無いと
自己認識した瞬間に
人間としての私が崩壊する
だからと言って
自死を選びはしない
「それって自分に ....
西日の強い秋の日に
燃え落ちた赤ピーマンの残骸に目をやりながら
駅前のツタヤと惣菜屋へ向かう
ジャーのご飯に合う惣菜を
ツタヤで十代に戻れる私を
選んだはずなのに
コンビ ....
寝酒も涎も吸った枕を抱く
家族の中にあって孤独を感じる魂が木の十字架のある教会に飛んでゆく。
縁も由もないこの教会に慰めを求める気持ちは分からない。
消えてしまいたい。
愛したはずの人達が頭の中を駆け巡り、記憶の糸は縺れ ....
あなたの瞳 異国の鳥よ
陽炎の向こう遥か遠く
倒れた女の首飾り
散らばるビーズ夢の欠片
神なき宇宙の茫漠に
見えない糸で星座を編んで
あなたの声 異国の鳥よ
風の螺旋を辿りながら
....
むかし、むかし
僕の育った家には
2人の鉄板奉行がいて
鉄板焼の日には
競うようにその辣腕を奮った
ジャガイモ
ニンジン
ソーセージ
肉はまだだと言っただろ
言ってみれば ....
コンパスは嫌いだ
三角定規も嫌いだ
三〇センチの定規も嫌いだ
でも
雲形定規はどう使うの?
何故四角定規はないの?
何かを描くために必要なものか?
とくと教えて欲しい
....
凍てついた夜道で
640年前のベテルギウスの光を見上げながら
今日は星が綺麗だね
って僕のポケットに手を突っ込んでくる
見えないサソリから
ただ逃げ回ってばかりいるとても臆病な僕を
....
昨日から降り続いた雪は根雪となった
近くの川は冷たく骸のように流れている
どこかで枯れた木の枝が
石と石の間で水流にもまれ
とどまっている
流木の体の中までしみこんだ水気が
さらに流木を冷 ....
クルトン入れ放題のスープが薄い
月
空のめだま
味方じゃない
敵か?
そうでもない
いやなことも
いいことも
みている
きっと
ぜんぶ知ってるんだ
だけど
なんにもしないね
月
だからかな
....
あたしはすごく疲れてしまって
家までたどり着けるのかひそかに心配で
空気はきんきんに冷えていて
闇を泳ぐようにふらふら歩けば
月が煌々と夜空を照らしているんだった
なのに街灯の明かりの下で ....
見つめ合う 香水と煙草
出会いと出会いが通過していく、お互いの横目で
記憶を垣間見る 痕
口紅では 押し付けがましい
ネクタイでは 束縛し過ぎる
灰色の街を 太陽が落ち ....
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