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優しいメープルが好きです
いつもこの店に来ると必ずこれを
甘い色をかけて
午後
ガラス越しに柔らかい昼
メープルの反射
私の前にあなた
二人の間にはスコーン
空が
すべってくるのを
まっている
雨 も
雪 も
白い雲 も
お日様 も
雨の日の夜の校舎は
まるで水中のようだった。
屋根付き橋と申します
田舎なものであまり人は通りません
でも私の下を魚がよく通ります
おかしなものですね
しだれた、ほそい葉の隙間に
隠れていたい。
眩しい光に
何度呼ばれても。
ぼくは普段は草食だけど
きみがあんまりいい匂いだから
ついつい食べたくなっちゃうよ
青い桑の実に
はつなつの強風
続々と生まれくる
カメムシ
シャクトリムシ
ウリハムシ
今年はどうか
お手柔らかに、ね
何、見てんだよ。
泳げるっつってんだろ！
‥ちょっと、ムーンウォークの練習してんだよ。
あっち行けよ！
探しものはあっちみたいだ
ゆっくりと
確実に
足取りは早くなる
あおそらの下
知らない内に僕は笑って
冷気のようで
霊気のようで
炎のようで
誰かに似てる
どこかでお会いしましたでしょうか
そのとき私はどんな歌を口ずさんでいた？
引き出せない記憶の方が多いんだ
竹の子は
まだとてもやわらか
おはよう
小さな眼が見上げる
小さな空
人工宇宙が日にさらされ 影を落としています
夜になれば 足元をこうこうと照らしだします
星の影は音もなく 黒く動くのです
オレンジ色の雪になったら
あの人を迎えに行こう
おいしい空気を用意した
あの家へ一緒に
笑顔と私の準備を
花に笑われないよう
覗きこむ目に
優しい遠い香り
青を受けて光る細く
短い暖を夜へと繋ぎ
長く長く伸びゆく冬
ロードヒーティングの海に
島は浮かんでいました
島には白い人々が小さく住み
春になると島ごと音もなく
海に飲み込まれていくのでした
夜の空気は光を磨くので
光も鳴るように笑います
灰暗い店に立ち込める匂い
ビールとカクテルが笑い出す
煙草の煙は七色に泳ぎ
そうして私たちは手を
赤信号でおいていかないで
黄色に変わるときを怖れて
あなたに衝突しそうなる
青い雪に優しく反射を
日が鈍く曲がり降ります
堅い 青い海の上に君は立つ
黒い 傘なんて持ちながら
フライパンに割り入れる朝
お皿に乗せるそれは
ただの目玉焼きではないのです
風が
青の水たまりの上。
お祭りもなくなった
屋台は消えた
湖の畔の町は
静かになった
家族と走った8万キロ
一人で走った1万5千キロ
家族に内緒の5千キロのうちわけは
君だけが知っている
水族の呼気を満たし
肋骨を開いて浮く
揺らぎのなかで
ターン
