親鳥
朧月

今日が不安なのはいつものこと
ドアをあけたくない気持ちになる

雲っているから
雨がふりそうだから
制服の頃なら通じたいいわけ

もうため息はつかない
そんな約束は無効になって
背を押されながら歩いてゆく

先がみえないのに
立ち止まる自分の姿がみえてしまう

声にださない いってきますを
きいたように鳴く鳥は
味方にしたいほどつよくつよく
まっすぐに空をとんでいった



自由詩 親鳥 Copyright 朧月 2013-04-30 08:29:09
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