熱病
もっぷ
あれはまぼろしだった
晴れ渡った夜の空
一つみつけた美しい輝き
とても嬉しくって
毎晩窓を開けて眺めてた
あれはほかの星とは違って
あれはとっても特別で
どこが
って言えないけれども
わたしの勘がそう決めつけてた
ある晩ついこの前の晩
部屋の灯りを消してから
いつものように窓を開けた
美しい輝きの
美しいと信じて疑わなかった
あの輝きのまばゆさが
少し違うと感じた
わたしの勘がそう断じたの
違うの、
上手く説明できない
あの特別は特別じゃないって
気がついたのよ
そうして熱病から回復するみたいに
その他の星星も同じように
一所懸命に暮らしていること
悟ったの