熱病
もっぷ

あれはまぼろしだった
晴れ渡った夜の空
一つみつけた美しい輝き
とても嬉しくって
毎晩窓を開けて眺めてた
あれはほかの星とは違って
あれはとっても特別で
どこが
って言えないけれども
わたしの勘がそう決めつけてた
ある晩ついこの前の晩
部屋の灯りを消してから
いつものように窓を開けた
美しい輝きの
美しいと信じて疑わなかった
あの輝きのまばゆさが
少し違うと感じた
わたしの勘がそう断じたの
違うの、
上手く説明できない

あの特別は特別じゃないって
気がついたのよ

そうして熱病から回復するみたいに
その他の星星も同じように
一所懸命に暮らしていること
悟ったの



自由詩 熱病 Copyright もっぷ 2013-04-30 00:04:40
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