波止場から
海のある一点を眺める
船が押し詰められた
その狭量な世界では
波は波と頻繁に衝突し
あまりに不均衡なリズムを
生み出している

それはまるで
雑多な情報により
混乱を来 ....
雨の生糸で編んだ夜
街の灯りのビーズ揺れ
傘の上では獣の足音
軽やかに
六月の匂い 
たてがみやしっぽに乗って
運ばれる

鈴蘭を揺らす雨粒は
小粒のおいしいドロップス
だどもあの ....
あまりにも
その骨は白すぎるから
どうしようもなく
美しいのです

バクテリアの嘆き
コンクリートの底
ナマズの合図

美しい花を咲かせましょう
水分に富んだ
麗しの花を
綺麗 ....
サイダーは陽射しで
わたしはまなざしに
溶けてからんと音がなる

はずかしいくらいに慾をむきだしにして
蝶々が卵をうみつける
濃い影が床を一周するあいだに
わたしたちは手をつなぐ
 ....
そらを蹴って
そらを蹴って
つま先の
その先にある

ちっぽけな
ボクのうでが
鉄棒を
グンと引いて

成し遂げた
小さな充足を
夕暮れが
優しく包む

それだけで
よ ....
すべてのものが途切れた
俺は寝床で
もやのような昨日までが
流れてゆくのを眺めている
あらゆるものの
スイッチを落とした部屋は
空気の音だけが
反響して

 ....
遠くから聞こえるチャイム 岩尾商店のベンチでこっそりキスした


せんせいの涙と怒鳴り声は全力でぼくらを抱きしめている


雲を切るようにピイッと笛の音 ゆらゆらゆれる25メートル ....
二重世界
破裂した風船
混じる息
ドコにも行かないで

いたって
パーフェクト
純度100%
そんなのは信じられるかい?

ねぇ、
君の話を聞かせてよ
悪魔だろうと
天使だろ ....
僕が
二人、
三人、
四人、
5,6,7…

独りは書類をまとめて
独りはコピーを
独りは知識を蓄え
独りは人脈を得る
独りは体を鍛え
独りは眠る
独りは親の面倒をし、
独り ....
単純な宇宙
ぶつかる隕石
破片
散らばる
微小
塵、
芥、
混じる息
そっと

頑なに君は意思を変えない
砂時計を逆さに返す
繰り返されるあの日
あの時
学んでは
忘れ
 ....
形を為した
カタツムリ
拡散する認識を
揺れる軌跡と
ダブらせる

体温は感じられない
鈍い冷ややかさ
薄い皮一枚を剥ぎ取れば
生臭さが漂う

調子はいかがですか?
良いですか ....
お互いに今日は言葉で癒されないうつむく唇食べたら怒った



まっすぐに歩こうとするくるぶしと額に悲恋の花の刺青



熱のある 夜に雪降る ほろほろほ 溶けていくのはこだわりだろうか ....
この世で一番ってほどじゃないが
悲しいことそれは
生煮えのラーメン
のびきったラーメン
タイミング大事だぞ

そう人生はタイミング
そんな歌もあったような
時間を自由に操れない
だか ....
五月晴れの朝
雪が積もったら自然に落ちるように
高めに作った青い片屋根のてっぺんに
ヒキナギが二羽 歩いている
つがいでしか 見たことがなかったから
すぐ近くの電線にとまっている
カラスを ....
空が黒ずんでる時に
頭の中を覗いてくれるな
蜂の羽音が
世界の大嘘を囁いてる
慈しんでくれるな
吐き気がするほど
精一杯
そんなのは求めていない

トラックの荷台に乗り込んで
太平 ....
うそつきのうそつきによるうそつきのための国家はうそばかりなの


がらがらの電車の中には昼間とは違う世界の人、11時


ひとりでも眠れる きみにおやすみと言ってからもう1時間半


 ....

衣替えが近いので
冬服を夏服に入れ替えることにした
天袋の奥にしまいこんでおいた段ボール箱をおろし
夏服を一枚ずつ箪笥の引出しにおさめてゆく
最後に
去年の夏によく着ていた
さくらん ....
ばあさんが男を一人しか知らないとしても
人生の物足りなさはそこに在るのではなく
今日もやかんの熱湯をポットに注ぐことや
皺だらけの寿命の尽きるのが
再来年でも明日でも変わりはしない
そのこと ....
きき手の手首が
にぶい痛みを届けてくる
午前二時に起きて
針を持つ
からだの芯部から
花びらが
溢れて
とめどなく溢れて
殺風景な部屋を赤やピンクに
踊らせる

女は陽炎を抱えき ....
バスタブに沈むさみしさはやはりぼくの唇のふるえと共鳴する





今日も暗色に温もりのかたちを教えてもらいながら眠ることになるだろう
この手で歌うことに慣れたぼくは
いつもそれを不協 ....
両瞼月の形の白い傷



露出した骨を矯正してる口



三日後に二足歩行で倒れます



初夏の朝 身体の中はまっくらけ



磨かれた床に無数の目玉落つ


 ....
冷蔵庫ゆっくり冷えていくものが光のような気がしてならない



やっと今一人で立てた足元にいろんなものが這いのぼってくる



ゴミ置き場月光に散る貝殻が泣いてるまぶたに見えなくもない ....
朝起きて 台所のブラインドを開けると
猫が 物陰に隠れて
つたの絡まる切られた木の上の方を見ている
そこには ヒキナギのつがいが
巣をはぐくんでいるのだ
が いつもはもう チチチとさえずるの ....
日なたで
ろうそくを点しましょう

大丈夫、
それは遠目には
よくわからないから

わかるのは
あなたの顔の
おおよその向きだけ、
でも
そんなわずかな情報さえあれば
 ....
五時のサイレンが鳴ったら
みなさんおうちへ帰りましょう

わざとゆっくり歩いて帰る
うちに着くと
やかましいリビングを通り抜けて
疲れきった階段を上がり
自分の部屋に向か ....
夢は明日見たもので、
昨日見た夢はすでに
水引草の風が立つ丘に
順々に並ぶ透明な太刀魚のように
明日に向かって発射されていく
こわいこわい全てに向けて
 つまらぬやり取りにエネルギーが流れすぎたかも、という反省からこの際自分のセンスというものを再点検してみようかなと思い立った。
 現在、このサイトでの私の「おすすめ」作品が671ある中で、1ポイント ....
下降していくカラスが
田んぼの土手を
はいあがる虫を食べている

田植えの前に掘りおこされ
苗が植わるように綺麗にならされる土

地中から 土と共に掘り起こされた虫が
待ち構え ....
「何叫んでんだ?」

海人が現れる
全部聞かれていた
私はもちろん
赤面
夜で多分見えちゃいないが
海人はわかってる
その事を
恥ずかしい

「じゃあ、俺も叫ぼう。おぃ、桜!!  ....
早苗は歌を口ずさむ
衝動の歌
いわゆるロック
歌詞はわからない
だから
ホニャララ語

早苗は自分の名前が嫌い
あまりにも日本人すぎる
友人の海人は良い名前だって言う
カイトの癖に ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3972)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一点の波- Oz自由詩210-6-5
水の獣- ふるる自由詩7*10-6-4
白い子- Oz自由詩110-6-4
まなざし- はるな自由詩310-6-3
_さかあがり- umineko自由詩4*10-6-1
真夜中、もやのように消えた昨日までとハエトリグモの文学性に関 ...- ホロウ・ ...自由詩5*10-6-1
ななつ_中学生のうた- はちはち ...短歌7*10-6-1
Double- Oz自由詩210-6-1
基礎的な体力- Oz自由詩210-5-30
シンドローム- Oz自由詩110-5-29
雨が降っているから- Oz自由詩110-5-28
LOVE八景- ふるる短歌7*10-5-28
タイミング- ふるる自由詩3*10-5-28
二羽と三羽- 砂木自由詩5*10-5-27
深海- Oz自由詩210-5-26
むっつ- はちはち ...短歌5*10-5-25
家事をするけだもの- 吉田ぐん ...自由詩21+10-5-24
糟糠- salco自由詩14+*10-5-24
溢れる、からだ…陽炎、シルエット。- たちばな ...自由詩10*10-5-22
あなたの声、ぼくの音- 15フィ ...自由詩210-5-22
まっくらけ- ふるる川柳5*10-5-21
さみしさで貧血- ふるる短歌26*10-5-21
ヒキナギの子- 砂木自由詩5*10-5-20
日なた- 千波 一 ...自由詩2*10-5-20
クリームシチュー- ________自由詩3*10-5-19
夢は明日見たもので- 逆島夢子自由詩210-5-18
1ポイントの至福- まどろむ ...散文(批評 ...13+*10-5-18
土と虫- 砂木自由詩15*10-5-16
メロディ_後- Oz散文(批評 ...210-5-16
メロディ_前- Oz散文(批評 ...110-5-15

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