うまれたばかりの
太陽のように
すずやかに
とうめいに
かわいいひとが
ほほえむ朝

しろい部屋が
つゆ草の光に
つつまれて

さあ
ふたりの
一日の
はじまりです

 ....
おかあさんの ブラウスを 握る
おかあさんの めがねを  握る
握る
おとうさんの 鼻を 握る
おとうさんの 指を 握る
握る

がらがらを 握りそこねた君は
まだ きかない手を 小刻 ....
歩けない事が
空にのびていくために
必要なのだと
言い聞かせる事に
酔いしれ擦り切れ
根をかじる
悪食に
倒れたら
仲間になれそうな
錯覚を満たす

ひくことも
さることも
 ....
はじまりの中に
あなたは最初から
潜んでいたか
いたり、
いなかったり

選択できる
あいまいな自由に
わたしは
頬を赤くする
けれど

地べたに座りこむ
ことばの断片
引 ....
忘れないことは無い
口先で約束を繕う様に
僕らなんて居ないと

こぼしてく
子供の先 甘いシロップ
君が見てる匂い
誰かでいいことは僕が

女性の様に閉ざされていたい
小さく息を切 ....
僕なら気にしないで
君にすれば僕は
でも息をしている
今もまだ

首、その甘い香り で
一生を無くして

ぼくならきにしないで
きみにすればぼくは けもの

死んでもいい
僕を ....
コロンと鳴った 耳の下の方で聞いた
なんで気が付かなかったんだろう
ハネた髪の毛が鏡に映ったりして
食パンの焼ける匂いを嗅いだりして
振り向かなかった 振り向かなかったんだ


行ってき ....
あの空は
ぼくたちにとってのどんな色で
何かを忘れないための色になったりするんだろうか?

つきぬける青に白い雲ひとつ

思いかえせば、
この変わらない空の下を
ながい間、 ....
              090107

90円あげると言われ
口を開けて笑っていたら
50円しかないから
明日にと延ばされた
口を開けたまま
笑ったまま
明日まで待っている
嘘つ ....
カスタードクリームのにおいがする病室には
男の医者は来ない
女医と看護婦だけが少女たちを看に来る


 いつもの’エマージェンシー’には甘い治療が必要
 鮮やかなジェリービーンズの色彩で目 ....
女の子は春に生まれました
桃色の小さな小さな靴が贈られました
風が若葉や清楚な花の匂いを運んできました

女の子の母親は六月がいっとう好きでした
雨が降ると木々や庭の草たちが
歌を歌うから ....
だいじょうぶ
最近よくおいしいものを食べるんです

白っぽい天気が続きますが
舌のうえは賑やかで、
くすくすと
口の中で笑っています

私の隣にあなたは居ませんが
生きる行為が好 ....
ぼんのう押し寄せる
白髪を染めたものはげる
じっとじりっと睨む
ひたすら唱える 行間

しょくぎょうくんれん
しょくぎょうくんれん

ぼさっとつめた
しわをのばした皮に
まぶした塗 ....
ウミネコの声を聞いていた
風のはげしい海岸で

晩御飯は何にしようかしらナア、ナア、ナア、
最近ダンナの帰りが遅くてナア、ナア、
もうちょっとうちの人がしっかりしてくれたらナア、ナア、ナア、 ....
幻聴が聴こえる視界がゆがむ・・ガガ・・・剃髪されて気付くナンバー



数世紀後に発掘されてああ、これは何だと問われるミシン



にんにくは嫌いだってさ人とゆう文字を憎むと呼ぶような ....
そっと胸の内にあるものは
わたしの外だ、と
わたしはおもう

はるか
空の高さを
見上げることと
なんら変わりない



わたしはここだ、と言葉を放れば
わたしの手立て ....
私たちは
複雑で
ランダムな現象の絡まりのようにみえて
実は
いっぽんの管なのです

とめどなく押し寄せる水流を
茫然とひらいた口腔から飲みこみ
洗われるまま
わずかな幸せの摂取と
 ....
小学校に行ったよ
山奥の
廃校になった

なにもかも小さくて
洗面台なんかほんと低くて
でも何でも揃ってて
まだ、ひとの気配がした

あんまり陽あたりがよくて
運動場も広いから
 ....
あなたは 大きな氷をひとつ入れたグラスでお酒を飲むのがすきだったから
わたしも今日はまねしてみた
酔っ払ったら泣けるかなと思ったけれど
いつまでも静かだった
氷が割れてしまっただけだった

 ....
教科書に書かれた詩に
しぶきを浴びせられたような気がして
気持ちがよいなあと感じた
あれは 小学三年生の頃
理屈なんかない
パシャっと水しぶきがかかったようで
ひとりで なんだか笑ってた
 ....
こんちきしょうめ
どこいった

まさかおめぇはポリバケツにははいんねぇだろうよ


しかしあけてみる


おおきい やさしい

こんちきしょうめ
どこいった


まさ ....
乾いた空を見あげて泣いていると
(おとうさん
(あんまりやさしい気持ちになると
(涙がでたくなるんだよ
という

疲れたときは
ふうせんかずらの種をあげる
それから
ビールを買ってあ ....
紺染のシャツの胸元を大きくあけて
頬杖ついてみる
脱げば女に見えますともさ
胸元をこんなに大きく見せるだけでもね
たいして大きな胸じゃないけどね
世の中が男と女でできてるとしたら
私はきっ ....
紅茶がぬるくて砂糖が溶けない
ぬるいままで わたしたち

ふわり ふわり


あなたのポケットで密航したら
見ちゃいけないもの
見えちゃったのよ

ふわり ふわり




 ....
毛布になついた匂いをかぐと
やさしくおもえる十二月

ふゆという名のまぼろしが
ふたりのあいだに
許される



 つめたい風のひとひらは
 ぬくもりひらく
 手のための ....
今年も背中を見せる
あなたの上着の裾を つまんでみる
皆 走っているからね
この子とふたり 取り残されているみたいでね
寂しくってね

私の指の小さなダイヤモンドが
電飾と歌を歌っている ....
ふたり、
ってなんだろ。

あなたと撮った
ふたりの
写真を見ると

いつも
あなたは
おれの右腕に
ひしっ、と
左腕をからませ
笑っている。

「満面の笑み」
との形容 ....
剃髪に立ち会った日の陽の光 淡く結んだらせんのつづき



葉脈にミシンをかける神様は季節のすきまは縫い合わせない



にんにくで追い払うんだ君のこと季節外れの桜の匂い



 ....
またリストラしている会社の話題
先日した自分の会社の先もわからないけど
稼げる時は稼いでおこう
考えるより実行するしかない

真面目にやっているから
切られないものではない
けれど なら ....
わたしの母が病に倒れたとき、

もう、
何年も昔のことだけど
わたしの母が病に倒れたとき、

わたしの
不安や曇りや
行き場のない怒りを
おまえはどんな思いで聞いていただろう ....
唐草フウさんのおすすめリスト(3355)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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グッバイマイラブ- チャイ自由詩209-1-9
消しゴムを忘れた日の歌- 千月 話 ...自由詩7*09-1-9
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乾物- あおば自由詩10*09-1-7
少女病棟クレーム・シャンティ- 自由詩8*09-1-7
六月- ふるる自由詩8*08-12-30
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信じることが、太陽- 千波 一 ...自由詩5*08-12-18
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正気- 砂木自由詩3+*08-12-14
たずねびと- カチキ自由詩2*08-12-12
おとうさんの空- 佐野権太自由詩17*08-12-11
Don't_look_at_me_with_your_spe ...- 佐々宝砂自由詩308-12-11
ふわり- 自由詩7*08-12-10
予告篇- 千波 一 ...自由詩6*08-12-10
12月- たちばな ...自由詩21*08-12-9
ふたり- 草野大悟自由詩6*08-12-8
【短歌祭参加作品】らせんの向うの昨日- はな 短歌18*08-12-8
朝に- 砂木自由詩4*08-12-7
■千羽鶴- 千波 一 ...散文(批評 ...3*08-12-3

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